『三都メリー物語』⑧

 大阪城の桜も綺麗だが、大阪城公園の駅から一駅か二駅の所に造幣局があり、そこには134種もの桜が338本、道をはさんで両サイドに植えられている。
成長した桜は、道の両方から伸びてお互いの枝が届くところまで来ている。それは、まるで桜のトンネルのようだ。これが『造幣局の通り抜け』。
レイと藤岡准教授は、手を繋いで、いく重にもなる八重桜の花に、レイはうっとりしている。  

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