令和5年大田区議会第1回臨時会 連合審査会
令和5年大田区議会第1回臨時会 連合審査会の質問
2023/5/24
令和5年大田区議会第1回臨時会の連合審査会の質問です。変更したところもありますが、以下の項目で質問させて頂きました。
○ヤングケアラーの実態調査について
○病児病後児保育について
○障害福祉サービスの物価高騰対策について
○新型コロナウイルス感染症の後遺症について
立憲民主党大田区議団の平野春望でございます。
4月の大田区議会議員選挙において、多くの方のご負託を頂き、二期目の当選をさせて頂きました。二期目も初心を忘れることなく、社会的に弱い立場の人たちを徹底的に応援していくという自分の原点を忘れずに、全ての人が住みやすい大田区を目指して頑張って参ります。
さて今回、連合審査会にて初質問の機会を頂きました。令和5年度一般会計補正予算に関連して、いくつかの質問をさせて頂きます。
先ずは、ヤングケアラーについてです。
この度、令和5年度一般会計第1次補正予算にて、ヤングケアラー実態調査に係る経費が計上されました。私は、令和2年の決算特別委員会で初めてヤングケアラーについて区の見解を伺わせて頂き、早期発見の重要性を訴えて参りました。その後も何回か議会にて質問をさせて頂きました。他会派の議員の方からも様々な質問があったり、令和3年度第二回議員研修会などでも、取り上げて頂き、今回の実態調査に繋がったことは本当に良かったと思いますし、区の取組を高く評価しております。
やはり実態調査をすることによって、地域でのヤングケアラーの様々な傾向が分かりますし、何より、この調査自体が、ヤングケアラーの早期発見や、実際の支援に繋がる大きな機会だと考えます。
① そこで質問します。今回行われる、ヤングケアラーの実態調査の目的と、内容についてお答えください。
今年の秋ごろの調査ということで、ぜひこの機会に大田区の小中高校生の実態を把握して、何に一番困っているのか、その問題の解決に繋がるような調査にして頂きたいと思います。
令和4年の予算特別委員会で、ヤングケアラーだけでなく、複合的な課題を抱える方に対して、
「つなぐシート」などを活用して、重層的支援会議などを開き、関係機関が連携して対応していくというご答弁がありました。また令和4年度は、大森地域をモデル地区に重層的支援会議を実施したと思います。
② ヤングケアラー実態調査から、ヤングケアラーの早期発見に繋がると認識しております。また大田区ならではの、ヤングケアラーの実態とその対策が見えてくるかと思います。
そこで、昨年度を含め、これまで区はヤングケアラーに対して、どのような対応をしてきたのか、具体例を挙げながらお答えください。
今回のヤングケアラー実態調査の結果を活かして、関係部局が連携して、更なる支援策の充実を図って頂きたいと要望して、次の質問に移ります。
次に病児病後児保育についてです。今年の3月に報告がありましたが、現状の10施設に、1施設の新規開設が予定されており、11施設になる予定です。地域の保護者の方におかれましては、本当に待望の病児・病後児保育施設だと思います。
また今回の補正予算で、病児病後児保育の送迎事業が試験的にですが、スタートすることになりました。保育中の児童に急な体調不良が起きた場合に、病児保育施設のうち、3施設で看護師等が保育所等から病児保育施設に送迎するサービスが始まります。利用者の個人負担は1000円を上限として実施されると聞いております。働くお父さんお母さんにとっては、お子様が病気の時に預けられる病児保育は本当に助かる制度であり、施設を増やしていくのは医療機関の協力も必要なので、大変かと思いますが、引き続き、区内の病児病後児保育の施設を増やして頂きたいと思います。
今回は一点、その病児病後児保育について質問をしたいと思います。
③ 大田区のHPを見ますと、利用施設の一覧はありますが、その施設のHPなどのリンクはありません。他自治体を見ますと、HPのリンクが貼ってあるところもあります。また中野区などは区HPから施設の空き状況も確認できます。病児・病後児保育のHPを改修して、HPのリンクや空き状況の確認をHPで出来るようして頂きたいと考えますが、区の見解をお答えください。
➡(答弁)
利用する区民の利便性向上のためにも、先ずは出来そうなことから、順次進めて頂ければ幸いです。これまでの議会の質問にもありましたが、他自治体ではLINEワークスなどを使った携帯アプリで予約が取れるところもあります。電話で予約を取るのは、電話する保護者の方も、施設の方も負担が大きいので、今後はこういった携帯アプリで予約が取れるようにして頂きたいと要望いたしまして、次の質問に移ります。
次に障害福祉サービスに対する物価高騰対策について、質問させて頂きます。
先日報道があったように、6月から大手電力7社で家庭向け電気料金の値上がりが発表され、東京電力の値上げ幅は14%とされています。また帝国データバンクの調査では、2023年度に食料品や飲料で9000品目値上げされる見込みとなっており、先月の消費者物価指数は生鮮食品を除いた指数が前年同月比で3.4%上昇しました。
障害福祉サービスの事業者からも、物価高騰に対する悲鳴のような声は上がっており、昨年に引き続き、より一層の支援をすることは急務だと考えております。
④ そこで質問します。昨年も介護を含め、障害福祉サービスに対する物価高騰対策は行われたと思いますが、安定的にサービスを提供するためにも、今年度の物価高騰対策は、より一層必要になると考えます。今年度の物価高騰対策の取組について、お答えください。
➡答弁
今年度は昨年度なかった居宅介護など訪問系事業者への支援金も始まるとのこと、ありがとうございます。引き続き、適切な支援をどうぞよろしくお願いいたします。
次に、介護なども小規模事業者はそうだと思いますが、障がい福祉サービス事業者の現場の話を聞きますと、ギリギリの人数で回している事業者が多く、出来るだけ提出書類は簡潔にして欲しいとのご意見を頂きます。今回の物価高騰対策に関する手続きに関しても、出来るだけ書類の数を少なく、報告書なども簡素化をして頂きたいと考えております。
⑤ そこで質問します。支援金の支給には迅速性が求められると考えます。昨年度は支援金の手続きとして何度か区と書類のやり取りがあったと聞いておりますが、今年度の物価高騰対策に関する手続きの簡素化について、改善点や検討していることがあれば教えてください。
最後に新型コロナウイルス感染症の特に後遺症について伺います。
私自身も昨年9月に新型コロナに感染し、後遺症に苦しみました。私の周りでも倦怠感や脱毛、喉の痛み、発声がしずらいなど、後遺症を訴えていらっしゃる方がいます。私自身も時間の経過とともに大分良くなりましたが、まだまだ依然と比べて体力が戻ってなかったり、倦怠感があり、ぐったりする日もあります。
まだ私自身は感染前でしたが、令和3年9月の決算特別委員会で、世田谷区が実施している、新型コロナウイルス感染症の後遺症についてのアンケート調査について、大田区としても必要ではないかと質問させて頂きました。そのご答弁として、「区としては、後遺症と考えられる方が、必要な情報を得ることや医療機関で相談できる体制整備などが重要と考えております。区内関係機関と情報共有しながら、どのような体制をつくることができるか検討してまいります。」と回答がありました。
⑥ そこで伺います。その後、コロナ後遺症の方が、受けられる区の支援体制に変化はありましたでしょうか。現在の相談や支援体制についてお答えください。
数は少ないかもしれませんが、長期になっても体調が戻らず、悩んでいる方もいらっしゃいますので、ぜひ丁寧に対応して頂ければと思います。
そして、新型コロナ後遺症に苦しむ方の中には、仕事に行けなくなり、収入が無くなったり、減ったりする方もいると聞いております。そういった方のために、世田谷区では、「後遺症を含む新型コロナウイルス感染症に関する区民相談窓口について」というHPページに、労働相談窓口、仕事や生活の相談窓口、企業向けの総合経営相談窓口などがあります。
新型コロナウイルス感染症が5類になった5月8日のタイミングで、大田区のHPが更新され、「新型コロナウイルス感染症について」というページで、情報を一覧で見られるようになりました。
⑦ そこで伺います。新型コロナに感染した方、後遺症で相談したい方が、新型コロナ関連で受けられる給付金や補助金を一覧で見られるような改善をしてはいかがでしょうか。現在も他のページに「給付・貸付」というページはあるのですが、経営相談なども含めて、産業振興協会やジョボタ、社会福祉協議会などにリンクを貼るなど、分かりやすくした方が良いと考えます。区の見解をお答えください。
新型コロナウイルス感染症の感染は以前より、下火になっておりますが、感染が落ち着いたからこそ、新型コロナに感染した方や後遺症の方に、より丁寧に、寄り添った対応をして頂きたいと要望いたしまして、以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。