東北編⑦【縄文遺跡見学の日(三内丸山遺跡他)】
● Day6:2022.10.07 野辺地町 → 青森市
今日は縄文遺跡見学の日で移動は青森市内までのほんの少しの距離。三内丸山遺跡には 9時過ぎに着き、10時からの定時ガイドに参加した。
広い遺跡には復元された竪穴建物や掘立柱建物などが点在し、発掘した状態をそのまま展示している所もあった。そのひとつひとつの前で解説を聞きながら見学すると、やはり自分で黙って見て回るより、発掘された当時の背景がよく分かり、なるほど..と納得しながら見ることができる。
縄文の人たちは 1700年もの間この集落に住んでいたそうで、きっと心豊かな暮らしをしていたのだろうなと思えてくる。
遺跡ガイドのあとは遺跡センターを見学した。子供の手の平に乗るぐらいの小さな土偶や土器の展示を見ていると当時の子供達がままごと遊びをしていたのかも..とその姿が思い浮かんでくる。
ここも現物の出土品が多数展示されていた。これまで博物館といえばレプリカか、本物ならケース越しにしか見ることができないものが多くあったが、ここに限らずこちらの博物館は現物をほぼムキ出しで展示されていることが多い感じ。それだけ類似の出土品がたくさんあるということなのかもしれない。
博物館のレストランで昼食にした。とろろと温玉の縄文うどん。麺は栗やどんぐりが練り込まれた粘りのある蕎麦のような太さと色、コシでなかなか旨かった。
日暮れまでまだ時間があったので小牧野遺跡に向かった。展示館は閉校された小学校の校舎を利用し、元教室のひとつひとつが展示室になっていた。2階の保管室を窓越しに見るとスチール棚に修復された土器が、えっ!と驚くほどたくさん納められていた。ここも出土品が多いのだろう。
展示館から少し離れたところにある環状列石の見学に車で向かったが、地道で段差に注意の立札があった。最低地上高が若干低い車では底を擦りそうなので展示館から歩いて向かうことにした。
遺跡まで 1.5km ほどのためすぐに着くだろうと思っていたが、雨が降り出し割と急な坂道でなかなかたどり着かず。地道のところどころには土留めの段差があり、やはり車で来なくてよかった、と納得..
小さな真新しい建物の先に環状列石への小道があった。栗をとったあとのイガが山のようにころがっている。
その木の辺りを施設の職員と思われる女性が猫と歩きながら大きな声で「こんにちはー。ここに住みついてる猫なんですー」と。
環状列石と書かれた立札の向こうには、こじんまりとした円状に石が配置された遺跡があった。小高くなった所から写真を撮り、来た道を引き返した。
青森市内の宿に着いたときには結構な雨が降っていた。
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