a flood of circleのI’M FREEがただ好きなだけ。

I'M FREE/a flood of circle

この曲は2013年にリリースされたアルバム「I'MFREE」の一曲目である。
初めてこの曲を聴いたとき、とんでもない衝撃を受けた。ギターの音から始まるこの曲は世の中への皮肉のような、はたまた自分をあざ笑うような、また何か問いかけられてるような、いろんな感情に揉まれてしまう。
この曲は全体的に佐々木の語り口調で進んでいき、サビでもひたすらこちらに問いかけてくる。そんな曲だ。
序盤の歌詞では、実体験であろう空港での話から展開していて個人的にお気に入りなのは以下の歌詞だ。

I'm free 冗談の通じない係員 
まあ壊れても責任は負えませんと笑えない冗談で
思い出した失踪した友達
壊したか 壊されたか それで何を信じた?

初めてこの歌詞を聴いたとき、佐々木らしいと思った。人間の気づかぬ小さな理不尽や、矛盾をいとも簡単に表現しこちらに投げかけてくる。そのあとには失踪したフラッドの元ギタリストを連想させる歌詞もある。私はあまりこの時期を知らないので変に語らないでおく。

サビについてはぜひ曲を聴いてほしい。それぞれの解釈で。

曲の後半では、未だに聴いているときにドキドキしてしまう部分がある

I'm free 成功だと? 金の話か? ギャラか? 印税か?
ミュージックに意味はあるか?

元々価値なんかないもんだと 言ったボブディランを信じる

あまりにも良すぎる‼ おしゃれすぎる歌詞の構成だ。
初めの問いかけは、答えがあるようで、決して同じ答えはなくて、
佐々木自身も自分を皮肉るような、ただ自分自身に言い聞かせるように見えてとても儚い。
この曲に限らず佐々木の曲は、自分に問いかけ、追い詰めるが、これしかないんだと、ある意味開き直っている曲が多いと感じる。
しかし、佐々木の作るそういった曲たちは
聴き手側の感情の痒い所に手が届くのだ。
この曲は、生活に疲れた時や、うんざりしたときに聴いてほしい。
その対象がこの世の中でも、他人でも、自分自身でもいい。
ただ信じるべきものが見えてくるかもしれない。


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