緊急事態宣言やっちゅうのに、乳がんと言われましてん。・001
皆様、はじめまして。伊東春海と申します。
「申します」とは言いましたが、「伊東春海」という名前は実名ではないことをまずお断りしておきます。
一応務め人ではありますが、会社の特定を防ぐことと、この場で自分の乳がん記録を残すことで、万一私個人が特定されることによって会社の方に迷惑がかかる可能性もあるため、偽名にしております。その点はご了承ください。私も、働かなければ食うていかれへんのです。
ここで書こうとしているのは、まさにタイトル通りのことであります。私の住む兵庫県は、4月27日現在、新型コロナ感染者の激増により、緊急事態宣言下にあります。隣の大阪は重症者病床は100%埋まっている状態で、各所から看護師の派遣を要請したり、新型コロナ感染者でなくても、本来なら受けられるはずの手術が延期となったりするなど医療崩壊状態となり、兵庫県もまたその状況に近づきつつあります。いや、マスコミが取り上げるのは大阪のことばかりで、兵庫はその陰に隠れてしまい、実情があまり世間に伝わっていないのもあるかもしれません。そのような中、私の体にがんが見つかりました。乳がんです。
乳がん自体は、早期発見し治療すれば10年後生存率は高く予後良好ながんではあります。しかし、この緊急事態宣言下、その治療が本当に受けられるのか。治療を待っている間、がんが進行し、手の施しようがない状態にはならないだろうか。その不安はどうしてもぬぐい切れません。
だからこそ、決めました。
ここで生きた証を残そう。たとえ偽名であっても。
もし幸い生き残ることができたら、宣言下でのがん治療がどのようなものになっていたのか、その記録を伝え続けることもできます。
どちらに転んだとしても、このことを記録に残すことに意義がある。そう思い、この場を借りてがん治療の記録を綴ることにいたしました。
とはいえ、多分に思い付きでやった部分も否定しません。そのうえ、筆者は本来筆まめな性格ではなく、筋道を立てて文章を書き続けることも未経験なので、更新は不定期なものになるであろうことは、あらかじめお詫びしたいと思います。
そんな私ですが、今日はまず決意表明。
新型コロナに蹂躙されている兵庫で、これから乳がんという敵を討伐しに行きます。
そしてきっと、いや、絶対生き延びてみせる。
生きるんだ。
新型コロナがはびこる漆黒の闇の中で、命の光を絶対に見つけるんだ。
というわけで、これから負けられない戦いに行きます。
もしご興味がありましたら、お読みいただければ幸いです。よろしくお願いします。