春の風がすき。(小さな幸せの見つけ方③)
今日も、彼の背中を見送る。
短い廊下の電気のボタンを押して、
朝だけど、
光が届きにくいから、光を燈す。
今日も彼が照らされますように。
「今日も安全に」って願掛けしてるみたい。
ぎゅーってハグして、ちゅーして。
毎日欠かさない。
私が欠かしたくないだけなんですがね。
扉を開けた瞬間、
吹き抜ける風が、透き通ってて、
柔らかな日差しの匂いを運んできてくれる。
ああ、春が来たなぁ。
今日も、
「いってらっしゃい」
小さな幸せの見つけ方③
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?