KANタービレの一日とそれ「イゴ」のこと
2024年11月12日。「KANタービレ 今夜は帰さナイト」に行ってきました。
ファンクラブの方のおかげでチケットを確保でき、行くことが出来ました。チケットを取ってくださった方にあらためて感謝しています。
本当にKANさんを愛してきた人たちばかりが集まっている座席エリアの中で、愛のつまったステージを見ることが出来たし、それまでXでやりとりしていたストキンさんにもお会い出来て夢のような一日でした。
冒頭、KANちゃんの足跡を辿るように紙飛行機が飛んでいくアニメーションが流れたのち、ホスト役5人が「何の変哲もないLOVE SONG」を歌いだし、スキマ大橋くんの透き通った歌声で涙腺が緩みました。
各アーティストの皆さんの歌いっぷりを見ていると、やはりミュージシャンは歌や演奏で心を届けようとするものなんだなとあらためて思います。KANさんの曲の素晴らしさを、各々が最高のパフォーマンスでもって表現しようとしていることが強く伝わってきました。
今回の選曲、ほぼ根本要さんや馬場俊英さんたちが提案した曲を参加アーティストのみなさんが受け入れて歌ったそうじゃないですか。
ラジオで「みんながこれ歌いたいと言い出すと収集つかないから」と話してましたが、そのセレクトがどれも素晴らしい…。
個人的に特に刺さったのは、佐藤竹善さんと山崎まさよしさんとの「カレーライス」。竹膳さんの美声による「カレーライス」は言わずもがな、まさやんの「カレーライス」をYouTubeで聴いた時に、これまた痺れてたので、生で聴けるとは思わず、震えがきましたね。
そして藤井フミヤさんの「世界でいちばん好きな人」そして「適齢期LOVE STORY」。歌い方から何からフミヤ大全開、こんなかっこいいカバーがあったのか!とゾクゾクしましたね。しかもいつものバンドメンバーが演奏しつつ、そこに和田唱くんのギターの「良さ」まで乗せられてくるなんて、ハイカロリー過ぎる。
「まゆみ」「君が好き胸が痛い」を歌ったミスチル桜井さん。全身全霊でという言葉がふさわしい歌いっぷりでした。いつものミスチルの演奏とはまた違う迫力があった。桜井さんの「君が〜」はKANちゃんに向けられてる気がしましたよ。
ストリングスの4人の皆さんの技術力の高さもあらためて感じたし、さすがKANちゃんにお願いされる人たちは違うと思ったものです。
とにかく誰もがKANちゃんのために最高のパフォーマンスを叩き出していて、夢の中で自分が作り上げたライブみたいな内容でした。夢だったと言われても納得してしまうほど。
ただ、歌を聴きながらいっぽうで、時々、胸の中でこんなことがよぎってました。
歌詞の字幕が出てくるのも、字幕のフォントまでもこれまでのライブの時と同じ。BANDメンバーも同じ、なのにKANちゃんだけが見えない。出てこない。KANちゃんの声が聴きたいのに。
KANちゃんの歌をどんなにステキに歌ってくれても、本人がいないなんて、と思うと、時々心がスンッとなってたんですが。そんな時。
秦基博さんが「カサナルキセキ」を歌うにあたり、KANちゃんの映像が流れてきたときは、会場内が波を打ったようにシンとなった気がしました。たとえ映像しかなくても、KANちゃんの歌う姿こそ、ステージにいる人も含めてみんなが本当に見たいものなんですから。映像でしか出てこない現実に押しつぶされてしまうのに。
想像ですけど、他の人が「キセキ」を歌うという判断をしてもおかしくなかった中、映像を流してでも秦さんは「KANさんと歌いたい」と思ったのだろうと想像しました。
歌の後、要さんが笑いながら「秦くんだけ(KANちゃんと一緒に歌ってて)ずるい」とも言ってましたね。
要さんは他にも「(歌い方に)文句があるなら出てこい!」とか、トーク時間がオーバーになると光って知らせるパトランプが点くと「KANちゃんが点けてる」といったりして、ステージや自分のそばにKANちゃんがいると感じたい気持ちが伝わってきました。
ホスト役の要さんや馬場さん、スキマ、秦さんはもちろん出演者全員、思い出話をするといっても、まるで昨日会ってきたかのように話している人ばかり。そばにいて欲しい気持ちは全員同じなんだろうなとも思いました。
MCで要さんは「KANちゃんは、僕の曲は僕以外の人が歌ってもらうほうがいいんだよねと言ってた」(※)と話していて、本人がそう言ってたのならそうなのかとこちらは受け取るわけですが、やっぱりKANちゃんが出てきて歌って欲しいから、なんならあぶり出そうとしていたのが「KANタービレ」だったのかもしれません。あぶり出したら出てきそうだもんね。
ああ、なんかそういう超呪術的手段?ってないんですかね。1日だけでも1曲分だけでもいいから。
「#KANタービレイゴ」のわたし
KANタービレが終わったあと、Xには「#KANタービレイゴ」というハッシュタグが生まれ、それぞれに情緒をかき乱された一日を語っています。毎日、ストキン!さんたちへのいいねが止まりません。
もうほかの星にいるとか、新しいLIVEがないこととか、考えるのが面倒くさくなってしまったので、KANちゃんが教えてくれたお店だったり、使ってたものだったり、行った場所だったりといったところを辿っては一人興奮する日々を過ごさせて欲しい。推し活というか、KAN活?……こんなことを今は思ってます。
会場の物販で買ったBlu-ray『25歳』をまだ見る気持ちになれなくて再生してません。本当に最後になってしまいそうで。いつか必ず再生するだろうけど、もうちょっとだけ時間が欲しい。振袖写真はアクスタにしようと画策中。