サメとイルカとクジラの違い
サメとイルカって見た目は似てますよね。
見分け方を知っていますか?
じゃあ、イルカとクジラの違いは?
ダイビングが好きで学生時代から海の生き物について色々調べていたことがあり、とある記事を読んで思い出した話です。
もとの派生は違うのに、同じような見た目に進化していくことを、
「収斂(しゅうれん)進化」といいます。
詳しくは上の記事がとってもわかりやすいので読んでみてくださいね。
サメとイルカは、同じようなウロコのないつるんとした肌で、海の上に突き出す特徴的な背びれを持ち、先のとがった口を持っています。
しかし、サメは軟骨魚類と呼ばれる魚類の一種、
イルカは脊椎動物の一種で、人間と同じく哺乳類です。
よく見ると違う部分もたくさんあります。
《サメ》
エラがある
尾びれが体に対して垂直についている
そのため、尾びれを左右に動かして泳ぐ
映画『ジョーズ』でサメの背びれが近づいてくるシーンがあるがイルカだとこういう動きにはならない
《イルカ》
頭の上に噴気孔という穴がある
尾びれが体に対して水平についている
そのため、尾びれを上下に動かして泳ぐ
しかしどちらも、魚やイカを捕食するために早く泳ぐ必要があり、そのために表面積を少なくして摩擦抵抗を減らすために同じような形・特徴を持つようになったといわれています。
では一方で、クジラとイルカはどうでしょう?
クジラはイルカと同じ哺乳類に属しており、尾びれのつき方も同じです。
では何が違うのか?
それは……
大きさ です。
ん??
大きさしか違わないの?
この話を聞いたとき、個人的にはなんと適当な分類か……と思いました(笑)。
鼻先の形が違うのかなぁと思っていたのですが、八景島シーパラダイスなどにいるシロイルカは鼻先が短いです。
だいたい4メートルより大きいものがクジラ、小さいものがイルカと呼ばれることが多いそう。
ちょうど中間くらいのサイズのオキゴンドウはいちおうクジラに分類されています。
こうした分類は、生物の起源をたどっていったり、さまざまな研究の役に立っているのだと思います。
しかし、結果そんなに違わないのね、という話も結構あります。
そういう時に感じるのは、「違い」「分類」「区分け」というのは、誰かが決めた価値観であって、別に正解・不正解の話ではないということ。
違うからといってバッシングする行為や、自分と価値観が違うからといって拒絶することは、あまり意味がないなと思います。
自然の進化も、結果的にそうなったという話であって、これから変わる可能性もあることだし、そうなろうと思ってなったことでもありません。
何かをバッシングしていても、一定期間たった後に、自分がマイノリティでバッシングされる立場になることだって大いにあるはず。
他人からの評価や意見に左右されない自分でありたいものですね。