全員ミュート・画面オフのピンチを、ラジオパーソナリティーのスキルで乗り切ろう!
ZOOMなどのWEB会議システムを使ってリモートで話す機会が増え、今までとは違う悩みが多々出てきました。
そんな中、最近、オンラインで話し方のレッスンをした方から、
「WEB会議システムを使って、セミナーとか説明会を開いたときに、全員ミュート・画面オフだったらどうしたらいい?」と言う質問を受けました。
このシチュエーション、相手が聞いてるのか?ちゃんと伝わっているのか、ものすごーく不安になりますよね。
相手の反応ゼロの中、話をするって大変です!
実は、この感じ、ラジオにすごく似ているんです!!!
今回は、ラジオパーソナリティーの視点で、相手が見えない状況で話時のポイントをご紹介します。
(動画での解説は下記から↓)
1.相手が見えない状況で話すコツは、ラジオパーソナリティーが知っている
もう10年以上前になりますが、1人しゃべりのラジオ番組をはじめたばかりの頃、どこに向かって話せばいいのかイメージできず、苦労しました。
自分の名前が付く番組が始まって、せっかく素晴らしい機会を頂けたのに、手ごたえは全くなくて、苦しい時期でした・・・
そんな中、ラジオを愛する先輩から頂いた2つのアドバイスによって、少しずつ、このシチュエーションを楽しめるようになったのです!
そのことを、このオンライン時代に思い出しました。
ラジオブースで一人しゃべりをするのと、全員画面オフ・ミュートの環境で話すのはとても似ています。
ですから、全員画面オフ・ミュートで話す際に、ラジオパーソナリティーとして得たアドバイスが役に立つはずです。
順に解説していきますね。
2.ポイント1:聞いている相手をきちんと想像する
相手が見えないときには、話を届けたい人を具体的にイメージして話すことが大切です。
Who(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)を意識して聞き手を想像します。
ラジオ番組をやっていた時には・・・
私と同じくらいの30代の女性が、家事をしながら家で、スマホアプリを使って、番組のお悩み相談が好きだから聞いている。
この女性は、小さな子供がいて、幼稚園の子供を迎えに行くまでの時間を自分時間として大切にしていて・・・
などと、架空の相手をできるだけリアルに想像して、その人に届けるように話すようにしていました。
ちなみにラジオスタジオにはディレクターなどのスタッフもいるので、その人に向かって話しても良いのですが、内輪で盛り上がってしまうと、聞き手との距離が開いてしまう場合も。
これは、ウェビナーなど、スタッフが周りに多くいる環境でお話するときに、気を付けたほうが良いポイントです。
顔が見えなくても、届けたい相手に話しかけるイメージを持ってみて下さい。
想像するのが難しければ、友達でも家族でもいいので、とにかく今目の前にいない誰かが聞いている姿を思い浮かべて話すことが大切です。
3.ポイント2:みなさんではなくあなたに伝える
リアルのセミナーやプレゼンでもそうですが、たくさんの方が自分の話を聞いていると思うと、「みんなに伝えなくては!」と思いがちです。
そうなると、「みなさん」と呼びかけがちです。
「みなさんこんにちは」
「みなさんお元気ですか?」
・・・ちょっと待って、みなさんって誰よ?
先ほどの話にもつながりますが、一人の人に伝わらないことはみなさんには伝わらない。
聴いている人は一人ではないけど、一人に届ける意識を持つことが大切なんです。
ですから、「あなた」と呼び掛けてみて下さい!
「あなたにお伝えします」
「あなたからのメール、お待ちしています」→これはラジオか
このあなたに届ける意識が、ラジオパーソナリティーをする上ですごくすごく役立ちました。
全員画面オフ・ミュートでも、届けたい「あなた」をしっかり想像することで、不安が軽減されます。
4.まとめ
「聞いている相手をきちんと想像する」「みなさんではなくあなたに伝える」
この2つのアドバイスのおかげで、ラジオで相手が見えないコミュニケーションを楽しめるようになりました。
この方法は、WEB会議システムを使って、セミナーや説明会を開いたときに役立ちます。
よろしければ、お試しください。