嵐の前
ぼくは崩しかけていた体調を持ち直して、今日は「外出」という仕事に出た。
どんなときでも、とにかく「呑気に」がモットー? のように。今日は(どこへでも連れてゆけという人だったので)雨風が来ても避けられる場所を選んでウロウロして、ポーランドの作家たちがつくった映像を観たり、観ながらウトウトしたり、カフェでボンヤリしたり、カフェでボンヤリしながらウトウトしたりして過ごした。途中、ふと外を見ると土砂降りの雨が降っているというシーンもあったが、それ以外は晴れていて、異様に蒸し暑い日だった。
こんなことを言ってる気象予報士もいる。
これくらい言わないと警戒しない人がたくさんいるんだろう。なんて一瞬、思ったが、しかし昨年、関西を襲った台風なら鮮明に覚えている。
一軒家が家ごと飛ばされたり、京都駅の屋根が落ちたり、大阪にいる友人の家の窓が割れたり屋根瓦がどうこうあって長らく復旧もせず大変そうだった(さすがにもう復旧したかな)。
あれが来るの? と思うと、恐ろしい。家が飛ばされないだろうか? と妻は心配し始めている。
まわりに家があるし、西にはマンションもあり(おかげで夕陽は見えない)、風除けはたくさんある。しかし、風除けになっている家が飛ばされたらどうしようもないし、寄り添って立っているタイサンボクが倒れるかもしれないし、予想を超えたことが何も起こらないとは限らない。
家中の雨戸を閉め(あと数カ所残してある、これから閉める)、停電に備えて水をため(ためたぜ)、懐中電灯の場所を確認し(した)、通信機器の充電を万全にして(充電してる)、いつもの雨漏り対策をして(これから)、さ、これから眠れる間は眠っておこう。
どうぞみなさまご無事で。
(つづく)
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