#25 社会人編 〜アイスを愛する〜
アイスは美味しい。
そんな当たり前のことは、誰でも知っていることかもしれない。
だがあえて言わせてほしいのだ。
思えばおそらく私とアイスとの出会いは、物心つく前から始まっていたように思う。
母から聞いた話によると、私を妊娠している時も母はずっとアイスを食べていたらしい。
子供ながらに、
「もっと、栄養のあるものを食べてくれたらよかったのに…」
などと思っていたものだ。
そんな時に母はいつも
「だからあんたにもアイスが好きが遺伝したんだよ。感謝してよね。」
と、なんの関係性も見えない感謝を要求してくるのだ。
そんなこともあって、私はアイスが体の大半を占めている、と言っていいほどによくアイスを食べる。
しかしアイスならなんでもいいか、というとそうではない。好きということはそれなりに、こだわりを持って食べているのである。
まず、食べたいアイスの種類をはっきりさせる、と言うことだ。
私は主にアイスを二つのパターンに分けている。
一つは氷菓子系、もう一つはアイスクリーム系である。たまに二つのハイブリットタイプも存在するが、大別してこのようになる、と思っている。
厳密にはラクトアイスがどうとかあるのだが、今は考えない、私流で良いのだ。
氷菓子系とは、たとえばガリガリ君シリーズやしろくま、サクレなどが入る。
アイスクリーム系とは、チョコモナカジャンボや、ピノ、エッセルなど多岐にわたる。
これらのアイスのどちらを食べたいのか、これは意外に重要な問題になる。
例えば、夏の暑い日に外で運動をしてきたり、汗をかいて帰ってきた後にあるアイスはどちらなら嬉しいだろうか。
もちろん、個人の趣味もあるだろう。しかし、多くの人は氷菓子系を好むのではないだろうか。
また、ちょっとしたブレイクタイムに甘いものでリラックスしたい時はどうだろうか。きっと、ガチガチの氷菓子よりもパルムのような甘く優雅なアイスを食べたいと思うはずだ。
つまり、状況によって食べるアイスを選択することが重要なのだ。
だからたまに、アイスの合う状況を無視して、冷凍庫にあったからといって無差別に食べるようなことは本来あってはならない。
たまにアイスならなんでもいい、と片っ端から食べる人がいる。まあ、本来アイスなんて好きな時に好きなものを食べていいはずではあるが。
でも、アイスにだってきっと
「私は、こんな時に食べてね、その方が美味しいよ。」
という意思があるはずだ…あってもいいと思う。
だから、私は食べるアイス選びに惜しみなく時間を割くのだ。
他にも、アイスのコンディションを見極めることだ。
たまにハーゲンダッツをカチコチに凍っている状態で食べる人がいる。
「ふんッ!!」
とあの硬い表面にスプーンを突き立てて、
「ハーゲンダッツって美味しいけど硬いね」
などと会話しているのだ。
難いのは当たり前である。直前まで冷凍室でキンキンに凍らされていたのだから、それは間違っていない。
だがそのままで食べても硬くいため、本来のアイスのポテンシャルを全然発揮できていないのだ。
カップタイプのアイスはカチコチになりやすいので、少し時間を置かせてから食べるか、側面を優しく揉んであげ、食べやすくしてからスプーンを入れると良い。
少し難しいのはピノのような一口タイプのアイスである。
あれは、正直言って硬いまま口に放り込み、舌で転がしながら溶かしていくのもいいし、少し柔らかくなるのを待ち、噛んだ瞬間にとろっとなるようにするのもアリだ。
いずれにしても、アイスには適切に食べられるコンディションがあるのだ。
それ絵を無視して食べては、100%のアイスを味わえていないことになるのだ。
100%のアイスって何かと言われると困るのだが、とにかくアイスの状態を見極めて食べることが重要である。
このように色々なこだわりを持っているが、基本的にはどんなアイスも大好きだ。日々美味しいアイスを開発し、売れ出してくれている企業には本当に感謝していと言っても良い。
ただ一つだけ、20年以上抱える疑問として、なぜ明治エッセルスーパーカップは、本来の名前“エッセル”よりも“スーパーカップ”の方が大きく描かれているのか。
この謎は、他にも持ち続けた人がいると思う。
私も含めて多くの人が、この商品を長いこと“スーパーカップ”だと思っていたことだろう。
もちろん、私はこの商品の20年来のファンだし、今も好きだ。
だからこそやっぱり気になってしまう。
…そんなことを考えながら、柔らかくしたエッセルスーパーカップを食べているのが私の日常である。
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