process
5月の半ばから遺しておきたい想いを綴っては閉じ綴っては閉じを繰り返したnoteです
【emotion】
晴れた空、乳母の如き山の端、
穏やかに流れる雲、一段と濃い緑色を纏う樹々、
色とりどりに微笑む矢車菊、グレーチング越しに眩しいせせらぎ、
踊るように踏み入れた草むらの艶やかな茂みと匂い。
いつもの光景が、切なく切ない情景に変わる。
心地良いはずの薫風でさえ腫れた心を逆撫でし、同時にギュッと胸を締めつける。
かつてこれほどの喪失感を味わったことがあるだろうか。
鮮明に蘇るのは、この世の終わりとまで一途に思い詰めた恋。
その重い記憶すら、この想いには敵わない。
【compassion】
危うかったのはK。
「せめて作業は集中する。。」
それでも気づくと涙が頬を伝うのだという。
「何処に行ったんだよ。。。」
愛らしくて堪らない存在が居ない。
忽然と、居ない。
現実はあまりに残酷だ。
それは日々を共にした私だけが理解できること。
何も足すことなく引くこともなく。
いつでも何度でも涙すればいいと伝えた。
「お前は強い。でもそういうヤツが一番脆いんだぞ」
(・・・そうかもしれない・・・)
不意を突かれ、言葉が喉に張りついた。
【step by step】
”折り合いをつけていくこと”を覚えたのはいつだろう?
敢えて核心を逸らして射るように悲しみから目を逸らす。
上手くやり過ごせたような気がしたのは思い違いか、
流れに逆らうが故、決壊は突然に激しく深く胸を抉るのだ。
泣けど笑えど陽は登り、沈んで。
日にち薬も効いているのか悼みはゆっくりと変化してゆく。
だんだんと、だんだんと。
【sobbing】
【calm】
【ability】
【change】