そこにあるリアリティを写し出す〈写実画〉を何故描くのか?

「なんで写実画を描くの?貴方の抽象画が見たいな〜」
と言われた事があります。
他にも
「写真でいくない?」
「結局真似じゃん」

どれも正解不正解なく、
1つの意見なのでそこについては
何も言いません。

じゃあ私が何故〈写実画〉を描くのか?

例えば
花瓶を沢山の人が一緒にデッサンしたとして
面白い事に、同じ絵は絶対に生まれません。

人によって
モノの見え方、捉え方、
受取りそれを表現する力
十人十色です。

例えばこの描き途中の鉛筆画にしても、このまま描くとより暗い雰囲気になっていくと思います。
私がこのアーティストをそう捉えているからです。

そして写実画はその人の基礎力がもろに出ます。

抽象画を描くにしても
基礎の練習というのは絶対に必要です。
デッサンというのはとんでもなく奥が深い。
私達が日常過ごしてる光景がどのように身体に入っているか。
それを感じて、発見して、さらにそれを紙に表現するわけです

「わざと崩す」
これは基礎を知っていてはじめて崩し方を本当の意味で知ります。

これは絵だけではなく
音楽や料理など、様々な分野にも通じるのではないでしょうか

どんな世界でも
一生基礎は学び続けるわけですが、
この写実画を描いていても自分の基礎不足を痛感しました。

描くという事は
自分を知るという事
自分を表現すること
自分を認めるという事

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