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いまこそ愛にあふれた矢野顕子さんを知ってもらいたいはなし
矢野顕子さんの年末恒例【さとがえるコンサート】2020年の様子が一部期間限定で公開されています。
殺伐とした世の中だけど。恋とか世の中の不満を爆発させるような歌もいいけれど、今こそやのさんのような愛のあふれた楽曲。そして素晴らしい演奏を聴いてもらいたいので紹介します。
矢野顕子さんのイメージと言えば…
ピアノをガンガン弾きまくって個性的な声で歌う人。ふんわりしてる人。坂本龍一の前の奥さん。宇宙についてめっちゃ語ってる人。清水ミチコさん、食べ物のことばっかり。などなど…
そのとおりっちゃあ、そのとおりなんですが…ファン歴30年くらいのわたしのイメージだと
天才なのにもっとうまくなりたい人。とにかく練習してる。制作に妥協なくってレコーディングめっちゃこわい。坂本龍一さんが元旦那。日常を歌ってるようでそこにたたずんでいる愛を歌う人。物まねに対してそこに愛があれば寛容。子育てとかけっこう厳しい…。なんですよね。
年末恒例【さとがえるコンサート】(通称:冬の出稼ぎ、紅白のリハーサル)がこんな風に6曲もフリーで公開されることは最近だとめったにないのでまずはご覧ください。
やのさんを好きになったきっかけなんて覚えてないくらい当たり前にやのさんはわたしの世界にあって、
その中でも衝撃を受けた(というかもう革命だった)のがBeautiful Songsという企画コンサート。
やのさんのほかに、大貫妙子さん奥田民生さん鈴木慶一さん宮沢和史さんが参加してそれぞれの曲をカバーしあったり、糸井重里さんの作った詞に各々が曲を作り当日はくじ引きで披露する順番を変えたり…というしあわせでしかないコンサート。
これ、今も覚えている人いるのかな…本当にすごいんだよー。
最初のはテレビで見たんだけど2回目のツアーは全然チケット取れなくて立ち見で見た。福岡サンパレス。高校の入学式の後。
中学校という狭い世界でみんなが聞いているのは浜崎あゆみさんとかで。わたしは申し訳ないけどそんなものには目もくれず山下達郎さんとか竹内まりやさんとか…流行っているといってもエイベよりビーイングとかそっちのほうがすきだったからそりゃあもう浮いていた。
中学校の世界から卒業してある意味リスタートの日にこのLIVEに行けたのもめぐりあわせなんだろうなー。
この5人が一堂に会することはないけど4/5とか3/5はちょこちょこあるのでそのたびに心が躍る。
34年の人生の中でもっともたくさん観に行ったアーティストが矢野さんなんだけど、毎回毎回違うアプローチをしてくるし。サポートメンバーによってがっつーん!とアレンジを変えてくるから『あーこの曲のアレンジはあの年のバージョンが好き!』っていうのもあったり。
たくさんある楽曲の中で共通しているのが、
どの曲も愛にあふれていること。25歳を過ぎるまで愛ってよくわかんなかったんだけど。付き合ってる人に愛してるとか言われてもなんか陳腐だったし、こっちもそれを言わされることに嫌悪しかなかったんだけど、25歳過ぎたあたりからやのさんを聴くと『愛ってこういうことなんだろうな』って感じるようになってきた。
当たり前のようにある景色の中に愛があふれていること。それを大切にしなきゃいけないのを教えてくれたのはやのさんだった。
いま公開されている【さとがえるコンサート】は今年は自宅からオンラインで参加した。
むすめと一緒に見れたのはよかったけど、えええー!この曲やっちゃうの!?現場で聞きたかったよー!!!!!と思うものもたっくさんだったなー。年に1度の自己肯定。こころが浄化されるイベントだから次回は迷わず現場だな。。。
なんだかこころがくさくさしちゃう今こそ
優しさに触れてほしいなっていう。
そんなおはなしでした。
みんながみんなにやさしい世の中でありますように。むずかしいけどね。
やのさんの沼は深いよ!
はるみそ。