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祈りよ届け

ここ数年は毎年のようにこの時期になるとキャロルをリリースしていました。

今年はとても慌ただしい一年だったので、選曲もなかなか心落ち着けてすることができずに諦めかけていたのですが、最後の最後にピンとくる曲と出会い、なんとか1曲録り終えることができました。

今年はこの曲をリリースします。

”Away in a Manger”というのはイエス・キリストの降誕を歌う讃美歌です。

聖書によると、イエス・キリストを身ごもっていたマリアは宿屋に泊まることができず、馬屋で出産し、馬屋の飼い葉桶にイエス・キリストを寝かせました。

今年はクリスチャンの方々と多く触れる機会があり、イエス・キリストという神の子どもと言われる方が私たち人間と同じように無防備な赤ん坊として、しかも馬屋のような場所でお生まれになったということの意味を改めて考えるきっかけをいただきました。

クリスマスはとても明るく心が豊かになる時期です。

ただ、こういう時期にも心に痛みや苦しみを抱えておられる方がおられることもまた事実です。

人生の明るい時期を過ごす方も、そうではない時期を過ごす方にも、
その人が生きてきたかけがえのない物語があります。

そしてそこには「いい」も「わるい」もなく、
ただただ尊い物語があるのだとつくづく感じています。

クリスマスという時期の持つ意味もまた一人一人の人生の物語の上ではそれぞれに違った意味を帯びます。

けれど、音楽というのはどんな人生の時期を過ごされている方にも響きという形で押し付けることなくただ静かに寄り添ってくれる力があるように思います。

私も今でもさまざまなものにもがいていますが、
そんな時にやっぱり私に寄り添い、導いてくれているのは
いつも人との出会いと音楽です。

この曲も聴いてくださる方に寄り添い、どんなに辛い意味しか見出せない出来事にもささやかな希望に種を見出すことができるようにと、心を込めて歌いました。

また、幸せで豊かな時を過ごされている方には、さらにその幸せが膨らみ、他者と分かち合えるようにと願いました。

この曲自体が、そもそもどんな苦しみの中におられる方のそばにも、社会的に見放されたと思う時でも見守り愛してくれる存在がいることを教えてくれているように思います。

今回は、加えて癒しの音と言われている「432hz」周波数で初めてレコーディングを行いました。少しでも慰めと人智を超えた存在からの癒しがみなさんに届きますように。

近日中に各種ストリーミングサイトで配信予定です。ぜひ聴いてみていただけると嬉しいです。

また、誰かにCDのご要望が多い場合は有料でCDの方もご用意します。

みなさんの大切な方にもぜひシェアしていただき、一人でも多くの方に聴いていただけると幸いです。

それではどうぞみなさま、良いアドベントをお過ごしください🎄

山口春奈


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