本を書くということは「究極の人生表現である」
本を書こうと思ったのが
2019年11月5日。
契約したのが一週間後の11月13日。
即決即断。本当に早かった。
その時の様子は本文中
「千載一遇」チャンス頂きました。
に書いているので引用します。
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それは突然だった。忘れもしない三連休明けの11月5日の朝、急に閃いたのだ。
「私、本書きたい。私の本を出版したい」
まだ早朝5時のこと。布団の中で寝ぼけていたのだろう。
いつもの「小料理屋やりたい病」が再発し
「どうしたら店開けるかな〜、無理だよな〜、そんな資金ないしな〜、どうせ儲からないだろうしできないよな〜」
と、うだうだしていた時
「そうだ店じゃなくて、本書こう!」と突然思いついたのだ。
余りの脈絡の無さに笑えるが、その時私は大真面目。即効スマホに「本の出版」と入力した。すると一番先にヒットしたのが
幻冬舎ルネッサンス新社のサイト。
そこから15分「原稿がなければ構想だけでもお送りください」
というフリーフォーマットの欄に打ち込む打ち込む自分の思いを。
4人の子育てに両親の介護、嫁姑問題、バイト話、友達のこと。小料理屋をやりたいが、出来ないで悩んでいること。
「遺書を書きたい」と娘に話したら、早く書いてと言われたこと。
どうせ一方通行のメールと思い、思いつくまま書きまくった。
一通り全部思いを吐き出し
「最後までお読みくださって感謝します」
と最後を締めくくり送信した頃には、さっきまでの憂鬱な気分は嘘のように晴れ、爽快感すらあった。
そして「書いた書いた、さぁ弁当でも作るか」と起き出し朝の支度を始めた。
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その後が予想外の展開のスタート。
翌日には編集者の方からメールと電話を頂いて、3日後に青山にあるオフィスで話を聞くことに。その時の様子は
「一致団結」 仕事はみんなで作る作品
の中に書きました。
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仕事をしたかった。仕事をしている友達が羨ましかった。
もう30年前の記憶しかないから、今のオフィスの雰囲気なんかわからない。テレビドラマで知るくらい。娘の話から予想するくらい。東京のオフィス街で見かける”ネームホルダー”を首からぶら下げた人が輝いて見え、いつも羨ましかった。
だから幻冬舎の方と電話でアポイントを取って、青山のオフィスで会うことになった時は夢のようで嬉しくて小躍りしてしまった。
しかし浮かれ気分もそこまで。私には名刺が無いから、名刺は頂くだけ。
私という人間を証明するものは何かと考えたがよくわらない。あと二日で出来ることを思案し、とりあえず略歴と原稿数枚書くことにした。
まさか「運転免許証」や「住民票」が役立つわけもなかろうから。
編集者の方もどんなに不安かと私の方が心配になってくる、「身の程知らずのおばさんが、いきなり本を書きたいと乗り込んできた」なんて思われないように、いつもより化粧もしっかりして、少しでも知的に見えそうな服を選んで緊張の面持ちで約束の時間5分前にオフィスに到着。
結局私の心配は杞憂に終わった。
会った瞬間に相思相愛。話はトントン拍子。
もうこうなると私は行動が速い。なんてったって猪突猛進の人。
この素敵な出版社のお姉さんたちに私の原稿を読んでもらえればいい。編集のプロに面白いと言ってもらえたらそれでいい。出版に向けて一緒に仕事ができたら本望だ。
一生に一度、大それた夢が見られるだけで幸せだ。
そのわずか1時間の初顔合わせで私の心は決まってしまった。
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提示された契約日は翌週の13日。その前に原稿をあと3つ書いて読んでもらい、それでも”イケる”と判断してくれるなら契約を取り交わしたいという意向を伝え、家に帰って急いで書いた。
「家書万金」子供達へ書いてきた手紙のこと
「愛別離苦」父との突然の悲しい別れ
「馬耳東風」手強かった姑とのエピソード
3つの原稿を用意し合格点を頂き双方納得、契約の運びとなりました。
「自費出版」私にとっては一大ビッグプロジェクト。清水の舞台から飛び降りる覚悟で入金した契約金はちょうど「葬式費用」と同じくらい。
豪傑な友達に話したら「バーキン」買ったと思えばいいんじゃない。
私は時計はしないし、貴金属にも興味なし。バッグは軽くて丈夫が判断基準。服も靴も購買意欲もはやなし。
価値感は人それぞれ。今の私にはどんな贅沢をするよりも、どこに旅行に行くよりも、節約して貯金に励むことよりも
「自分の本を作ること」それが何よりしたいこと。そこが明確だったから、大それた夢を見ることができ、その夢を短期間で実現できたのだと思います。
「自費出版」について右も左もわからない私に出版社が使った資料の表紙には
幻冬舎「個人出版」のご案内
本を書くということは
「究極の人生表現」である
この一言にやられてしまった気もします。
次は契約の内容をもう少し詳しく書きたいと思います。