劇団四季×ディズニーミュージカル『アナと雪の女王』を観劇@四季劇場 春(2021.夏)
いよいよ始まる新しいディズニーミュージカル。正直、期待よりも不安でいっぱいな演目で、見るのが怖かった。なぜかというと、大好きなディズニー映画の『アナと雪の女王』の"映画"の世界観が崩れないかがとても不安で、失望しないか、松たか子と神田沙也加のイメージを超えて新しい"形"として受け入れることはできるのか…。
いろんな気持ちを抱えてドキドキしながら、多分4年ぶりくらいに竹芝まで出向き、劇団四季ミュージカル『アナと雪の女王』を見に行ってきました。
劇団四季ミュージカル『アナと雪の女王』とは
2022年6月30日(木)公演分まで発売されているロングランミュージカルで、2021年6月24日(木)に開幕しました。当初は2020年9月からの上演でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で海外スタッフが来日できず、予定から9カ月遅れで待ちに待った開幕となりました。
作品の詳細について劇団四季のHPをチェックして見てください☺️
予習したい人におすすめ!ブロードウェイ版をYouTubeでチェック
映画版の大ファンの方はミュージカル版へのアレルギーや不安を少しでも払拭すべく、YouTubeで予習することをおすすめします。
いくつか上がっているブロードウェイ版と、オーストラリア版を見た上で、2つの動画をピックアップしました。
その1:ニューヨーク・ブロードウェイのトレーラー
ブロードウェイの初演向けのトレーラーだと思いますが、映画の中の主人公たちがリアルに舞台上に動き回る姿はワクワクを呼び起こします。
キャスティングされている俳優のイメージが合っている合っていないはそれぞれあると思いますが、戴冠式のシーンや、雪山のシーン、パペット型のオラフなど、いくつか演出上の特徴をほんの少しだけ体感することができます。
1幕のエンディングで歌われる『LET IT GO〜ありのままで』ですが、舞台上でのプロジェクトマッピングがものすごい盛り上がりでこれを見に行くだけでもまずは価値がありそうだ!と期待が膨らんできます。
観劇当日の日本版キャストをおさらい
オリジナルキャストのエルサ・アナコンビで見ることができました!ディズニーものは一定の期間が過ぎるとキャスト変更がコロコロあるので、オリジナルキャストを見れる期間は非常に貴重!
エルサ役の岡本瑞恵さんは『マンマ・ミーア』でソフィとして拝見しており、アナ役の三平果歩さんは『リトル・マーメイド』のアリエルとしてもお馴染み。アグナル王にあっくん!!!
劇団四季として超気合の入ったキャストで、自宅からタクシーすっ飛ばして竹芝まで来てよかった…と心から思いつつ、本当に映画版と劇場版両方とも好きになれるのかしら、とドキドキ。
スヴェンの動きがトナカイ以上にトナカイすぎて感嘆!
最初にこれ持ってくる?っていう感じではあるのですが、トナカイのスヴェンにずっと釘付けでした。えーーー、どうなってるの!?と。種明かしは下記のYouTubeにて(ネタバレ!?)。
リアルな動きが本当に素晴らしくて、舞台を駆け回るスヴェンを一日中見ていたいくらい!
実際はすごい大変で、1回ずつキャストが交代になるそうです。
それくらいめちゃくちゃ動き回ってます。本当にすごい。
プロジェクション・マッピングをはじめとする照明効果がすごい
照明を見に来ました!!!と言わんばかりに素晴らしかった。照明のビハインドストーリーを知りたくて、プログラムに記事が載ってるんじゃないかと思い購入してしまったくらい。(いつもながら、初演プログラムには技術的なストーリーは書いてないので、今後のラ・アルプを記事を心待ちに。)
改めて、LET IT GOのプロジェクション・マッピングをご覧ください。今度はオーストラリア版で!
ミュージカル版の新曲は12曲!映画版作曲家の書き下ろし
『雪だるまつくろう』『生まれて初めて』『ありのままで』に加えて、2幕でエルサが歌う『モンスター』など新しく12曲がミュージカル版で追加されました。作曲はクリステン・アンダーソン=ロペスとロバート・ロペス。映画版の『アナと雪の女王』もロペス夫妻が書き下ろしているので、同じ世界観のまま美しい楽曲に浸ることができます。
『モンスター』は後半のキーワードにもなっていきますが、ブロードウェイ版のオリジナルキャストのCaissie Levyの歌がYouTubeに上がっていたので気になる方はぜひチェックを!
観劇の満足度は!?劇団四季ミュージカル『アナと雪の女王』を見て
総合点(5点満点):★★★★★
・涙(5点満点):★★★★★
・笑い(5点満点):★★★★
・楽しい(5点満点):★★★★
・切ない(5点満点):★★★★★
・美しい(5点満点):★★★★★
結果、5点満点を付けさせていただきました。
いい意味で期待と不安を裏切られたというか、キャストの力量や歌・ダンスの技術も大変素晴らしいのですが、新しい劇場ということもあり、照明と生オケというのが私の中で高評価でした。
まず照明。プロジェクション・マッピングはもちろん、随所に光と闇の効果が舞台上に現れていて、ちゃんと主人公の心をより深く表現できているのがすごく良かったです。ストーリー自体も曲数が増えたことで、エルサとアナのお互いを思う気持ちやその背景が映画以上にとても丁寧に説明されているのですが、曲だけではなく、二人の僅かな心の動きもきちんと照明によって演出されていることが本当にすごいなと感激して見ておりました。
そして、生オケ。昔は劇団四季って生オケだったんですけど、いつの間にかなくなっちゃったんですよね…。幕間にオーケストラピットを除くのが大好きだったのですが(今回は感染症対策もあるので、前に行くのは辞めました)俳優との呼吸を演奏で感じられるというのが本当に素晴らしい時間でした。生オケ最高!
あとはこれはネタバレになるので言いませんが、2幕の最初は劇団四季らしいというか、昔のファミリーミュージカルを思い出して、懐かしい気持ちでいっぱいになりました。2幕最初の『ヒュッゲ』は劇団四季らしくもあり、ディズニーミュージカルが得意とする群衆楽曲でもあり(Be Our guestやガストン的な感じ)久しぶりに劇団四季ここにあり、という新しい扉が開いた気がします。
『アナと雪の女王』は冬に見るべきだろ!と思ったので、12月にチケットを取ったものの、やっぱり開幕1カ月以内に見たいという気持ちが先走り、今回運良くチケットを手に入れることができて本当によかったです。
余談ですが、帰宅後「Disney+ (ディズニープラス) 」にちゃっかり加入しまして、過去の名作を一気見しております。ディズニー効果すごい!!
チケットはさらに取りづらくなると思いますが、お子様も楽しめる作品になっているので家族で劇場に足を運んでみてください☺️