会いたいって想いが足りないんだな…
好きなドラマの1つ、"アンナチュラル"の中にずっと心に残っているセリフがある。
「会いたいって想いが死者にあわせるなら、俺は想いが足りないんだな。」
この後に続く「会いたいですか?」まで含めて好きだ。
数か月前に大切な家族を失い、このセリフがずっとちらつく。
化けてでもいい、夢でもいいから会いに来てほしいと何度思ったことか。
そのたびにあのセリフが思い出されて、想いの強さが足りないのかと、自分自身に悲しくなった。
体調を崩して、がん宣告を受けてから2か月。あっという間だった。
体調を崩す1日前に遊びにおいでと電話で言われ、明後日行くからと伝えたら、翌日即入院になった。
入院後1度だけ面会が許されたが、死を待つだけの人にかける言葉は見つからず、私はただただ泣くしかなかった。
くれた人に返せる恩なんて、そんなに多くない気がする。
でも、できるだけ、できなければ次の世代に返していけたらいいな。