100均グッズでクロマキー合成する方法
オンラインでのミーティングなどが一気に増えたことで「グリーンバックを使うとどうやら背景がキレイに合成できるらしい」と言うことが広く知られるようになりました。
最近では、テレビでも、ソーシャルディスタンスを取りながらグリーンやブルーの背景の前に立って撮影し、上手く合成している映像を見かけます。
もう、15年も前になりますが・・・新人としてテレビ局でお天気を伝え始めた時、このクロマキー合成をはじめて知りました。
「こうやってなってるんだ~」とテレビの裏側を知ることができ、感動したことを覚えています。
それが今や、自宅でもできてしまうのですから、テクノロジーの進化ってすごいです!!!
今回は、100均グッズを使って、グリーンバックを作成し、スマホのアプリやパソコンの動画編集ソフトで簡単に合成する方法をご紹介します。
下記の動画で、手順をご確認頂くことができますし、テキストでもご紹介していきます。
1.グリーンバックにできる100均グッズ
今回、私は、バストアップサイズの撮影で実験しました。
使ってみたのは、キャンドゥの多目的マット(緑)とセリアのレジャーシート(緑)です。
〇実験方法
・グリーンバックをカーテンレールに洗濯ばさみで吊るす
・外が明るいと透けてしまうためシャッターを閉めて撮影
・照明を用意せずにスマホ撮影です。
〇キャンドゥーの多目的マット
絨毯のような素材です。
しわがあるとその部分がキレイに合成できないことがあるのですが、多目的マットは固くて張りがありますし、厚みもあるので透けないところが魅力です。
ただ、サイズが約44cm×約50cmと小さいので、4枚購入してくっつき合わせました。
始めにガムテープでくっつけてみたのですが、剥がれて来てしまったので、緑色の糸でザクザク縫いました。
つなぎ目が影になりやすいので、隙間ができないように、縫い合わせるのがポイントです。
〇セリアのレジャーシート
レジャーシートは、約180cm×約120cmと大きさは十分。
但し、素材が薄い。
しわになりやすいし、透けてしまうところが難点でした。
但し、1枚でできたので、100円で済みましたし、縫い合わせるなどの手間がかからないところが良かったです。
2.グリーンバックを使うときに注意すること
グリーンバックを使う際に一番気を付けることは、緑の服を着ないことです。
緑の服を着ていると、身体も合成されて、背景と同化されてしまうので注意して下さい。
また、今回は、手軽感を最優先したため、照明を準備しませんでしたが、グリーンバックに均一に光を当てて、影を作らないことも大切です。
3.グリーンバックを使って合成できるスマホアプリ&PCソフト
合成に使ったアプリ&ソフトは、3種類
・iMovie(ios)無料
・KineMaster(ios・Android)ウォーターマークを消すのが有料
・Filmore9(PCソフト)ウォーターマークを消すのが有料
〇iMovieで合成する手順
①アプリを立ち上げて、「プロジェクトを作成」→「ムービー」を順に選択
②背景となる素材(動画・写真)を選ぶ
③グリーンバックの前で撮影した素材(動画・写真)の長さより長く背景素材を伸ばしておく
④画面左の+から、クロマキー動画を取り込む
⑤素材を選択したら、「・・・」をタップ
⑥「グリーン/ブルースクリーンを選択」をタップ
⑦これだけで合成完了!
〇KineMasterで合成する手順
①アプリを立ち上げて、「サイズを選択」
②背景となる素材(動画・写真)を選ぶ
③「レイヤー」「メディア」を順にタップ
④素材を選択したら、位置と大きさを調整して「クロマキー」をタップ
⑤メモリで、抜け具合を調整したら、合成完了です!
〇Filmore9で合成する手順
①ソフトを立ち上げたら、ファイルから、背景素材・クロマキー素材の量合を取り込みます。
②背景素材をタイムラインにドラッグして、その上のラインにクロマキー素材をドラッグします。
③グリーバック素材をダブルクリックしてビデオタブを立ち上げます。
④下にスクロールしてクロマキーのチェックをいれます。
⑤オフセットなどを調整して、抜き具合を調整したら、合成完了です。
4.まとめ
自宅で簡単に100均グッズでクロマキー合成する方法をご紹介しました。
このように簡単に合成できますし、照明や、設置方法等、もっと追及して行けば、自宅でもっときれいに合成できるようにできる気がします。
これからも実験を重ねたいと思います。
一方で、やはりきちんとしたスタジオで、一眼レフを使って撮影して合成すると、自宅+スマホ撮影よりも、スコーンとキレイに抜けます。
オフィシャル度が高いものはスタジオを使用するなど、上手に使い分けができると良いですね。
是非お試し下さい。