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長崎遠征記 下 ~長崎で路面電車を見る~

長崎遠征記の最終回です。今回は、長崎の路面電車が主役です。結構な枚数撮ったんですがピン甘なのが多いため、かなり見苦しいかもしれませんがご容赦ください。

前回↓

長崎市街へ

前回は西九州新幹線の大村車両基地を見学しました。「大村」とあるように、大村市に所在しています。なので、長崎市街へはかなり移動が必要です。

見学は昼前で終わったので、大村市内で昼食をとって移動しました。

所要時間は、快速シーサイドライナー(長崎本線新線経由)で約1時間ほど。こんな時間があれば極端な話、片道約30分と試算されている西九州新幹線武雄温泉-長崎間を1往復できるんです。さすが新幹線、速い。

そして長崎駅に到着です。

路面電車を見る

今回の撮影場所は長崎駅前電停の上の跨線橋です。
浦上·赤迫方面にはいい感じのS字カーブがあります。また、逆の崇福寺·蛍茶屋方面は電停のホームがあります。

駅前の跨線橋なので、どうしても通る人が多く、周囲への配慮がより一層必要なスポットだなと感じました。

3番 蛍茶屋行き

まずは1300形がやってきました。1301号、トプナンです。車齢はだいたい35歳ほどです。通勤車両とかは置き換えられる時期ですが、S字カーブを軽快に曲がる姿はまだ若々しく感じました。

同じく3番蛍茶屋行き

次は360形。形式名の由来は昭和36年度製なことだそうです。昭和36年は西暦1961年。今年で61歳の車両ということになります。なかなか高齢ですね。こんなレトロなデザイン、the路面電車な感じがしてけっこう好きです。

これは逆方面、3番赤迫行き

これは1200形です。この形式は厳密に言うと、現在1両しか存在しません。この1200形は1205号までいるのですが、1202号以降はリニューアル工事が施工され、1200A形になっています。
対してこれに写っているのは1201号。1200形の原型を保つ、唯一の存在です。見れてめっちゃラッキーです。

1500と1700がすれ違う

左は1500A形、右は1700形です。
1500A形は1500形の中で1両しかいません。7両いる1500形のうち、1507号のみです。またまたレア車と出会ってしまったw
1700形は1500形と似ていますが、デッドマン装置の搭載やドア幅拡大といった相違点があるみたいです。

そしてこの1702号車、お気づきの方もいるかもしれませんが···

転スラ×長崎電気軌道のコラボ車両!!

そう、あの有名な「転生したらスライムだった件」とのコラボ車両なんです!「転生したら長崎の電鉄だった件」のインパクトが何気にすごいです。

この転スララッピングは

  • 富山の市電

  • 長崎の電鉄

  • ふくてつ(福井)

  • とさでん(高知)

  • 都電荒川線

  • 函館市電

  • ひろでん(広島)

  • 鹿児島市電

  • 阪堺電車

の9都市の路面電車で行われています。(名称は「転生したら○○だった件」の○○部を抜粋·走行開始順)

画像を見たところ、都電以外は水色一色みたいです。

1番赤迫行き

缶コーヒーBOSSのラッピングの370形です。尾灯が方向幕横にあるのが特徴となっています。形式名から分かるように、前にでてきた360形の改良型です。

車両概要は長崎電気軌道ホームページより

バスも見る

長崎には、バスも多く走っています。長崎バスと長崎県営バスの2事業者がひっきりなしに街中を走っているので、いつ見てもバスがいるような状態でした。
そんな中でも驚いたのがこれ。

ここ、バス停です

バス停にバスが3台ならんで停車していました。しかも両事業者のバスが!福岡市の真ん中でもこんな光景は見れますが、いつも西鉄だけなので、とてもおもしろいなと感じました。

路面電車とバスがいちばん多く写った

すれ違う路面電車と3台並ぶバスという、なかなか情報量の多い写真も撮れました。
余談にはなりますが、1700形は2両しかいないので、1701号を見たことで1700形は全車両見れたことになります。なんだか嬉しいです。

さらば長崎

長崎駅

電停上の跨線橋から駅の裏側に回ってきました。きれいな長崎駅です。ここから帰ります。
今年の秋には停車している787系はもちろん、885系も長崎駅に物理的に来れなくなります(一部電化廃止になるため)。ですが、N700Sが新たな長崎のエースとなり、ここから武雄温泉に向けて走り出します。秋にはここの景色がどう変わっているのか楽しみです。

まとめ

3回に分けて書いた「長崎遠征記」いかがでしたか。臨時特急かもめ61号から始まり、今秋開業の西九州新幹線の大村車両基地を見学し、路面電車を見る。かなり充実した1日を過ごせました。

西九州の鉄道は9月23日に大きく変わります。新幹線の開業、博多からの特急の愛称変更·区間短縮、長崎本線の一部区間の上下分離の開始などです。
今までの「かもめ」の伝統は、またさらに速いものへ···

時期的に開業後すぐに訪問するのは難しいかもしれませんが、いつか必ず、新しくなった様子を見に行きます。それも「新しいかもめ」を使って。

いつか行くその時まで、待ってろよ、長崎!

この記事、そして「長崎遠征記」を最後まで読んでくれてありがとうございました。

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