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クリスマスと恋人達【PJさん歌詞のお題】企画参加記事

PJさんの「歌詞募集」企画、そのお題的なショートストーリーを試みようかと思います。

クリスマスなんて

街にはジングルベルが流れ、プレゼントのディスプレイがウィンドウを彩る商店街。クリスマスツリーすら見たくもなくなってくる。
本当は嫌いじゃない。クリスマスは素敵なイベントだもの。家族と過ごしても、恋人と一夜を明かしても、その時間は掛け替えのないものになる。

でも。
今年のわたし、イブは一人きりで過ごさなくちゃいけない。あなたがいないクリスマスイブなんて、単なる冬の夜に過ぎないわ。
なんて寒いのかしら、凍えそうよ。暖かいコートを羽織っても、わたしの心を温めてくれる人が横にいない。それだけでいいのに、あなたがいてくれたなら、他には何もいらない。それだけが欲しいの。

溜息を零すわたしのスマホがマナーモードの振動に震えだした。今は放っておいて、そっとしておいてよ。何の用事なの?誰よ、こんな気分の時に。
身勝手な思いを振り払いながら、スマホの画面をオンにした。


“風邪を引いていないかな。無茶をする君が心配になる。予定よりも早く仕事が片付きそうだ。帰宅は12月22日になる。間に合うかな?僕はまだ"

愛しい人からのメッセージだった。

あなたがいてくれるなら、毎日がクリスマスなのよ、わたしは。

ときめく胸の鼓動を抑えながら、スマホの画面をタップした。


“ありがとう。一番のクリスマスプレゼントだわ。あなたの好物とお花、ケーキを用意して待っているから。例え、それが年明けになったとしても"


拙稿題名:クリスマスなんて
総字数:581字

PJさんへ。主旨とかけ離れていたら💦どうかお許しくださいませ。素敵な作品が寄せられることでしょう。拝読すること、PJさんの素敵なメロディを、楽しみにしています。時節柄、どうぞご自愛を。

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拙稿をお心のどこかに置いて頂ければ、これ以上の喜びはありません。ありがとうございます。