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カッテ2エッセイ


独身看護師、36歳の春と申します。


今、岐阜にいます。勝手に旅行日記書いていきますね。


昨日の5月1日からいきましょう。


昨日は夜勤明け。初めて夜勤明けでバスで岐阜へ向かう。


もちろん、今まで明けで夏休みの海外旅行とかあったけど明けで日本を旅行したことはない。


なぜなら夜勤明けは寝ないと頭がボケボケになってしまうから。


夜勤やっている人は2パターンいると思う。


明けで色々と楽しめる人、そうじゃない人。


私はそうじゃない人で明けで寝ないとおかしくなってしまう。


2時間の仮眠でも寝ているけど、夕方の16時半から情報収集して、30分の夕食と2時間の仮眠、帰るのは朝の10時。


そんな日に遊ぶぜー!!イェイ!!とはならない。身体がNOをつきつける。お前は寝なあかんのじゃ。そう言われているのでマジで寝ます。


夕方まで寝て、少し起きてまた夜も寝ます。そう、私は絶対に夜勤に向いていない体。でも仕事なので働く。夜勤やらないと看護師なんて手取り20万いくか、いかないか。


これマジですよ。夜勤は嫌いじゃないんですけどね。静かな病院。自分の足音。普段の病棟が違って見える。


いつもは話さない他チームの人と話したり。そういうコミュニケーションが図れるのも夜勤。なので嫌いじゃないけど、好きでもない。まぁどうでもいいっすね。


ちなみに私は病院で霊とか全然見たことないです。でもいる気はする。小さい頃はあんなに暗いところが嫌いだったのに大人になるってすごいな。暗がりの病院で働く未来があたいに来るなんて。


そう、岐阜の話。なぜ、岐阜なのか。陶器市が開催されるから。GWに!!


基本、私はみんなが休みの時は働く派。ママさんもいるし、どこに行っても混んでいるし。


でも1年前から自分の中に民藝熱がフツフツと沸き起こり、今回たまたま調べていたらGWに陶器市を開催するところが多いこと、多いこと。


行くしかない。3月には益子へ行って濱田庄司を感じまくった。


今度は岐阜じゃ、岐阜ーーー!!ぎふ。ギフ。GIFU。なぜなら行ったことがないから。美濃焼きという響きもステキ。


日下部民藝館もある。飛騨春慶という日本三大春慶塗の一つで一定の規模を誇っているのはここだけ。そうなの!漆器も有名か。岐阜さん。飛騨高山も響きと字がカッコイイっすもんね。


色々と調べると「土岐美濃焼き祭り」が5/3〜5/5まで開催される。ここで1日明けだから3連休を貰い、飛騨高山で1泊、美濃焼きのため多治見に2泊しようと決意。


自分の民藝への熱が怖すぎる。


今、自分がもしラジオパーソナリティでゲストを呼べる立場だったらゼーッタイに!萩原健太郎さんをゲストに呼ぶ。知らんがなって感じですよね。


でも私は萩原さんの「にっぽんの美しい民藝」という本に出会い、その本の中に
出てくる民藝たちに心を奪われ擦り切れるくらいに読み込んでいる。


ゲストに出てくれないかなぁ。萩原さん。ラジオやってないけど。


はい。そして明け。ですね。10時半頃に家に着く。普通だったらお風呂へ入ってベッドに直行ですが、なんせ部屋汚い。


一人暮らしあるある。もし自分が旅先で死んでしまったら家に警察が来る。家族も来る。そんで部屋汚かったら二重にショックだと思うんです。家族が。


だから部屋を綺麗にする。旅行前は。トイレとお風呂。掃除機をかけて、洗い物を全部しまってシンクもキレイに。


ゴミも捨てる。生ゴミもね。とかやっていたら時間が迫る。迫る。寝ている場合じゃない。


そして荷物を詰めたらまさかのリュックに入らん!!だから登山用の35Lで行こうか?いや、背負うとデカイな。旅行に行く感じバンバンやん。


海外とかならいいけど、日本で3泊4日で35Lって。シンプリストになりたいのに。とか思いながらも35Lのリュックに荷物を詰め替え、背負い、落ち込み、普通のリュックにまた荷物を減らして詰め替え・・・・


とかやっていたらマジで時間なし。結局、普通のリュックに普段持ち歩いている買い物バッグに入らないものを詰め込む作戦。


その作戦をしているうちに外は雨。でも電車の時間が迫るから雨の中走る、走る。


夜勤明けに一睡もせずに掃除をし、荷物を詰め込みマジで疲れた。でもいつもこうだからいいや。余裕を持って準備したこととかないし。


でも間に合うし。いつも間に合うから大丈夫。最後は全力疾走して間に合いました笑


そしてバスタ新宿へ。初めてか?ここから長距離バスに乗るのは。


普段はあまり長距離バスに乗らない・・・。なんでだ?結構、新幹線が好きでビュンビュンそっちで行ってしまう。


もちろんバスはトイレ付き。トイレのことを心配しながらバスに乗ることほど恐怖なことはない。


海外で何度も何度も長距離バスを経験しているけど、いっつも水分は最小限。食事は取らない。この方法でなんとかやってきた。


2度ほど、我慢できなくなり運転手に直訴して降ろしてトイレに行ったことがあるけど笑


でも日本はそうじゃない。それだけでI LOVE JAPAN。しかも椅子もフカフカ。安全運転。清潔。何より盗難のリスクなし。最高ですな。


15時前の飛騨高山行き。女性専用の席だったので隣も女性。そして窓側。最高やな。


20時半頃に到着予定。最初のサービスエリアはあの有名な談合坂。たくさんお店があるサービスエリア。色々と見たいけど、10分の休憩なんでね。大人しくしよう。


雨、降っているけど天気大丈夫かな?んで明日の予定を調べます。


明日は飛騨高山を散策。日下部民藝館や町歩き。山下清の原画展もやっているから古い街並み美術館へも行こうかとか、高速バス車内で「るるぶ」を読み込む。


ちなみに「るるぶ」は紙派。


明けで眠いけど、心はハイなのでなんか眠れない。


結構見所が多い飛騨高山。しかもご飯がかなり美味しそう。


飛騨牛に中華そばに、さんまちという古い町並みの道路では色々と食べ歩きができる。


1日で足らんな・・・


そしてもう一つ。私は最近、萩原健太郎さんの「暮らしの民藝」という本も購入し、高山から少し行った国府という街にある「やわい屋」へ行きたかったということを思い出した。


遅すぎる!!んで調べると明日はなんとかやっている。金曜日〜月曜日+祝日しかやっておらずしかも13時〜17時まで。


私設図書館が併設され、民藝の器などが置いてある。行きたいけど、ちゃんと調べたら車の方が良さそう。バスと電車を乗り継ぐにはあまりにも時間がなさすぎる。


なので急いでレンタカー屋を予約しようと高速バス車内で格闘。こんなギリギリガールはいないだろう。マジで。


しかも当たり前だけどGW中に空いているなんて皆無。しかも私は乗用車に乗り慣れていないので軽自動車かコンパクトカーを希望。オーマイゴッド!!ファザー降臨ですね。


ネットで調べても空きがないので、高速バスの休憩のたびに小雨に降られながら飛騨高山のレンタカーに直接電話する作戦。


前回の益子の旅でもレンタカーを探すのに苦労した。なのに同じことを繰り返す。人間だもの。みつをさんもそう言っているじゃないか。


とか思いながら電話。大体、高速バスの休憩時間は10〜15分。トイレに行くことも考慮してほぼ時間なし。でもやるしかねぇ。かけていきます。電話を。


そしたらなんと1件だけ。14時から空いているという。え?14時?微妙だな。明日は明日の風が吹くスタイルでやらせて貰っているんで断ります。


たぶん3件くらいしか直接電話できなかった。なぜなら営業時間が終わっていたから。18時〜19時にはレンタカー屋さんは閉まるんすね。でもそのうちの1件空いているってすげぇな。


とか思いながらまた明日考えよう。そして最悪、また今度にしよう。なんせ4時間しかお店がオープンしていないからできるだけそこに滞在したいし。



そんなことを思っているうちに長野の松本を通る。実は今月末に長野の松本でクラフトフェア松本が開催されるんですがそれにも行きます。



どうかしてます、私。



でもたまたま松本で10cmというお店をやられている三谷龍二さんの本を読んでいるときにクラフトフェアのことが書かれていて、調べたら来月にやるやん!ということで行くことを即決。


しかも3年ぶりに開催。えー!!この三谷さんの本を図書館で借りようと思った奇跡。読んだ時期。調べたらこれからやるクラフトフェア。もう点と線です、松本清張ですよ。松本だけにね。


という出会いがありまして。元々、松本にも興味があって三谷さんのお店にも行きたかったし松本民藝館もある。また民藝かい!!って感じですがしょうがない。


I LOVE 民藝です。


そう、その松本の街中をバスが通っている。え?なんで?と日本地図を開く。はぁはぁ。長野と岐阜は近いんですね。そういうことか。私は紙地図が異様に好きで、旅行の時に持ち歩いています。



世界半周した時も一番よく眺めていたのは地図帳。誰かに世界一周の時に何か1冊の本を持って行くとしたら何がいいですか?と聞かれたら「地図帳」と答えます。あ、小さくて薄いやつ。昭文社から出ているやつです。


聞かれたことないけど。


んで松本あたりから、というか談合坂のサービスエリアから思っていたけど山、すごい。


山が近いんですよ、森。森。もののけ姫やな。という感想しか持てない36歳。


で、雨が降っているし雲がかかった森。もう宮崎駿さんの世界。


東京に住んでいると自然の畏敬を忘れてしまうけど、山がすぐに近くにあるということは常に自然と隣り合わせ。なんか生き方とか考え方とか変わってしまうと思った。


東京と景色があまりに違う。東京で生まれ育った人と自然と近くに育った人はなんか根本や考え方が違うと思う・・・


もし、自分が山や海に近いところに住んでいたとしたらどんな人間になっていたんだろう?と高速バス車内で思ってしまう。



深すぎる。隣の女性はケータイのゲームに夢中なのに。夜勤明けだからかな?思考が交錯しすぎる。


ってことでようやく20時半に到着。飛騨高山。やっぱり響きがいい。かっこいいな。ってかクソ寒い。山が近い。あまりに寒すぎて途中の休憩でヒートテック降臨しました。


迷ったけど、やっぱりヒートテックは最強説。持ってきて良かった。ユニクロ、マジでありがとう。



今日のホテルは高山バスターミナルから徒歩で5分の「hotel around TAKAYAMA」とっても綺麗。



しかもチェックインが全て機械。というか4台くらい端末があってそこで住所もチェックインもカード支払いもなんでもできる。


近未来ですね。でも住所入力とかスマホに慣れていれば簡単だけど、年配の人とかは少し大変かもと思ってしまった。


今日はあまりに疲れたので大浴場へは行かず、部屋のお風呂で「マイファミリー」と「持続可能な恋ですか?」をTverで観る。



ってか今日は日曜日で先週の「マイファミリー」がTverで観れなくなるよー!と急いで視聴。本当にテレビがないからTverに毎週追われている。


初めてPCをお風呂に持ち込んで視聴。濡れたらOUTだけど、半身浴になるしドラマは面白いし、最高やな。


マイファミリーは二宮くん、多部ちゃんは演技うまい。いい年の取り方をしているわとか思う。そして主題歌が最高。Uruの「それを愛と呼ぶなら」か。


詩がいいんだよね。


上野樹理さんも素敵だったし、やっぱり芸能人は夢を与えてくれますなとか思いながら高山1日目は終了。何もしていないんですけどね。


明日の調べ物をして1時に寝るという・・・・隣の部屋の人がGWでテンションが高いのか深夜なのにずーっと部屋でしゃべっている。



壁が薄い・・・?声がでかい?まぁいいか。


最後に一句
旅先の 匂いと風が 身にまとう 思考の迷路 変身自分

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