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私の転職 ~会社は箱、会社は舞台~

社会人になって約10年。3社目となる会社に転職した。
次のために、転職活動や退職に際して思ったことを記録しておく。


1. 転職を考えたきっかけ

研究者 (化粧品処方開発者)としてキャリアを積んできたが、ここ数年は実験ができないストレスが大きかった。単純に他の業務に時間を取られる。それでも、実験時間確保のために効率化だったり、他の人ができる仕事は断ったりしていたが、それでも限界があった。そこで、上司に実験をしたいので他の業務をもう少しメンバーに分散させて欲しいと伝えたが、『そうだね~』で終わった。会社 (上司)に言って変わらないのなら、自分が変わるしかないのだ。よし、転職しよう。

2. 転職

やりたい分野は決まっていた。なかなか求人が少ない分野なのだが、妥協して別の分野に進むくらいなら転職しなくて良いと考えていた。運良く数社の求人があり、次が決まった。
退職の旨伝えたところ、『次は決まっているの?』と聞かれたが、大部分の人は次を決めて辞めているのではないだろうか。上司、人事含めて、いろいろ話す機会があったが、どうすれば辞めないような組織づくりができるかというトピックについては、「ずっと同じ会社で働いてもらうなんて思わない方がいいのでは?」と。追加で、本当に辞めてほしくないなら、他社に行くのをためらう給料を出すこと。それでも、辞める人は辞めるだろうけど。

3. 退職前の仕事

退職する2年前から1年前まで、お願いされた仕事をとにかく受けまくって、こなした。処方開発、コンセプト設計・提案、国内出張・同行、。2か月に1週間は海外出張。そして、これらを会社はどのように評価するのか見たかったからだ。そして、何も評価されなかった。頑張っても頑張らなくても一緒。転職を考えたきっかけは、実験できないストレスからだったが、決心したのは評価。直接、上司にも給与について伝えたけど、変わらなかった。
そして、辞める直前の1年間。辞めるために、過去のデータ整理を始めた。

4. 仕事の考え方

仕事に求めることは給料以外に、
・自分が知らないことを知ること
・ものをつくりだすこと
これらを満たすところに行く。

会社に対しては、タイトルにある通り。私は、"この仕事が好き"と思っても、”この会社が好き"と思ったことはない。会社は箱で、その中にどんな選択肢があるのか。そして、どんなことを自ら選び行うことができるのか。また、会社は舞台。舞台を用意してもらう代わり、全力で演技する (仕事する)。そして、それに見合った報酬をもらうと同時に、見合うように仕事する。
だから、社内で自社を誇れるようにとか好きになるようにとかいう取り組みがあったけど、私は"仕事内容が好きなだけです"とひねくれた言い方をずっとした。だって、その会社は私の会社じゃないから思い入れはないのよ、っていう考え。

5. おわりに

転職前の会社はIT化やツールが最適化されていて、それを普通と思っていたが、転職先の会社は諸々含めてダウングレードした感じ。チャットツールじゃなく、内線って…。みんなデスクにいるわけじゃないのに。

化粧品業界の研究者って給料はあまり高くないんだけど、要求されることが年々増えているなあと感じる。植物由来の原料だとか、海外規制に対応しているとか。給料よりも、原料の制限がありすぎて、面白味が減ってきたので、次当たりは別業界に行きたいよな…。
数年後に読み返した時、今のこの気持ちを思い出せるといいな。

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