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小説と私
前回の徒然綴りを書いてから約十二時間。早速、徒然綴りのお時間です(?)
思ったより早めの更新になったのは、ちょっと書きたい事ができたからです。これまた、人にお見せするようなものではないと思いますが、暇つぶしにでもご活用ください。
最近の悩み
私、最近小説との向き合い方に悩んでいます。(あっ、今、悩みをちゃんと言葉として形にできました。少し前まで漠然としてました)
「向き合い方」として出来上がった本へのあれこれもあるのですが、今回はそっちではなく、今日(厳密には昨日)に年上の知り合いの女性にご指摘をされた事です。
その方に言われたのです。
「この話(「ビブリア」)は何を目指して書いているの?」
つまり、読者に何を伝えたいか、テーマは何か、という意味でした。
テーマ……。
最初の頃はあったのかもしれませんがもう完全に薄れきっていて、確かにあるのは「ラストシーンが書きたかった」。それだけでした。
もちろん、女性からのご指摘はあくまで一人の意見です。ですが、私にはとても重たく聞こえました。最近、迷っている事もあったのでしょうか……。
小説の「テーマ」とは……
今回、私が一番掲げたいのは「テーマ(伝えたいこと)」です。小説に対するあれこれは山積みなのですが、ひとまず「テーマ」についてです。
私はそれなりにたくさんの本を読んできましたが、作家さん達がどういう思いで小説を書くのかを知りません。
「テーマ」を読者に見せるために書くのか、キャラクターを見せるために書くのか、ストーリーを見せるために書くのか。
もちろん、人それぞれでしょう。
どこにも答えはないのは重々分かっています。
答えは、その人の中にあるのだと。
私は「伝えたいこと」を意識しながら書いたことがありません。小説を書き続けて、なんだかんだ十二年ほど経ちますが一度もないです。
キャラクターがこういう状況でこうなれば楽しいだろうな。こういうキャラクター好きだな。それだけの気持ちで書いています。
私はこれに疑問を抱いたのです。
このままでいいという自分の中の「答え」はなく、このままでいいのだろうかという漠然とした不安だけがあります。
本の向こうには読者
小説というのは人に見せるものです。完全に個人用、身内用ならまた違うでしょうが、私は本を読んだ人に楽しんでもらいたくて書いています。
私がカチャカチャ書いた文章。それを読んでもらう。
作品に時間や知恵を注いだ分だけ、読者にそれが伝わるのです。作品の面白さや、キャラクターの魅力、ストーリーの面白さ。
「テーマ」のように何か指針があれば、その作品の魅力をよりブラッシュアップできると思うのです。
物語の中の、一本の柱
ここまで書き連ねて、もしかしてと思いました。
もしかすると、私は物語の柱を求めているのかもしれません。
何か、物語の中の「これだ!」というもの。
それが物語の土台であり、作品の面白いところであり、指針になるのだと思います。
書いている間、どのタイミングでも「これだ!」というものが明確に分かりません。でも、おそらくそれが「伝えたいこと」でなくても「やりたいこと」でもいいのだと思いました。
私のやりたいことは、少し前に書いた、キャラクターがこういう状況でこうなったら……とか、キャラクターがこんな感じだったら面白いとか……。その程度です。
その程度でもいいのかもしれません。実際、それでいいと言ってくれる人もいると思います。
それでいいのか……。
まだ考えてしまいますが、書いていてそれも一つの「答え」だと思いました。「小説とは楽しんでもらうものである前に、作者が楽しむものだ」と、それに似た事をどこかで読みました。
作者が楽しんで書く。
それも大事なことです。
終わりに
ちゃんとした「答え」にはなっていませんが、少なくともここで書き連ねて整理できたような気がします。
まだ、ちゃんとした「答え」が出るのは先になりそうです。
消化不足ですみません……。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。お疲れ様でした。
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