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39歳のモテないおばさんが結婚に至るまでを書きたい1

私は39年間彼氏という存在がいなかった。それは幻だった。

ちょっとオタクだけど普通の生活してるつもりだったけど普通じゃなかったのかもしれない。

友達に彼氏が出来たり結婚したり出産してもみんなは別世界の人なんだと思っていた。

何度か周りの優しい人が男性を紹介してくれたりしたけどいつも直ぐに連絡が来なくなった。そりゃこんなブス紹介されてもつらいよなーと顔も体もコンプレックスだらけだったから仕方ないと諦めていた。

クリーチャーだったが36歳の頃職場のストレスで少し痩せた。ちなみに20歳の頃は70キロオーバーだったからその頃から見れば普通の人に近づいた。

かと言ってまだ56キロ(身長は160)あったから余裕でぽっちゃりだけど。

毎日暇すぎてゲーム三昧だったがYouTubeを見てたまたま目についた美容系YouTuberの動画が楽しくてコスメ類を真似して買ったりしてアラフォーにしてようやく人並みにデパコスなどを買うようになった。

そしてまた紹介を受けた。それは選ばれた人だけが行けるお見合いパーティーのようなもの(自◯隊の)でかなり意気込んだ。痩せたし(少し)化粧も人並みになったし以前より回りの男性が優しくなった気がしてたから今回はいい人に出会える!行ける!と自信満々で行った。(アラフォー処女が)

結果はカップリングになれた。相手は年下の黒髪短髪の好青年で好みだった。嬉ションものだった。すぐに連絡先を交換していつ会えるか日取りを決めた。

デート当日、私はグレーの長めのニットとネイビーのタイトスカート黒のブーティーで大人しめの格好で行った。

相手は思いっきりB系だった。ビビった。今にもラップを歌いだしそうだった。パスタ作ったお前だった。

あの会場内ではお互いフォーマルな格好だったからわからなかったが私服って大事なんだと実感した。

お相手の車に乗せてもらいランチどこに行こうと話になったので私はラーメンを提案した。それも二郎系。

受け狙いだった。「女子(笑)でも二郎系イケるヨ」というお茶目な面を見せたかった。

相手は明らかに引いてた。半分冗談だったのに引かれてしまった。リアルに「え……?(困惑)」という顔をされた。

なので普通のラーメン屋に行った。人気のお店で混んでたので会話もなくずるずるラーメン食べて店を出た。

その後お茶にしようと星乃珈琲店へ行った。何の話をしたか覚えていない。地元の話とか漫画やゲームの話(得意)をしたけど盛り上がらなかった。

すぐに解散になり二度と連絡は来なかった。今考えれば当然だ。いきなり二郎系提案したり好きなゲームや漫画(昔のジャンプ系男塾とかターちゃんとか)を好きな変わったアタシ☆を披露しまくった。こんなおばさん好きになるはずがない。

変わった趣味が武器になるのは美人だけだ。美人だから「意外だね!」が成り立つ。

ブスが漫画だゲームだとちょっと気持ち悪い趣味を全開で来たら引くか恐怖を覚えるかしかない。

だがその時の私は気付かなかった。愚かだ。

カップリングになれたのに。お洒落したのに。今度こそもういいやと思った。一生処女でいい。

真面目に仕事をして趣味に遊んで一人実家で親を看取るんだ。

それでいいと思ったんだよ本当に

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