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子どもを抱えながら勉強することが必ずしも美談とは限らない

先日のヤフーニュースにこんな記事が出ていました。

39歳で医学部に合格した三児のお母さん、だそうです。

本当にすごいことです。たまにいらっしゃいますよね。子どもがいるのに資格取得とか留学とか。
子どもがいて勉強し続けることの難しさを身をもって知っている私は、それがどれだけすごいことか分かります。

じゃあ私も頑張ろう!

と思ったそこのあなた、ちょっと待って。私はそれをむやみにお勧めはできません。

子どもがいて資格取得が目指せるかどうかは、

・実家や夫などの家事育児サポートがあるか。
・金銭的に余裕はあるか。
・子どもの気質
・自分自身の気質

これらによって全然難易度が違うのです。
夫の家事育児参加割合が高く、実家のサポートも得られる人。これはかなり有利です。体力的にも時間的にも余裕が生まれます。


勉強にはお金がかかります。自己投資ですので大事な使い方ですが、今現在余裕がない状況で勉強にお金が消えていくことは人によっては多大なストレスになるかもしれません。独身ならいいんです。自分一人切り詰めてやっていけばなんとかなる。でも子どもがいると、不測の事態はしょっちゅう起きて、なんやかんやお金ってかかります。お金がないストレス、節約のストレスってけっこう半端ないからね。

子どもの気質。実はこれが一番の大きな障壁になるかもしれません。
すっごく甘えん坊な子とか、繊細な子とか、発達障害をもっているとか。
とにかく子によって難易度が違いすぎるのです。
もともと気質が安定していた子だったとしても、思いがけない友人トラブルに巻き込まれるとか、年齢が上がったから大丈夫だろうと目を離した途端に意外と悪さする、とか。
子どものメンタルが荒れるとか問題起こすと、親は勉強どころじゃなくなります。たいていの親ならそうです。

私は子どもが荒れると自身のメンタルもかなりガクッと落ちてしまいます。それをカウンセラーに相談したら
「そりゃそうだよ。逆に平然としている方がおかしいんだよ。」
と言われました。

最後に自分自身の気質。私は割と自分で自分を追い込んで余裕をなくしていくタイプです。仕事でも家事でも。
忙しくて家事が溜まっていくとイライラしてしまうし、やらねばならぬタスクが溜まりすぎると「あぁーもうっ!!!!やだ!!」と泣きたくなっています。
ですから今回勉強をしていく中で、子どもが不安定になったり家事育児で肉体的に消耗したりした結果、それで勉強がちっとも進まないという現実に泣いたりイライラしたりしました。
それでは子どもに悪影響です。
子どものためにも収入上げたい、経済的に安定したい、という気持ちで始めた勉強ですが、今、子どもも私も笑えてない、という状況になりました。

お母さんが勉強している姿を見せることはもちろんいい影響もあると思います。うちの娘たちも「頑張ってねお母さん」と言ってくれる日もあります。

でも、まだまだ子ども。

「お母さんが大変そうだから学校で嫌なことがあっても試験終了後まで我慢しよう」とはならないし、むしろそんなことさせたくない。
ついでに言うと、お母さんが勉強している姿を見ると子どもも勉強するようになる、なんて理想的な状況にもなってないです(笑)。

うちの子どもは中学生と小学生。そろそろ私自身の勉強とか仕事とかに時間を使えるようになったかな?と思ったきたところでした。でも実際に始めてみると、子どもたちのメンタルケア、どうしても家事に時間が取られることなどなど、次から次に問題が発生してきました。
いっときの私は本当に余裕がなく、怒鳴りつけたり、子どもの前で泣いたり、しちゃいけない対応のオンパレード。当然ながら子どもの状態は悪化しました。
反省して、心の余裕を保つためにまず子どもだけじゃなく自分も睡眠はしっかりすぎるほど確保。そして子どもを徹底的に甘えさせて……結果、勉強どころではなくなりました。

あぁやっぱり難しいものだな、としみじみ感じています。

もし、それでも頑張りたいと思うならば(私もそうですが)、無理しすぎないこと追い詰めすぎないこと。独身のようにはいきません。独身だったら短期間でさくっと一発合格!といきたいところですが、欲張らず、隙間時間でコツコツと、しかないのだと思います。

いろんな育児資源(協力的な夫とか実家とかお金たくさんあるとか)が無い状況で、難しい子育てをしながらも仕事や勉強に奮闘しているお母さん、無理せずにやっていこうね。



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