育児と仕事の両立を叶えるカギは「チーム作り」
毎年この時期に会社の労務部が主催する両立支援セミナーに今年初めて参加してきました。
土曜日開催ということもあり、毎年スルーしてしまっていたのですが・・・2児の母になり、今年はエスキッチンの両立チーム育児PJのリーダーも務めているので、チームメンバーにシェアできるエッセンスも吸収してこよう!とアンテナを研ぎ澄ませて参加してきました。
●テーマ:仕事も家庭も上手く廻り出すイマドキ子育て世代の育児戦略
●講師:NPO法人ファザーリングジャパン理事/(株)東レ経営研究所 ダイバーシティ&ワークライフバランス推進部 堀越学様
両立チーム育児PJの応援団として色々アドバイスを頂いているNPO法人ファザーリングジャパン理事の林田香織先生の「チームわが家」の話を、男性・パパ視点から聞けるかもっという期待を胸に、夫も一緒に参加してきました!
3時間の講演&ワークショップで、その間は子どもたちを隣の部屋で無料託児してくれるという至れり尽くせりな環境でした~会社ありがとう~!
結論から言うとめちゃくちゃ学びが深くて、長いと思っていた3時間あっという間でした・・・夫も同じ内容をインプットした上で、最後に夫婦でチーム体制の希望をすり合わせるワークもあったので、改めて同じ目線で夫と建設的な話し合いができたことがすごく良かったです。
講演内容の中でグッときたエッセンスを、両立チーム育児のPJメンバーに爆速シェアしたのですがnoteにも改めて書き残しておきます。
イマドキ子育て世代を取り巻く環境の変化
・地域で子育てする時代が終わり、近隣ネットワークも崩壊しているので「母と子」の孤立化が起こっている(ワンオペ育児)⇒ひとりで子育てができた時代なんてこれまで一度もなかった
・従来の「父親=稼ぎ手役割」+「母親=世話役割」という分業制ではなく、今は父親と母親が2人で「稼ぎ手役割」「世話役割」「教育役割」を担う時代
・上記のように女性の意識は変わっていっているが、両親の影響で昭和の分業制子育てを引きずっている男性が多い(だからいまだに「俺の方が稼いでるんだから家のことちゃんとやってよ」とか言う輩がいるのか・・・)
・子どもの乳幼児期(0~3歳)に夫がどれだけ育児をしたかで、妻の愛情曲線の推移が変わる(夫が育児参加をしている妻の愛情は子どもの成長とともに右肩上がり/夫が育児参加をしないとパートナーシップの危機に陥る傾向)
・男女ともに「育児経験」によって脳が変化し、子どもへの愛情が強まり、育児スキルが向上していく(意識やインプットだけでは母性・父性は芽生えない!実践経験でしか育児スキルは身につかない)
夫婦がチームで子育てすることの重要性
・子どもの発達に大切なのは「愛情豊かな大人との関わり」⇒必ずしも「親」ましてや「母親」じゃなくてもいい/むしろ親が愛情を持って子どもに接することができないのであれば第三者を巻き込んで一旦距離を置いた方が子どものため
・夫婦のチーム形成のステップにおいて、多くのチームが「混乱期」を越えられずに「離脱」してしまう⇒それがワンオペ化!
・ワンオペになってしまう大きな原因は「夫に対する諦め」(グサグサグサ~~~)
・ワンオペ状態(育児の実行のみ)よりもチーム体制づくり(協働の計画・実行/育児情報共有/家庭外との連携)の方が仕事スキルが身に着く
共働き夫婦の変革
①私の方が大変!合戦をせず丁寧に傾聴
②得意不得意はあっても「できない」家事はなくす/お互いのやり方を尊重し「口出し・ダメだし・手出し」をしない
③「仕事後に時間があれば」は幻想!予定は具体的にブロック
④3D(どうしても・ダメな・Day)は事前に夫婦でカレンダー共有
⑤保育園の連絡先は「ヒーロー登録(第一連絡先:パパ)」
相手へのアプローチ変革
⇒相手(他人)を変えることはできないけれど、相手へのアプローチは変えることができる
・部下力を強化⇒上司の強みを活かす/上司に合わせたコミュニケーションをとる
・行動分析学を活かしたマネジメント⇒良い行動は直後に褒める・認める、直してほしいことは行動に対して指摘する(not根性論や人間性)
・パパの育児家事の行動分析⇒自分の行動によって子どもや妻が喜び、周囲からの評価が上がり、社会的意義を感じられ、仲間ができるとその行動を繰り返しやるようになる(強化)いかに行動を認め、褒め、次を促せるかが定着させるカギ
⇒パパの行動に対して妻が無反応だったりダメ出ししたり、周りの反応も向かい風の中では、行動は徐々になくなる(消去)またはやらなくなる(弱化)
両立時代の働き方
・「私がやります!」という力技は通用しない⇒「信頼関係とコミュニケーション」を両輪で回し、「お願い力」と「恩返し」を駆使して仕事はチームでやる
・業務の見える化、共有化、文章化を徹底して仕事を属人化させない
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このセミナーを受けて色々と思うことがあり、帰りの電車や夜ごはんを食べながらずっと夫と振り返りをしました。
わが家の場合、夫の家事育児スキルは非常に高いです。
でもこれは「もともと得意だった」とか「特別な能力が備わっている」でもなんでもなく、一重に「実践経験」だと思っています。とにかく育児に関わる時間が多かった。だってママだって、もともと育児が得意な人なんていませんよね?みんな初めてだし!!!
私は最初から「これ一人じゃムリだ・・・」となっていたので、夫にヘルプを出しまくり、夫の育児経験を後押しした結果、母乳を出すこと以外なんでもできるようになりました。
パパとママの育児のスタートラインをどれだけ大差なく設定できるかが、その後の家事育児シェアに繋がるカギだと感じました。その観点から言うと「里帰り」はハンデになるというのが夫の持論w
妻は里帰り先で1ヶ月間24時間新生児と向き合い、「経験」を通して育児スキルを身に着けていきます。その間、パパはスタートを切れずに待ちぼうけ、、、仕事があるにしても、夜間や週末だけでも新生児期の我が子を育てる経験を共にすることが、チームで子育てをする第一歩なんじゃないかな~と思いました。
わが家も1人目は里帰り(名古屋)だったけど、夫は毎週金曜日夜~月曜日始発まで来ていたし、その間は授乳以外ずっと赤ちゃんのお世話をしてくれていました。私もまだ探り探りの育児だったので、口を出さずに夫に任せるか、二人で「どうする?」と相談しながら対応していました。
あの時の経験が今の彼を作っているのか~と腑に落ちました。
今日のセミナーを通して、チーム育児に関しては夫婦で同じOSをインストールできた感覚があるので、両立チーム育児PJで林田さんから伝授して頂いた「家族としての軸(Stand)」をもっと具体的に詰めるのと、Standを実現するための分担などを来週末また話し合うことを決めました。(セミナーの最後に塚越さんが「次の話し合いの日程を決めて終わりにしましょう!」と言ってくれたのがよかった)
わが家もまだまだ進化できるように頑張ります!
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