フィンランド訪問記 Day5~8 ミッション完了と帰国
Day5:2024.08.30 ロヴァニエミの賑わい
ロヴァニエミの中心街で INTERNATIONAL GRAND MARKET がこの週末に開催されるとのこと。各国の料理や名産品などを扱ういわゆる出店祭りだが、ひとつひとつの店がかなり大きい。トレーラーがそのまま店になっているものもある。
子供のおもちゃばかりを扱っている店があった。娘いわく、こちらでは工事車両や大工道具のおもちゃが多いそう。
普段はあまり人を見掛けない街中も今日は大勢の人で賑っていた。
雨が降ってきたので建物の中に一時退避した。土産物店に入りうろうろしていると、ムーミンのコースターが目に留まり自分用の土産に買っておいた。
ムーミンは新シリーズが始まるらしい。登場するキャラクターの名前を娘たちに聞くと、ムーミン本人を含め日本のものと違っていた。確かに「ニョロニョロ」は日本語の擬態語?だろうし..
昼食はサンタクロース村のレストランでビュッフェ。キノコのスープをはじめどの料理も美味しかった。
Day6:2024.08.31 ケミまでの道
ロヴァニエミから南東に120㎞ほど離れたケミに向かった。ほぼ直線の片側一車線の下道で、制限速度は100km/h。車はほとんど走っていない。あいにくの空模様だが道の両側には牧草地や森林地帯がずっと向こうまで広がり、所々には広い庭の人家が見える。
途中ガソリンスタンドで小休止。ドライブインの女性トイレは有料だったらしい。
ちなみに、この日のガソリン価格は、レギュラーが1リットル1.754ユーロ、ハイオクは1.854ユーロだった。
日本でいうと高速道路のような道も無料だった。娘の夫氏の車はトヨタ製。トヨタ車は故障しなくてイイと複数の人が言っていたのできっとそうなのだろう。後席から見える運転席横の燃費計の表示は、日本で一般的な 1リットル当たり〇〇kmとは違い、100km当たり何リットル。このような整備された道を高速に長距離移動することを考えるとその方が合理的な表示なのかもしれない。
所々には速度取締のカメラが設置されていた。その手前には必ずカメラがあることを示した標識がある。日本と違い予告なしに撮影することは禁じられているらしい。
ケミからの帰りには海を見に寄った。風が強い。曇り空の海はなんとなく寂しさを感じさせる。
アパートには21:00頃に戻った。外はまだ薄っすら明るい。このアパートで過ごすのも今夜が最後。サウナで汗をにじみ出したあと、朝食用のパンなどを夜食にして一日を終えた。
Day7, Day8:2024.09.01~02 帰国
住み慣れた?アパートを引き上げる日。ゴミを片付け、忘れ物がないように荷物をキャリーケースに詰め込んだ。ここでのアパート暮らしはなかなか快適だった。
実は、Day5、Day6 の両日は、今旅の主目的、娘の夫氏のご家族にお会いし、ご挨拶した日だった。
娘と夫氏は、普段は英語で会話しているようだが、夫氏のご家族にお会いした際には、娘がフィンランド語で普通に会話していた。娘からフィンランド語を勉強中であることは聞いていたが、思っていた以上の適応力に驚き感心するのみ^^
そして、ご家族が娘をごく自然に温かく受け入れ、娘がその中に入り込んで話している姿を見ているとすごく安心できたし、何よりも皆が笑顔で会話している様子を見ているとなんだか嬉しくて、涙腺の緩んだ目頭をそっと拭いたりしていた。
短い滞在期間だったがフィンランドの人たちのゆったりした暮らしぶりを知ることができ、その中で暮らす娘夫婦の様子を自分の目で直接見ることができて、当地を訪問して本当によかった。これで今旅のミッションが無事完了し、安心して帰国できそう。
ロヴァニエミ空港に行くまでに、まだ時間があったので少し寄り道。川辺の草むらにひつじ?が歩いていた。娘の夫氏が手がけているという建築中の現場も見せてくれた。
滞在期間中、娘の夫氏は仕事を休み、ずっと世話をしてくれていた。只々感謝するのみ。
空港に着くとカウンターはまだ開いておらず待っている人もまばら。1時間ほどの待ち時間を過ごした。
チェックイン時には、二人についてきてもらった。夫氏が、荷物はヘルシンキ空港で受け取ることなく関空まで直行することを確認してくれた。
二人とはここでお別れ。段々寂しさが増してくる。別れ際に娘にハグしてもよいか聞くとめずらしく?OK。泣きそうになりながら(←自分の方)ハグしたあと、セキュリティゲートに向かった。
セキュリティチェックは直ぐに終わり、振り返るとガラス越しに二人が手を振ってくれていた。
ヘルシンキ空港までのフライトは予定通りだった。関空便への乗り継ぎまで 2時間ちょっとあるが、とりあえず搭乗口を目指して急いだ。ヘルシンキ空港はかなり広い。
搭乗口を確認したあと、売店でサンドイッチを買って軽い昼食にしておいた。搭乗時間前には、乗客全員をパーティションで区切られたエリアに一旦通され、そのあと一斉に飛行機に乗り込む手順だった。搭乗する機体の背中にはマリメッコの丸いデザインがあった。
帰路の飛行ルートは南回りで12時間のフライト。夕方に飛び立って関空には翌日の昼に着く。
飛行が安定すると機内食が配られた。ミートスパゲティの方を選んだ。
PERFECT DAYS などの映画を見て過ごしていると、やがて機内は消灯され夜の雰囲気になった。おそらく自分も自然と寝ていたように思う。(起きていた記憶があまりないので^^)
着陸の少し前には往路と同じオムレツの機内食が配られた。
関空には定刻通りに着陸。空港の建物を出ると外は暑い暑い.. 日本はまだまだ夏だった。
JRみどりの窓口で「はるか」の切符を買うと5分後に発車する列車があるとのこと。ホームに急ぐとちょうど車内清掃が済み乗車案内がされたところだった。
自宅最寄り駅で降りタクシー乗り場で待っていたが全く来ず。ひと昔前の駅前には客待ちのタクシーがたくさんいたのだが..
行きと同様、キャリーケースを引いて歩いて帰っていると、帰国するのを待っていてくれたかのように靴底が剥がれた^^
帰宅してひと息つくと普段の生活に戻っていた。不在期間中は台風10号が日本列島を右往左往し大変だったようだが、自宅の被害は特になさそう。
娘夫婦の健康と幸せを願いながら、これからの日常を過ごしていこうと思う。
以上