ジェラトーニの衣裳制作記 -とうかぶ三日月宗近 編-
こんにちは、はるりんpicです。
記事の投稿はお久し振りになってしまいました。
今回の記事は制作物の紹介をしたいと思います。
まぁ、ワタシで制作物と言うたら″推しの推しコス″なんですが。
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新作歌舞伎『 流白浪燦星』(2023年12月公演)の次元大介(演:市川笑三郎さん)と石川五ェ門(演:尾上松也さん)のお衣裳を同時進行作成で、ようやくジェラぽんの衣装制作にひと区切りがつきました。
「これでタイトル発表だけで制作魂に火がついた『朧の森に棲む鬼』(2024年12月公演予定)まで作ることはないかな〜」と思っていた矢先。
新作歌舞伎『刀剣乱舞 月刀剣縁桐』(以下:とうかぶ)衣裳展を京都南座でやりまーす!
とプレス発表が出たではあーりませんか!
(※ちなみに発表があったのは2024年2月下旬)
ななな、なんですとーーー!!!∑(゚Д゚)
これは日本橋三越で開催された『流白浪燦星』衣裳展に続いて「畏れ多くもホンモノ(※衣裳)と並んでみた」ができるチャンス…?!
そして3月には畏れ多くも松也さんご本人とご対面できる機会もいただいておりました。
これは…「You、作っちゃいなよ☆」というネタの神様の思し召しですか…?
『鎌倉殿の13人』の仁田殿(演:ティモンディ高岸さん)以来、和服はたくさん作ったけど狩衣は初めて。
そして『とうかぶ』舞台製作発表があった時はちょうど『FFX歌舞伎』のシーモアのお衣裳を作り始めた頃。制作カロリー特大同士の同時進行は絶対に無理だ、とあえなく落選してしまい、『とうかぶ』公演当時に宗近さんのお衣裳を作ることが叶いませんでした。
…って、『FFX歌舞伎』がやってた頃も似たような話をしてたわね😅
2023年11月に京都・北野天満宮で『とうかぶ』のお衣裳が3点(三日月宗近、髭切、膝丸)展示され見に行ったときも「いつか作るときがくるかなぁ」なんて思いながらお衣裳を眺めていました。
(そして写真撮影OKだったからと見える範囲であらゆる角度から撮りまくり…この時すでにフラグは立っていた?)
そんな経緯が個人的にありつつの衣裳展開催の発表。「作るなら今しかないぞ」と背中を押してもらったのが正解か、ルパン歌舞伎でホンモノとファングッズの記念写真が撮れたことに味を占めたのが正解か。
なーんて思う暇はあったのか、気づけば材料が手元にありましたw(⬆️の写真はプレス発表から4日後に撮影)
「思い立ったが吉日」か、はたまた「善は急げ」か。とにかく材料が揃ったのならあとは作るのみ!
狩衣の型紙は悩みながらおこしましたが、幸い制作時期が連休が多い頃に当たったこともあり衣裳は1ヶ月ほどで完成。
お衣裳の型紙は今回も「無料型紙工房ことろ」さんの型紙を拝借して制作しました。いつもありがとうございます🙇🏻♀️
(狩衣は長着をベースに見頃と袖をアレンジしています)
今回、生地の柄合わせに挑戦してみました。
見頃の縫い合わせ、宗近の紋章、見頃と袖の縫い合わせの部分を合わせてあります。
なおやり方は完全自己流の素人技なので些少のズレは見逃していただきたく存じます…汗
ヘッドドレス的な紐飾りはホンモノのお写真を参考に、太めの紺色ツイストコードに金色の刺繍糸でタッセルと装飾を施しました。
三日月宗近の特徴でもある頭頂部の髪、通称「パヤ毛」は試行錯誤の結果ニードルフェルトでパッチン飾り仕立てにしました。
ジェラトーニの地毛カラーと三日月宗近の髪色、まさかの2色展開。スマブラの色違いじゃないんだから(笑)
太刀はギャクヨガさん制作の石切丸の大太刀をベースに打刀の作り方も参考にしながら制作しました。
写真では鞘に収まってますが抜刀できる仕様にしています。
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制作を始めて約2ヶ月、生憎松也さんとのご対面には間に合いませんでしたが衣裳展には何とか滑り込みで間に合いました。
※ちなみにご本人ご対面は『FFX歌舞伎』のシーモアで実現。シーモアは個人的にどハマりしたお役+何より制作に一番手間をかけた衣裳なのでこれはこれで「よき」。
か、可愛い…!
しかしホンモノはとてもかっこいいのに、何故ぬい衣裳にすると可愛いに化けてしまうのか…! 解せぬ…!🤤
後ろ姿はこんな感じ。
ただこの衣裳、ヘッドドレス的な紐飾りは鉢巻きみたいに巻いて結んでるだけなので落っこちやすいのが唯一の難点。。。
(現にイクスピアリで撮ったとき落としたことに気づかずパークへ戻る途中でないことに気づいたハプニングあり。紐飾りは映画館にちゃんと届けられてました。拾ってくださった方に感謝🙇🏻♀️)
とうかぶ衣裳展にも無事に行って来れました。
松也さんたちはこの景色を公演で見ておられるのか、と思ったらなんだかグッとくるものが…。
ホンモノ(※衣裳)と並んで撮ってみたはもちろんなんですが…
劇中シーンを思わせる写真も撮らせてもらったりもして。あああ畏れ多すぎる…!
ちなみに京都に行ったときはパヤ毛がやたら落下してました(笑)
『とうかぶ』は何となく再演しそうな雰囲気があるので、そのときは宗近さんの拵えでジェラぽん同伴の観劇ができたらいいなぁ。