今やるべき、デジタル広告の「自動化」と最新トレンドとは? #ビタミンゼミ 体験レポート
こんにちは、ソーシャルメディアマーケター(のプロフェッショナルを目指して活動中)の、ちゃんはるです!
クリエイティブエージェンシーCamp Inc.でPR案件のお仕事をしたり、プライベートでは“ひとり飲み”好きが高じてその名もずばり「ひとり飲み」というアカウントでインスタグラムを運営しています。(おかげさまで、現在フォロワー数4,536人! 嬉しい〜!)
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さて、いま私は「ビタミンゼミ」という、マーケティングゼミに参加しています(主催:ビタミン株式会社)。主にスタートアップのインハウスマーケターを対象に開催されているゼミの学びを、もっと自分のなかで咀嚼したい、そしてぜひマーケティングを学ぶみなさんともシェアしたい!という気持ちで、前回に引き続きレポート記事を書いています。(ほら、人に伝えようとすると、自分の理解が進みますし!)
前回の講義「スタートアップこそやるべきブランディング、構築メソッド公開」のレポートはこちらをどうぞ。
今回の講義は、インターネット広告の運用・コンサルティングサービスを提供する株式会デジタリフトでクライアントへの提案業務に携わり、現在は同社の取締役を務める鹿熊 亮甫さんの「最新のデジタル広告業界の流れ」です。
「自動化」で、“作業”に追われずに“仕事”をしよう
前提として、私のマーケター歴をお伝えすると、
・広告代理店でリスティング・SNS広告の運用とプランニングを担当(前職)
・企業のSNSマーケティング、アカウント設計のサポートを担当
という具合。
仕事をする上で思うのは、SNSマーケティングと広告運用は切り離せられないということです。一方で、前職で広告運用をしていた頃は、ツールを使いこなせず、日々マンパワーでの“作業”に追われていました。細かい入札価格の変更やキーワードのグループ分けといった作業にばかり時間を割いてしまい、溜まったデータを分析して次なる戦略を練ったり施策を考えたり……といったクリエイティブな“仕事”ができないことが課題だったのです。
そこで、今回の講義で私が期待していたのは、限られたリソース(時間、費用)で広告配信の成果を出すためにはどうすればいいのか、を知ることでした。
講義で見えてきたのは、ずばり「自動化」との向き合い方。
自分の手でやらなくてもいいこと(入札価格の調整など)は機械に任せて、“戦略”や“自動化が上手く機能する設計・戦略”を考える時間を増やしていくことがブレイクスルーのポイントでした。
具体的には、GoogleやYahoo、Facebookなどの各媒体ごとの推奨設計のトレンドや、Googleオプティマイズについて、膨大なスライドとあわせて、最新情報が講義で解説されました。(ここまで細かく教えてくれるのか……!という情報量です)
こうすればできる! 「自動化」導入3ポイント
多くのマーケッターが思う「なくしたい作業」は、大体こんな感じじゃないでしょうか?
①「手動で調整するもの多い問題」。
……入札価格、日予算、ネガティブキーワード等々。
②「求められる数値レポート多すぎ問題」。
……大半のものは定量的に計測できるため、周りから「データ出して」と言われてレポート数は膨大な量に!
①、②ともに、作業自体を「機械」に任せることでだいぶ負荷を抑えられるのでは……と講義に参加する前から思っていたのですが、いざ実践すると難しいのが現状でした。
そんな中、今回の講義では自動化導入のための具体的なポイントが紹介されました。
ポイントは、
(1)Fewer Bigger Better(データは多ければ多いほどよい!)
(2)まとめてまとめてCV(コンバージョン)をためる
(3)Facebookのドメイン認証を行う
この3つ!
今回は、Facebook広告を実装する時を例に、まとめていきたいと思います。
(1)キャンペーン・広告グループの設計:「Fewer Bigger Better」(データは多ければ多いほどよい!)
前提として、機械学習には「データ量」を確保することがとても重要です。たくさんの広告データ(自社の広告を目にした人がどういう人かといった属性情報、クリックなどの広告に対する反応といった行動の情報)を元に、コンピュータが自社のお客さんになりそうなユーザーを選出して広告を配信するようになるわけですね。(=機械学習)
そして、機械学習や、広告配信の最適化は広告セット単位で行われます(私のアップデートが追い付いていれば……)。なので、広告セット数は出来るだけまとめて、オーディエンスなどの配信先を幅広く設定することが大事。同一の広告セット内でデータをなるべく多く集めて、パフォーマンスの向上を目指しましょう。これなら、予算の少ない企業でも、広告数を増やさずにデータを多く収集することができますね。
以上のことをまとめると、
・キャンペーン、広告セット/広告グループ数は少なくする
・オーディエンス、キーワード、配信先は幅広くする
ことがポイントです。
(2)コンバージョン(CV)目的の広告の場合:まとめてまとめてCVをためる
講義の中で講師の鹿熊さんは、「獲得系案件(CV目的の広告)は必ずCVを最適化(管理画面の「最適化目的」でCVを選択)する」と強くおっしゃっていました。クリック単価をコントロールしやすいため「クリック最適化」を選ぶ場合が一般的に多いと思いますが(私もそうでした)、いくつもの事例を見てきた鹿熊さんによると、「CV最適化」を選択する方がCV獲得という観点でパフォーマンスが良いようです。
私がCV最適化を渋っていた理由に「CVがたまらない」ことがあったのですが、その場合は、CVポイントを細分化して設定することで、機械学習が進むようになります。当時の私に教えたかった...!
細分化とは、「購入→お支払い画面の表示→検索結果の表示」……というようにCVの階層を落としていくイメージです。
(3)Facebookのドメイン認証を行う【おまけTips】
自動化とは少しずれますが、Tipsとして講義の最後に教えていただいたこと。
Facebookのドメイン認証をしない場合、広告効果に影響が出る可能性があるそうです。Facebookのドメイン認証とは、該当のサイト(コンテンツ)が安全であることを証明する機能です。ドメイン認証を行わないと「サムネイル画像」「リンクの見出し」「リンク先の概要」「表示されるURL」等々が編集できなくなり、広告のパフォーマンス低下につながってしまうので、ぜひ認証を行いましょう!
参照:
ビジネスマネージャのドメイン認証について/Facebook
https://www.facebook.com/business/help/286768115176155?id=199156230960298
Facebookページ利用者なら知っておくべき、リンク先URLのドメイン認証機能の使い方/アナグラム株式会社(2018年06月11日)
https://anagrams.jp/blog/facebook-domain-verification/#12
こういったTips、トレンドもインハウスの運用は得られにくいものなので、ゼミの場がとてもありがたいなと思いました。
自動化との付き合い方
広告の自動化の流れはどんどん加速していき、自動化できる範囲も広がってくると思います。その中で、SNS運用担当者、マーケターとして必要なことは
・自動化できる作業はすぐに自動化に移行する
・“作業”が減った時間で、自動化して集めた数字を分析し、施策を練ってフィードバックを繰り返す、頭を使う“仕事”(“戦略”や“自動化が上手く機能する設計を考える)をすることをメインの仕事にする
だと、講義に参加して再確認することができました。
また、最適化目的の選択やドメインの認証など今すぐ出来る具体的な施策をお話いただいたことで、行動するイメージまで落とし込めたので、早速自社の広告でも活用したいと思います!(ビタミンゼミの講義は毎回この「具体的な施策を教えてもらえること」が本当にためになる。すごい……!)