1ティーポットが1人分。【毎週ショートショートnote】
#毎週ショートショートnote #数字ダージリン 参加します。
紅茶と数学…..?「壁から少々らっきょう」クラスの難題💦
数字も数学も苦手な自分、資格取得のために身に付けた工学系を頼りに、清水の舞台から飛び降りる(大袈裟(苦笑)気持ちで挑みます。リンク下から本文です。
紅茶と数字は切り離せない関係である。いきなり何を言い出すのかと思うだろうが、これは真実なのだ。
1カップの紅茶、その適正量は茶葉4~5gに対して湯量300cc。これは珈琲の倍量であり、エスプレッソの十分の一である。紅茶が濃くては台無しだ。水色は薄めで軽やかなのがよい。ストレートで飲めば、その意味が分かるはずだ。ましてや、今私が淹れようとしているのはダージリン。香りを楽しまずして何とする。
「ねえ。能書きは終わったの?」
同居人から野暮なツッコミが入る。情緒を解さぬヤツだ。
「待っていろ。今茶葉を測っているところなのだから」
2.5分が経過した。正しいダージリンをポットからカップへと注ぐ。紅茶のシャンパンと言われる香りが部屋に広がった。
「いい香り。美味しいのよね、あなたの紅茶」
結局、数字は笑顔に負けるのか。周到に量と時間を計ったダージリンを美味しそうに飲む彼女の横顔。私が求めるものが確かにそこにはあった。
拙稿題名:1ティーポットが1杯分
総字数:402字(原稿用紙一枚半相当)
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