保健室は戦場である【毎週ショートショートnote】参加記事
今週も#毎週ショートショートnote お題「アメリカ製保健室」参ります。
我が校の保健室は、備品が全てアメリカ製である。何故かは確かめたことがない。確かめる余裕がない。読まねばならぬ説明書が全て英語。解読に時間が掛かるからだ。
それにしても面倒だ。品質はいい。私の仕事は生徒の健康を守ること。そのためならば、多少の面倒は引き受けねばなるまい。それが保険医の定め。
私の懊悩を知らぬ生徒が、今日も保健室を訪れる。
「先生、体育で捻挫しました」
はい、湿布。大丈夫だと思うけど、書類を書くから担任の先生に提出して早退、整形外科で検査を受けてね。
「先生、掃除中にA君が窓ガラスを割りました。破片でほっぺたから血が出ています。連れてきたので診てあげてください」
窓ガラスを壊して回るのは昭和の流行歌だけでいい。担任に報告しなさい。器物破損は罪ですよ。
「……ってことになるので、日本製にしてください、備品は」
私の申告を聞いた理事長が溜息を付く。
「学校の闇を見た。後、アメリカ製のものを設置する予定はない、安心しなさい」
拙稿題名：保健室は戦場である
総字数：410字（原稿用紙1枚強）
よろしくお願い申し上げます。
【アメリカ製保健室】 のお題で、【どんでん返し】なショートショート
今週は裏お題はありません。代わりに正面からどんでん返しと戦ってみて欲しいと思います。いや、どうしても裏お題したい！という皆様はどんでん返し返しにトライしてみるのはいかがでしょうか？|ω・`）チラッ
ルール＆注意事項
・2024.1.27深夜までにだいたい410字くらいのショートショートを投稿
・タグに #毎週ショートショートnote をつける
・私以外の投稿が確認されたらマガジンに追加
・一位を決めたりはしません！たらはセレクションとして紹介させていただくことがあります！
・他の方の作品にコメントを入れていただけると嬉しいです！（シロクマ文芸部さん企画のパクリ）
なお、こちらの企画は基本的に田丸雅智先生方式を採用しています。「アメリカ製」「保健室」という2つのワードのある作品ではなく、「アメリカ製保健室」をテーマにした【どんでん返し】な作品を考えてみてください！
では、今週もよろしくお願いします！
今週のそーっとそーっとnote
そんなわけで突然のどんでん返しがきたわけですが、ここで毎ショでどんでん返しといえば。
ここは、やはりご紹介せねばいけないのはamanatzさんですね。
amanatzの毎週ショートショートnot
amanatzさんはどんでん返しをしないと体が溶けてしまう呪いにかけられていると思うくらいにどんでん返しを仕掛けてきます。なので、どんでん返しどう書くの？！とお悩みの方はとりあえず読んでみると良きかもしれません！
私の書いたこの作品もどんでん返しですかね。
壁の中の履歴書
苦手なんだよな～という方もいるかもしれませんが、ショートショートといえばどんでん返しというくらい一つの手法として確立しているジャンルですので、是非トライしてみてください！
今週もよろしくお願いします。
たらはかに（田原にか） 様 2024年1月21記事より引用
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拙稿をお心のどこかに置いて頂ければ、これ以上の喜びはありません。ありがとうございます。