10/2 ミュージアムは1日ひとつの原則&ABBA Voyageが最高すぎた
2日目からいよいよロンドン観光が本格的にスタート。今回の旅のハイライトでもあるABBA Voyageにも行ってきました。
朝ごはんからパワーモーニング!イギリスのパンは美味しい🥐
今回泊まったホテルはTreehouse hotel london.
いわゆるエースホテルや日本のトランクホテルに通ずるブティックホテルの系統。
3泊で日本円で21万円と日本じゃ考えられない価格設定だが、ロンドン中心部の四つ星以上のホテルとしては平均的な値段設定であるのは間違いない。日本安いなー、とありがたさを噛み締める。
このホテル、モーニングがインクルーシブになっているので、朝食をMADERAでいただきます。
carne asada&eggというメニューにしてみた。ステーキの焼き方を聞かれる。朝からパワープレートである。
卵とか日本でいつも食べてるの何?って思うくらいめちゃくちゃ美味しいし、トマトベースのイモとパプリカのソテーも美味しいし、肉は最高に柔らかい。ただ、炭水化物が欲しくなる。
ということで、パンを求めに近くの評判が良さそうなファブリックというお店に。どうやらシナモンロールはロンドナー達が大好きなようで、店いっぱいの品物の香りが素晴らしい。私はヨーロッパに来たならやっぱりクロワッサンが食べたかったので迷わず🥐を選択!主人はカルダモンとアップルのシナモンロールを選んでいました。
水と湿度と小麦粉とバターと日本と環境が全然違うから、クロワッサンがサクモチで最高に美味しかった。やっぱりロンドンに来たらパンを食べなくては😋
科学博物館は一日いても飽きない!英国が歴史の中心だったことがよくわかる
主人が大興奮していた科学博物館。
地上3階・地下1階の建物でフロアごとに展示がそれぞれ設けられている。基本入場料は無料で寄付も受け付けている。
科学博物館は事前にインターネットから無料の入場チケットを取得する必要があり、入口近くにあるQRコードから申し込みが可能。
施設紹介はオフィシャルサイトにお願いするとして、個人的に気になったところをいくつか。
飛行機マニアにはたまらない!イカロスからジャンボジェットまで飛行機の歴史を知れる
人間はなぜ空を飛ぼうと思ったのか。そのヒントは鳥から着想を得ている。我々世代には「みんなのうた」でお馴染みだが、「勇気ひとつを共にして」という歌の中に出てくるイカロスの物語である。そこからパラグライダーや気球、飛行船が生まれて飛行機が出てくるのである。
飛行機の歴史を見れたのもなかなか面白かった。戦争と飛行機は切り離せるものではないが、技術の進歩は第二次世界大戦以降で、航空技術の目覚ましい発達がある。個人的にはコンコルドに一度乗ってみたかったなあと改めて。
家電の歴史には日本製品がいっぱい!
地下には昔の家電がたくさん展示されていて日本人にとってもそうそう!あったわ!と言ってしまうものがたくさんあった。主人はATARIのゲーム機が紹介されていることにすごい!と言ってたが、私はこのATARIという名前すら初めて聞いたので、この会社がいて任天堂のゲームができていると思うと面白い。やはり後発は強いんだなぁ。
そして個人的にはパナソニックがアースウインドアンドファイヤーを宣伝に使ってカセットを海外で売ってることを知らなかった。近未来的なイメージで超良いではないか。これ以外にもサンヨーのマイクロレンジやソニーのテレビなど一世を風靡していたことがよくわかる。自分が子供の時はジャパンアズNo. 1だったので、失われた30年とかいわず自分達が頑張らなきゃいけないという気持ちになれたのが良かったかな。
マークス&スペンサーのようなスーパーが日本に欲しい
チェルトナムにいた時にホストマザーが私昼間はM&Sで働いてるの!と言われて初めて認識したマークス&スペンサー。高級スーパーで食品はほぼプライベートブランドだが値段もそこそこで高品質なのでイギリスみんなから愛されているブランドだ。1884年創業なので超老舗スーパーである。
ホテルから歩ける距離にあるのが素晴らしく、今回は夜のコンサートの前に下見に行くことにした。
セインズベリーやテスコなどのコンビニ的なスーパーで置いてある水よりも大容量で安いし、食費を抑えたい場合もホットフードやデリもあるので、旅行者にもめちゃくちゃおすすめしたい。
食べ物だけではなく、生活用品の調達にも最強で、主人の下着や靴下も購入。高品質なのに価格がそこそこなのが嬉しい!
マークス&スペンサーは旅の後半でまた行く予定なので改めてご紹介したいと思います。
今回の旅の目的!ABBA Voyageホログラムコンサート
昨年アルバムが出て約40年ぶりに復活!と往年の熱狂的なファンが世界中で喜んだABBA。本人達の人気はもちろんだが、ここ20年で言えば彼らの楽曲を全て使ったミュージカル『マンマミーア』が世界中で大ヒットした上に映画まで2本作られて若い世代にも浸透しているから盛り上がりたいならABBAだよね!的な土台が特にイギリスにはあるんじゃないかと推察する。
私もマンマミーアが好きすぎて、ロンドンでもニューヨークでも上演されていれば必ず見に行くし、キャストに不満は持ちつつも日本の劇団四季も毎回見に行く。それくらいABBAの楽曲は自分の人生と切っても切り離せない。
場所はオリンピックスタジアムのあるストラットフォードからDLRて一駅。駅を降りたらすぐABBAアリーナだ。1年間の公演で常設。この仕組みはミュージカルCatsに似ている気がする。専用劇場を組み立ててロングランを行い投資対効果を最大に高める。もしかしたらロングラン延長もあるかもね。何せ、ホログラムコンサートだからABBA本人達がリアルで出てくるわけではないので年齢も気にしなくて良い。
そう、このABBA Voyageはホログラムコンサートなのだ。最新技術を駆使して現代にあの当時の4人を再現したのである。
ホログラムというとどうしても日本ではアニメーションとかサブカルなイメージがあるが、コンサートで使うというのはエンタメ業界の新しい体験になると思うので非常に楽しみである。
会場に入ると既に受付からみんなめちゃくちゃ楽しんでいる!
ドリンク、フード、グッズとまさにイベント会場のような作りになっていて、何しろ去年作ったばかりだから新しい。会場も3000人収容なので多すぎず少なすぎずちょうど良い。
SOHOのバーでピザ食べずにこっちに来ればよかったという後悔が。もしまた次来るときは1時間くらい前から入って世界観を楽しみたい。
会場は7割がダンスフロアでダンスフロアを囲むようにスタンディングがぐるっと囲んでいる設定。私はチケット予約販売日に頑張ってゲットしたのでダンスフロアすぐ後ろの良席❣️
科学博物館で4時間歩き続けたので座ってみれるのはありがたい。
コンサートは控えめに言わずとも最高だった!!!終わった後はすごいねーという言葉しか出てこないほど本当にすごかった。
まず、ABBAの四人が本当に目の前に実在しているようだし、舞台の左右で本当のコンサートのように歌手の顔をアップに移すのだが、本物と見違えるような顔の作り、皺、表情、全てが「リアル」。マジですごい。
二曲目くらいまではホログラムだしなー、と楽しみつつも頭の中で思っていたが、徐々に世界観に引き込まれていく。会場全体の舞台装置、生バンド、照明、どれひとつとっても「リアル」なのだ。生バンドが「Dose your mother knows」を歌ってるくらいから完全に世界に引き込まれてしまった。これも本物なのだ、と。
個人的に最高潮になったのは「GIMME GIMME GIMME」から「ヴーレ・ヴー」の流れ。ミュージカルと一緒だ!!
そして、「Thank you for the music」からは一緒に大声で歌っていた。これは私が最初にABBAと出会った大事な曲なのである。
「私はラッキー、金髪の女の子だから」という歌詞の衝撃と、「音楽やダンスがなければ私たちはどうしたらいいの?」という直接的な歌詞。この曲はラジオの基礎英語で取り上げられていたのがきっかけではあるが、すっかりABBAの魅力に取り憑かれていた。
最後は「ダンシングクイーン」。やっぱりこの曲で締めなければ。会場は今日一番の盛り上がりを見せる。スタンド席の後ろに座っていただろうおじさん達も私たちの横で大フィーバーしていた。ああ、この感じ何年も味わってなかった。やっぱり人間、この感じがないと生きている意味がないと強く感じた。
アンコールは「勝者はすべてを」。これも大好きな歌である。しっとり聴かせてABBAは舞台を去った。そして、現在おじいちゃん、おばあちゃんになった四人が(これもホログラムだけど)舞台に登場する。
そうだよね、そうなんだ、リアルじゃないけどリアルなんだ。時を超えて楽しめるこんなエンターテイメント、素晴らしすぎるじゃないか。
帰り道に日本だったら松任谷由実くらいしからできないんじゃないか、と話していた。奇しくもユーミンも荒井由実時代の声をAIで蘇らせてデュエットしている。もしかしたら数年後、ユーミンのホログラムコンサートが実現しているかもしれない。
ロンドンに来たら、ABBAの好き嫌いに関わらず、ABBA Voyageは見にいくべきだ。そう強く断言できる。
今の日本に足りないものが、すべてここにあった。