それでも知って欲しいフォロワー側の事情 ③
フォロワーがリーダーのお誘いをお断りするのはとても勇気がいります。その後誘われにくくなってしまうリスクがあるからです。それでもフォロワーとしてはこういう事情でやむ無くお断りしてしまう事もあるという例の続きです。
😣ここからは本当にお断りしているケースです。
♦前に踊った時に、この方のリードについていける技量がまだないと感じた
リーダーとしては自分の出来る限り分かりやすくお伝えしようと日々努力しているの(という希望ではあります)ですが、フォロワー側にそれを受け取る準備や技量がないとフォローが難しいことがあります。
これには様々なパターンがあって、例えば
🌟自分にはリードが弱くてよく分からない
🌟リードが強すぎてバランスを崩してしまう
🌟自分の分からないステップが多くてついていけない
🌟自分のバランスが悪くてバランスの良いリーダーとでないとまだ難しい
🌟アブラッソが独特で踊りにくい(比較的初心者の頃リーダーさんの首に腕を掛ける様に、私の腕を持って誘導された事がありましたが、当時の私には難しい組み方でした)
等の要因があります。
フォロワーも頑張って日々研鑽していますから(フォロワーはレッスンに熱心に参加している方多いですよね!)、またもっと上手になった時に誘って頂ければ嬉しいです。
♦以前踊った時のリーダーの言動で傷付いている
「意外と傷付きやすいリーダー心理について」の逆バージョンですが、
レッスンやミロンガでのリーダーさんの態度にフォロワーも傷付く事があります。具体的には
🌟誘う時横柄な様子だった(少なくともそう見えた)
🌟「〇〇まだ習っていないの?」などと言われた。
🌟フォローが上手く出来なかった時に嫌な顔をされたり、舌打ちされたりした。
🌟以前踊り終わった時に素っ気ない態度を取られた(そんなに下手だったかしら…)
等です。
フォロワーはリーダーの発信を読み取ろうと心の耳を澄ませていますから、もしかしたらリーダーよりも踊っている時に受けている情報が多いかも知れません。リーダーが気付かずに発信しているものを受け取って、密かに悲しく思っている事もあります。
♦以前ハラスメントがあった
本当にこういう方は稀ですけれど、フォロワーがハラスメントだと感じる事があります。
例えば、
🌟踊っている時にずっと頬に唇が当たっていた。(実話)
🌟リードに関係ない場所(お尻とか首とか)を触られた。(実話)
🌟服の隙間から手を入れられた。(実話)
🌟帰りに付いて来られた(実話)
等です。
タンゴドレスは体にぴったりしたデザインのものが多いですし、背中などが開いたものがあります。
けれど触って欲しくてそういう服を着ているのではありません。誘ってくださるリーダーさんの為に礼儀として、あるいは自分自身の為に美しくありたいという気持ちから着ているのです。
ミロンガはキャバクラではありませんから、酔っていても紳士として理性は保っていて頂きたいです。
♦清潔感の問題、匂いなど
これはフォロワー側も注意が必要ですが、清潔感は大切です。
最近高機能な洗剤が増えたために少なくなりましたが、以前は洗濯が上手く行かず、生乾き臭が残ってしまう事がありました。
話によると、女性の方が嗅覚は敏感らしいですけれど、その方の腕の中でフォローする時に匂いの問題は結構大きいかも知れません。私も失敗した事がありますが、強すぎる苦手な香水の匂いも同様です。
逆に良い匂いなら好感度は高まりますが…。
あとは運動着のような服装だったり(加えて汗染みができてしまっていたり)するのもあまり良くありません。
タンゴにおいてはどうしても受け身にならざるを得ないフォロワーの立場は弱くなります。(この辺りは変わって行って貰いたいですけれど)
リーダーもフォロワーもお互いに自分がされて嫌な事はしないという事をまず大切にしたいものです。
そうした事によって、ミロンガの質は高まって行き、それがひいてはタンゴ界全体の益になると思います。
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