車を降りれば別世界【毎週ショートショートnote】参加記事
#毎週ショートショートnote 「助手席の異世界転生」参加します。
シートベルトを装着した瞬間、眼前の世界が変わっていった。何だこれは。俺はタイムマシーンに乗ったのだろうか。悪友の車、その助手席に腰掛けただけだったはずなのに。
キキッ。きしむブレーキ音を立てて車が停まった。恐る恐る車内から降りて外へ出る。雑多な店が並ぶ商店街に桜並木が綺麗だった。
「どうした?そんな顔をして。買物に行くんじゃなかったのか?」
「お、おう。分かってる。例の店、今日は開いてたよな?」
知識だけが流れ込んでくる。目の前に立っている男は俺の幼なじみだ。今日は大学が休みなので、二人で買物がてら昼飯を食べる約束をしていた。
男が前、俺が後に立って歩き始める。商店街のウィンドウに映った自分の姿を見ると、俺は32歳だった筈なのに、20歳くらいの若者が立っている。俺はこの町で生まれ、去年、念願の大学に進学した。
やり直せるのか?人生を。
誰に問うでもない言葉は胸内に落ちていく。ここでの時間は始まったばかりだ。
拙稿題名:車を降りれば別世界
総字数:402字(原稿用紙1枚相当)
…..転生もの。何の捻りもありませんが💦何とか書いてみました。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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