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結婚して嫁いだ先から地元に戻りたくて仕方なかったが、3年たったらどうにかなった

こんにちは、こみちです。

私は結婚して地元を離れ(とはいっても県は同じ)、夫と私の職場の中間にあり、夫にとっては地元となる土地で暮らしはじめました。

当時はどこでもやっていける!と意気込んではいたものの、引っ越してから1~2年は新しい土地での生活に全くといっていいほど馴染めず、その土地の「悪いところ」ばかりが目についてしまって、「地元に帰りたい!」「なんでこんなところに来てしまったんだ…」と絶望していました。

それでも3年も暮らしてみると、「ここもなかなか良いところだな」と次第に前向きな気持ちに変わり、受け入れられるようになりました。

もし同じように結婚して地元を離れたものの、寂しくて帰りたくてどうしようもない方は、この記事で少しでも勇気づけられたら嬉しいです!


慣れない土地で感じたモヤモヤ

結婚を機に引っ越した先は同じ首都圏のとある県の、都会よりはどちらかというと田舎よりの雰囲気が漂う場所。

近くに住む義実家との関係は良好、夫も協力的で、普通に考えたら何も不満はないはず。でも、最初の頃は環境の違いが気になって気になって仕方がありませんでした。

特になかなか受け入れられなかったのは、街の雰囲気。嫁ぎ先の土地は、大きな繁華街のあるエリアでまわりの地域に比べて治安が悪いと言われていて、たしかに夜駅周辺を出歩くと、怪しいお店やスーツを着た柄の悪い男性もチラホラ…こればっかりは本当にイヤでたまりませんでした。

「結婚して子供ができたら、駅近のちょっと景色の良い遊歩道を散策して、カフェでのんびりして…♪」みたいな妄想が儚く散っていき、こんなところで暮らしたくて結婚したわけじゃないのに…と、目に涙を浮かべながら家路についたこともあります。(その地域にお住いの方には心よりお詫び申し上げます。)

またちょっと田舎なだけに車で移動する生活が中心で、都内に出ようものなら地元からは電車で20分くらいで都心まで行けたのが、今や1時間くらい乗らないと都内の中心地まで行けず、気になるイベントやお店に行きたくても移動時間がネックで足が遠のいてしまったり。移動に関するストレスも結構感じてしまいました。

どれも引っ越す前に分かることで自己責任ですが、例えば街がとても好みだったり両親や友達にすぐに会える場所だったり、自分が暮らしたいと思っていた理想とは別の場所で生きていく現実。分かっていても実際に住んで生活することでジワジワとその妥協や理想とのギャップで心が折れてくるんですよね。


それでも3年後にはどうにか馴染めた理由

こんな救いようのなさそうな状況でも3年たつ頃には、「ここでの生活も悪くない」と思えるようになりました。

その変化の背景には、小さなきっかけが3つありました!


1. 新しい土地の「良いところ探し」を意識するようになった

引っ越し先の環境に不満ばかり感じていた私ですが、「どうせ暮らしていくしかないなら良いところを見つけるしかない」と考え方を少しずつ変えました。

お洒落なカフェや美術館の雰囲気が好きなので、そういうお店に家族や友人とでも一人でも片っ端から足を運んでみました。

その中でひとつ、あるカフェでものすごい美味しいパフェに出会い、何度も通うほどお気に入りになりました。不思議なもので、お気に入りのお店がひとつできるだけでも、ずいぶんと”アウェー”が、”ホーム”に感じられるようになりました。

今では周辺の海まで見渡せる展望台、花に囲まれた広いガーデン、図書館にさっきのお気に入りのカフェ。好きな場所がいっぱいできたので、「ここはいつ来ても心地いいな~」と地元のような馴染みの雰囲気を感じられるようになりました。

悪いところばかりに目を向けるのは簡単ですが、良いところを見つけるのは自分の意識やちょっと行動することが大事だなと実感しました!


2. 地元にこだわるのをやめた

地元に戻りたいという気持ちの裏には、「地元が自分にとって理想の場所」という思い込みがありました。

私の場合は、仲の良い友達がみんな結婚後も地元で暮らしていて、同じ地元の旦那さん、すぐに会える友達や両親、自分が暮らした街で子供を育てられるエモさ…自分には叶えられなかった生活への羨ましさや寂しさが余計に地元への執着心を強めてしまいました。

そこである日友達にその事をサラッと話してみたら、意外な返事が。「近くに住んではいるけど思っているよりも学生のときみたいに会うことは少ないし、みんな子育てとか仕事でけっこう忙しいよ。正直、こみちと会う頻度とたいして変わらないよ。」とあっけらかんと言われました。

…あれ?どうやら私はSNSなどから勝手に想像を膨らませて、みんなは結婚後もいままで通りの友達付き合いや、何をしてもたのしかったあの頃の生活がずっと続いていて、私だけがそこから離れてしまったのだと思い込んでいた部分があったみたいです。

その言葉を聞いてから、スッと気持ちが軽くなりました!

それによくよく考えてみれば、地元にだって良いところも悪いところもあるわけで、たまに帰省したときに「意外と不便だったな」と感じることもあったり。

過去の良かったことばかりに目を向けるのをやめたことで、新しい土地での生活にも前向きに目を向けられるようになりました。


3. 新しい人間関係を築けた

これはもう重い腰を上げて行動する以外にありませんが、近所のイベントや保育園の行事などに積極的に参加してみました。友達とはいかずとも顔馴染みが増えるのは嬉しいもので、だんだんと人間関係が広がりました。

今まではずっと同じ友人たちと過ごすことが多かった私ですが、新しい出会いも悪くないなと思えるように。お互いに相談し合える人が増えたことで、孤独感が薄れたり、新しい趣味に興味を持ったり、なんだかエネルギーが沸きました。


結論:環境は変わらなくても、自分の気持ち次第で変われる

3年経って気付いたのは、その土地の環境自体はほとんど変わっていないということ。変わったのは、自分の心の受け止め方でした。

最初は慣れない場所で「悪いところ」ばかりが目につきましたが、視点を少し変えてみると「良いところ」もたくさん見えてきました!

もちろん、今でも地元に帰りたいと思う瞬間はあります。でも、「ここでも自分らしく暮らせる」と思えるようになったことが、私にとっては大きな進歩でした。

もし嫁ぎ先で「なんだかなぁ」とモヤモヤしている方は、まずはその土地の「良いところ探し」からぜひ始めてみてください。きっと、気持ちが軽くなると思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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