アルゼンチンタンゴ 踊りやすいと思うポイント① 力の方向性
タンゴで、あの人踊りやすい、踊りにくい、というのはどこで決まるのでしょうか。
私はタンゴの先生ではないので
愛好家としての感覚ですが、リーダーとフォロワー両方やっているので、その中で感じたことをメモしていこうと思います。
1つ目のポイントは、相手と組んだ時の力の方向性が一致しているかという事かなと思います。
①アブラッソ
スペイン語で抱擁という意味ですが、リーダーとフォロワーの上半身が密着しています。主にサロンタンゴ(ミロンガというタンゴの社交場でのタンゴ)向けで、混んだ場所でも踊りやすいです。
この場合、お互いへ力を向かわせています。寄りかかる訳では無いのですが、胸で「リードしています」「受け取っています」というのを伝えあっているわけです。この時、力は両者均等であるのが理想です。
②オープン
相手と距離があります。
大きな動きがしやすいのでショータンゴ向きです。
アブラッソで安定するにはある程度両者の軸がしっかりしているのが大切なので、習い始めはオープンで習うことも多いでしょう。この時は力の向きは、背中側で組んだ相手の手を押している感じです。
(組んだリーダーの左手と、フォロワーの右手は進行時には相手を押し合います)
注意が必要なのは
③です。
頬をくっつけ合うことをアブラッソだと思っている人がたまにいますが、姿勢が悪いと相手を胸で押し合う力が働かないので、この状態ではオープンで組んだ時と同じように、背中側で相手の手を押す感じになります。
たまにリーダーで、自分はアブラッソのつもりでいることがありますが胸が空いているとアブラッソにはなっていません。フォロワーが離れてしまう、と感じたら、フォロワーのせいにせず、自分の姿勢を見直してみてください。
身長差がある場合もこういう姿勢になりがちなので「合わない」と感じやすいかもしれません。
タンゴでは、両者の力の向きと強さが一致していると踊りやすいと感じることが多いです。
どちらか片方がアブラッソのポジションで、もう片方がオープンのポジションだったりすると、踊っている間にズレが生じやすく、一体感のある踊りになりません。
私はフォロワーの時はできるだけリーダーに合わせて自分のポジションを変えます。相手のリードの働きがどこから起こっているのかを踊りながら感じ取って合わせていく感じです。
リーダーの時も、極力相手に合わせて手の位置などを変えるようにしていますが、こちらはまだ難しく、勉強中です。
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