![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/154035359/rectangle_large_type_2_3ee5f68657d2aae63dd2f60e8d58c832.jpeg?width=1200)
フィンランド訪問記 Day3 オーロラの舞
Day3:2024.08.28 オーロラの舞
博物館好きの自分としては是非訪れておきたい場所、今朝はロヴァニエミ博物館の見学からスタートした。
![](https://assets.st-note.com/img/1726115781-1jZ3KJhtVlWzvfwN4EL8H70y.jpg?width=1200)
一部改装工事中のため見学できないエリアがあり、その分、入場料が少し安くなっていたらしい。(娘談、11ユーロ)
日本語の音声ガイドを借り、要所々々で解説を聴くと展示物の意図がよく理解できた。
ロヴァニエミ市街地の過去と現在を模したジオラマや、ラップランド地方の歴史を説明するパネルの前で音声ガイドを聴くと、過去の戦争では、少ない兵力にもかかわらず大国を相手に戦い抜いたこと、街は破壊され国土の一部が失われたことなどを知った。辛く悲しい出来事..
アパートでテレビのニュース番組を見ていても、日本で見聞きする以上にウクライナのことがしばしば放映されている。話している内容は理解できないが、身近な出来事として捉えられていることがよく分かる。
ラップランドに居住する先住民族、サーミ族の文化が紹介され、結婚式のときに使われる衣装や、歴史背景、居住地域などの解説パネルが展示されていた。
![](https://assets.st-note.com/img/1726116007-OE6wL8P0ApUFgQdqfTCm7kZH.jpg?width=1200)
フィンランドに生息する動物についての解説も多くあった。たくさんの種類の野鳥や体の大きなヘラジカが生息し、トナカイについては必ず持ち主(飼い主)がいて、野生(野良)トナカイはいないとのこと。街を少し離れた道路脇の草地でトナカイの姿を見かけることがあるが、それも飼い主がいるらしい。
北極圏に関する展示室は改装工事中のため閉鎖されていたが、フィンランドの自然を紹介する大画面の映像は迫力があり見応えがあった。
短時間の見学だったが、ロヴァニエミとフィンランドの歴史や自然、生活様式などの一端を知るよい機会になった。
昼食は美術館のカフェでビュッフェにした。ここもそうだが、食材と味付けはどれも口に合い美味しい。
![](https://assets.st-note.com/img/1726210962-Gfxma8VYHQBL7y2u0PzJgros.png?width=1200)
ロヴァニエミ教会を見学した。中に入ると厳粛な雰囲気。椅子に座り、正面の落ち着いた淡い色調で描かれたフレスコ画をしばらく見入っていた。振り返って目線を上にすると大きなパイプオルガンがあった。
![](https://assets.st-note.com/img/1726116150-blrfcVga1sQ0kDG8nKd92Rpj.jpg?width=1200)
今夜はオーロラを見に行くことになった。娘がスマホで雨雲レーダーのような感じのオーロラ予報を見ながら「数パーセントの確率で見れるかも」とのこと。あまり期待せず見れたらラッキーぐらいの気持ちで、日が暮れてから出掛けてみることにした。
一旦アパートに戻り休憩。日暮れまで時間があったので先にサウナに入って体を整え、今夜に備えておいた。
夕食は娘夫婦宅で娘の手料理。フィンランドに来てまだ数日しか経っていないので、日本の料理が懐かしいというほどではないが、それでもやはり食べ慣れたものを口にするとホッとする^^
食卓の横にある窓から空の様子を見ると、雲が掛かって星は見えず、まだ完全に暗くなっていないが、とりあえず出発し現地で待つことにした。
娘の夫氏が、車で15分ほど走ったところの、湖の真ん中にある小さな島のようなところに連れて行ってくれた。周囲に明かりはなく真っ暗で、車を降りると自分の足元も見えないほど。大きな三日月の明かりが夜空の一角をほんの少し明るくしている。
23:00を過ぎても太陽が沈んだ方向の地平線にはまだ少し明るさが残っている。空は雲に覆われている。
24:00を過ぎたころからようやく明るさが消えた。空を覆っていた雲は消え、星がポツポツと見え始めた。
夜空を見上げると白い飛行機雲のようなものが頭上をサーッと横切っている。ただ飛行機雲にしてはかなり低いところに見える。
やがてその飛行機雲のようなものが垂れ下がり始め、カーテンが風になびくようにヒラヒラ動き始めた。肉眼では白っぽく見えるが「ひょっとしたらオーロラかも..」と言いながら、娘がスマホカメラ越しに見ると、上部は赤色、下部は緑色の見事なオーロラ。
![](https://assets.st-note.com/img/1726116259-fnJAowzYqHgElv24r1k395jL.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1726116259-nHIEzKMW2krcNbVy8sxZqlU7.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1726116259-nhaqsfTC3XLocMBi5p0IYbGk.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1726116259-BYa4xIU6vntwOF2KXD1cMrl3.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1726116259-0VQaIOtCYPpmlU1gwou9vckL.jpg?width=1200)
そうこうしているうちに、天空のあちらこちらに見え始めた。明るさの濃淡が放射線状に幾筋もあるもの、二重カーテンのように折り返しているものがあり、所々は肉眼でも緑色に見える。天空いっぱいにオーロラが舞い、それはもう神秘的で大感動。語彙力を失い「スゴイ!! スゴイ!!」を連呼するのみ^^
オーロラをわざわざ見に来るツアーに参加しても見れないことが多いらしく、本当にラッキーだったよう。これで残り少なくなった人生の運を使い果たしたかも..^^
やがて見えるものが少なくなってきたので、興奮冷めやらぬ中、帰ることにした。車の中からは違った角度から夜空を横切るオーロラが見えていた。
アパートまで送ってもらい、少し心を落ち着かせてからベッドに入った(確か 27:00 前頃だったと思う)。
娘夫婦が帰宅した際、自宅の上空にもオーロラが掛かっていたらしく、翌朝、オーロラの写真をまとめて送ってくれた。
ちなみに、自分のスマホカメラは感度不足でオーロラを写せず.. 機種によりカメラの特性の違いがかなりあることを実感^^