「好き」な自覚が弱い話
エッセイでも書こうかな。
と思ったので、気の向くままに綴ろうと思う。暇つぶしにでも活用ください。
◆
好きな物を好きだと気づくのに時間がかかる。
原因には心当たりがある。どこかのエッセイでも書いたような気がするが、好きな物を好きと思えない状況だった。服が顕著なのだが、「どう(この色、形の服を)合わせたらいいか分からない」と散々言われてきた。漠然としているのだが、猛烈な不安が滲んでいるのだ。それはもうふんだんに。
そのせいで、好きな服ではなく、無難な服を選び続けてきた。……今はそんなことをしていないのでご安心を。
とまあ、そんな訳で好きな物を好きだとストレートに、真っ直ぐに認識するのをやめる癖がついているのだ。去年やその前に比べれば、格段に好きだと気づけるようになってきてはいる。でも、まだちょっと時間がかかるなと思うのだ。
ドールにハマっている、という話は以前もしたのだが、お迎え(購入)までの過程が時間かかっているなと。
これまたどこかで書いたような気もするが、「あっ(半ば無自覚)」となった後、いったんのクール期間が入る。一度頭からそのことをなくすのだ。まあ、ドールは値段が値段だということもあって、ちょっと金銭的に無理じゃない……?って思って、ないないする。しかし、数日後にはまた湧いてくるのだ。
あの時のあの子……可愛かったな……、と。
そしてまた調べ直して、値段を調べ、その子の写真を調べ、入手方法や展示がないか調べ……。…………いや、もうお迎え(購入)する気満々ですやん。
と、なるわけである。
じわじわと好きがあふれて、惚れた子で頭がいっぱいになって、これはもう我慢ならない!と。
ちょっと時間がかかるというのはこういうことである。
いやもう、ここまで好きなら最初っから……と思わなくもない。
今、新しいドールをお迎え(購入)予定なのだが、三週間ほど待っている。そうこうしていたら、あれ……わたし、あの子のこと好きだっけ……?ととち狂ったことを考え出した。
んな馬鹿な。あれだけ騒いでおいて? 毎日のように、ドールちゃんドールちゃん……と呟いておいて? 展示を見に行って、一時間も見つめておいて?
馬鹿な。
結局、撮ってきた展示ドールちゃんを見直して、「あ゛ッ」となって事なきを得た(?)が……。どうかしている。
わたしの「好き」は不安定だ。
何が好き? どこが好き? どうして好き?
と、細かく……いや、ここまで細かい必要はないのやもしれないが、ともかく、自覚が弱い。
大事、大好き、と思った気持ちが消えてしまうわけがないのに消えたような錯覚をしてしまうのはなぜなのか……。それはいずれ分かるのかもしれない……。
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