曲からエッセイ:十五のわたしと私、往復書簡。
折に触れ聞くこの曲から「自分との書簡集」を綴ってみようかと思います。歌詞情報は以下よりご覧いただけます。
未来のわたしへ。
あなたは今、どんな生活を送っていますか?わたしのことを覚えていますか?
わたしは不器用で要領が悪く、正義感ばかり先走って。時に周りと衝突しながら生活しています。学校でも敵と味方が両方います。男子生徒にはそっぽを向かれ、時に嫌がらせも受けています。でも、学校を欠席したことはありません。先生は見て見ぬ振り、高校受験を無事に通過できたら、それでいいのでしょう。
仕方がないと思っています。男子はまだ子供。突っかかる相手が必要なのでしょう。わたしはその標的にするのに丁度よかった。わたしが泣かないで学校にも普通に登校してくるから、面白くないのでしょう。振り上げたこぶしの降ろす先が見つからないのでしょう。
学校の先生、担任。これも仕方がない。仕事なんだから。先生と言っても私の親より若い。大学を卒業してすぐに先生と呼ばれて、世間知らずのところもある。生意気だろうけど、そう考えています。
わたしはどんな大人になるのかな。生意気なわたしは誰からも好かれず、味方がひとりもいない、そんな孤独な人生なのかな。あなたがどう過ごしているのか、教えてください。
15才のわたしへ
お手紙ありがとう。ちゃんと届きました、未来の私に。覚えていますよ、あなたのことを忘れたことなんて一度もないって、あなたにも分かるでしょう。
知っているよ、あなたはひとりじゃない。ちょっと意地っ張りなだけ。あなたを好いている人、お友達だっているよね。あなたをかばってくれた親友もいる。ホームルームの時間に手を上げて「1対23なんて卑怯だと思います、Hさんがどうこう言う前の問題です。ちゃんと話をして、男子!」ってね。
中三の時に東京から転校生が2人転入したね、私たちのクラスに。あのお2人さん、こう言って笑ったでしょう?「お前ら何やってんの?Hさんが何したか知らないけどさ。子供っぽくねぇ?シカトなんて格好悪いぜ」
あの一言で男子全員、普通に戻った。苦笑いしたでしょ?彼ら2人と私で。
「Hさぁ。これいつからだったんだよ」
「うん、中2のはじめ頃から。止めてくれてありがとうね😊。男子も困ってたと思う」
「お前……先生かよ😁達観してんなぁ」
あはは、ってね。
さて。質問に答えないとね。
私は私。……って言ってしまうと元も子もないけど。
私はこの歳になっても特定のパートナーがいない。それを孤独だと見てしまう人はいる。でも、そうではないって、あなたなら分かるんじゃないかな?私には尊敬する友人がいる。目標とする知人もいる。他の人と比べたら多くはないけれど価値ある人が周りにいてくれる。
そして、私の知る人は皆「自分ひとりの力で立っている」人たちなの。
自分を信じて、自分を信じてくれる人のことを信頼して、精一杯生きているんだよ。時に迷い、転ぶことがあったとしても、起き上がって前を向いて。
アンジェラの曲から歌詞を引用するね。今のあなたが聴くべきだと思うから。
それでは、またいつかお話しましょう。私はあなたを信じているよ。私はあなたに信じてもらえるように生きていきます。
15才のわたしへ、シニア世代の私より。
総字数:1454字(原稿用紙4枚相当)
拙稿題名:15のわたしへ、私より。
以下、歌詞引用について(著作権への考慮)参考まで記します。
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拙稿をお心のどこかに置いて頂ければ、これ以上の喜びはありません。ありがとうございます。