見出し画像

2024/11 瀬戸内旅行① 尾道、大三島

9日間の休暇の前半3日は台湾に行った。

休暇の中盤からは国内旅行。共に関東出身で北海道に暮らす我々は西日本にはほとんど馴染みがない。せっかくだから西日本に行こう、一度しまなみ街道を自転車で走ってみたいなという気持ちで、瀬戸内海を見る旅にすることした。注:旅行中、自転車には乗りませんでした
旅程としては、羽田〜広島空港、レンタカーを借りて、尾道からしまなみ街道を渡り、香川を経由して岡山から本州に戻り岡山〜新千歳空港で戻るプランにした。
暮らすように旅するというフレーズに憧れを抱いており、今回はキッチン付きの宿を借りたのだが、土地の食材とお酒で自炊するという希望通りのことができた旅となった。


4日目

台湾から帰国して、羽田空港国際線直結のホテルに一泊し、5時過ぎに起きた。昨日の台湾カステラを分け合って食べ、身支度をしてチェックアウト。夜明け前の空港はよい。国内線ターミナルに向かう。

タバコの自販機かと思ったらCHABACCOですって。Tea Stick。
窓から日の出が見えた

7時過ぎの広島行き。席は結構埋まっていた。定刻に広島空港に着陸。広島空港のショップは結構充実しており、もみじまんじゅうを買う。広島で有名というがんす(魚のすり身のカツらしい)も売っていたので買った。空港からレンタカー各社の営業所までは徒歩でつながっており、その場で車に乗れるのが便利だった。広島空港は広島市からは結構距離があることを今回初めて知った。でも尾道、しまなみには近いね。広島県内、行きたいところはたくさんあるのだが、今回は尾道が主目的地。尾道駅を目的にセッティングして出発。

途中で、道の駅みはら神明の里に寄る。トイレからでたら瀬戸内海が見えてテンションが上がる。売店では野菜以外にも海鮮やお惣菜もかなり充実している。これからの旅のために生鮮食品を買い、海を見ながら朝ごはんを食べた。

タコ唐揚げとタコ飯。三原はタコが有名らしい。デザートに早生みかん。瀬戸内海を見ながら食べる朝ごはん最高では…


尾道に着き、駅の近くの公営駐車場に車を停める。平日なので空いていた。
尾道は、調べると散策マップが色々用意されている。本通り商店街を通って、千光寺へ上がっていくルートで行くことにする。商店街はよさそうなお店が色々あってぶらぶらと歩くのが楽しい。普段だと予定されているご飯の為に遠慮してしまうが、今日明日の夜は自炊の予定だったので、思う存分食料を買い込めるのがかなり嬉しい。航路というパン屋さんでパンを買う。

雰囲気の良い商店街
坂へ続く階段

坂道を登っていく。天気もよく、振り返ると瀬戸内海がきれいにみえて、これが見たかったのよと思う。途中猫がいて猫撮影会をしたりした。

夫が撮った猫

千光寺でお参り。千光寺、paypay払いができて時代を感じる。石槌山鎖修行という、すこし小高いところに鎖で上がるのが100円でできるので、paypayで奉納しました。

ちゃんと履歴にでるのいいな
石鎚山上から撮った写真

なんか千光寺で満足して降りてしまったが、もう少し上に行けたのだな。
帰りは猫の細道という、猫のオブジェなどが有名な小道を降りていく。海外からの観光客も多かった。下には艮神社というのがあり、そこのクスノキが立派で目を奪われた。樹齢900年だそうで、どうりで立派な…

ねこのオブジェ
クスノキ立派だった…

お昼近くなり、小腹も減ってきた。尾道焼きが食べてみたかったので、食べられるお店を探す。商店街にあるいわべえというお店にいくことにする。満席だったので少しだけ待った。
尾道焼きは広島風お好み焼きに、砂肝といか天(これはするめ揚げのことなんだね。知らなかった)が入ったものだという。最初一人分しかできないと言われたのだが、待っている間に砂肝が届けられて二人分作ってもらえた。ラッキー。

そもそも鉄板で焼いてくれるお好み焼さんに入るのは初めてかもしれない。お店の人が焼く手慣れた手つきをずっとみてしまう。

尾道焼き

薄い生地と大量のキャベツ、焼きそばにソース、卵。ソース焼きそばとほぼ同じ組成なのに、手順が違うと違う食べ物になるの面白いねぇ。砂肝のおかげであっさりと食べられて、量多いかなと思ったがぺろっと食べてしまった。

食後、日本酒を買いたくて酒屋を探す。種類が豊富そうなところを検索して向かう。向酒店。歴史のある外観、店内も雰囲気があってとてもよい。角打ちもやっていて、しまなみブルワリーのビールも飲めるようだった。
我々が日本酒を真面目に飲むようになったのは去年からで、新潟や東北の旅先で日本酒で飲み、土地の日本酒を飲むの楽しーとなり、行ったことのある土地の日本酒を飲んでいるという感じ。なので、西日本の日本酒のことはほとんどわからない。お店の人にアドバイスをもらいながら、白鴻 超辛口純米酒、富久長 八反草 純米吟醸を買った。あとしまなみブルワリーの超レモンサワー。

歩いていると、向島への渡し場があり、椅子も置いてあったのでフラフラと引き寄せられてしばし休憩をした。ぼっと海を眺めていると、隣のベンチでビールを飲んでいたおじさんが、渡し船について教えてくれた。我々もビールを飲みながら海を眺めていたかったが、まだ先があるので、名残惜しくも後にする。

時間がゆったりと流れていた。私もビールが飲みたかった

尾道に一泊するのも考えていたのだけど旅程の都合で断念したのだ。次は絶対に泊まりで行きたい。

駅まで戻る途中、商店街のみちこ鮮魚店というところで穴子炭火焼きに惹かれて買う。あと魚の唐揚げも買った。

いよいよ瀬戸内海を渡る。といいつつなんかあっさりと渡ってしまった。整備された西瀬戸自動車道。尾道から今治まで59.4kmだそう。自転車で渡ることも考えたのだけれど、旅程の都合から断念した。宿を調べている途中、島に泊まりたいなと思い、今回は大三島に泊まることにしたのだ。

多々羅大橋が映る


大三島ICでおり、道の駅やスーパーで買い出しをして16時ごろ宿へ。
海soraアネックス。みかん農家さんがやっている一棟貸しの宿である。旅程を調べていたらここを見つけ、良さそうなので連泊しようということになり、こういう旅程になった。

唯一、県道から宿へと入る道がめちゃくちゃ狭くて車擦りそうでハラハラする以外は本当に全てが良い宿でした。

みかん畑の中に立っている平屋の広い窓からは瀬戸内海が見えて、すこし降りると砂浜まで行ける。広いキッチンもあって、調理器具、皿、そして調味料は必要十分以上に揃っていた。

平屋、縁側付き。みかん畑と海が広がる
使用後で散らかっていますが、キッチン こんなキッチンほしいよー。食器がたくさんおいてあるのが嬉しい。調味料もなんでも揃っていた。

荷物を解いて早速、乾杯。尾道で買った魚の唐揚げ、三原の道の駅で買ったレモンをそえる。めちゃくちゃ美味しい。

魚の唐揚げ盛り合わせ、ビール
窓から行き交う船が見える

お腹を満たしたところで、日が暮れ前に海へと降りる。

穏やかな海と月

これがまた良くて…… 遠くに沈んでいく夕日と行き交う船と橋。静かな波の音。レモンサワーを飲みながらこれはバカンスだねと言い合った。

日が沈んできたので、宿に戻って夕飯の支度。
Aコープで買ったお刺身(カンパチ、鯛、イカ、マグロ)あとナゴヤフグのお造り。ナゴヤフグって初めてみたなと思って調べたら、ショウサイフグというらしいんだけど(これも知らない)、身と内蔵に強い毒を持つらしく「(当たると)身の終わりと」と「美濃尾張」をかけているらしく、そんなうまいことを…と思いました。お刺身、これかなり割引されていたんだけど、美味しかった。鯛とイカがよかった。

刺身盛り合わせ(カンパチ、鯛、イカ、マグロ)、ナゴヤフグのお造り、白鴻 超辛口純米酒

あとは広島空港で買ったがんすと尾道で買った穴子を食べて、締めに金ちゃんラーメン(徳島だね Aコープで売っていた)を分け合って食べて満足。

炭火焼き穴子

馬鹿なので日本酒は、飲み比べとかいって買ったの2本とも開栓してしまった。この後の旅中に飲み切るよ。

風呂に湯を張って、台湾で買った薬草の入浴剤を入れて入浴。布団を引いて就寝した。

5日目

6時前に起床。ブラインドをあけて、みかん畑越しに白んできている空と海を眺める。庭に猫が来ていて目があったら逃げていった…もっとゆっくりしていってくれてもいいのよ。

旅先でランニングをするのが好きだ。最近旅行にはHOKAのCLIFTONを履いていくのだが、いくら歩いても足にダメージ来ないし、そのままランニングもできるしでとても重宝している。夫にも勧めたら夫も同色を買ったため、お揃いコーデ()状態で恥ずかしいのだが…
そんなわけで今回も、ランへ。地図を見ながら、島の外周まで出てぐるっと戻ってくるコースがいいかなと、検討をつけておく。結局いい感じに13.7kmのコースになった。大三島、アップダウンがあるので中々足腰に来るのだが、最高に天気が良く、海はきらきらしていて、畑のみかんは色づいてきているし、非日常ランすぎて多幸感がすごい。釣りをしている人も多い。途中、自転車を押しながらでかいポリ袋にでかい魚をいれて坂を登ってくる人ともすれ違い、かなりよかった。

帰ってシャワーを浴び、洗濯をして朝ごはん。昨日尾道でパンを買ったのでパン食。オーブンで温めたベーグルとキッシュ。三原の道の駅で買った烏骨鶏の卵でスクランブルエッグ。冷蔵庫に自家製味噌をおいてくれていたので味噌汁も(いりこは大三島のスーパーで買った瀬戸内海産。新物だって。昆布はこんなこともあろうかと家から持ってきた羅臼昆布だよ!)

パン、スクランブルエッグ、ニラの味噌汁、河内晩柑ジュース

お腹がいっぱいになって、しばし日当たりのいい畳でゴロゴロする。今日は自転車借りてサイクリングとかしまなみ島巡りをしようかとか考えていたが、こんなバカンス感のある場所に滞在しているのでせっかくだからバカンスを満喫することにして、のんびり過ごすことにする。
とはいえ、買い出しは必要なので、昼前に狭い道を恐々出て(夫に運転してもらって私は誘導した)まちへ。
せっかくなので、大山祇神社に行く。全然知らなかったのだが、日本総鎮守と言われる神社なのだった。武具が日本一おいてあるという宝物館にも寄ったが、これもすごかった。源氏平氏の名だたる武将が奉納したという刀や鎧が飾られていて、こんなに武具をみたのは初めてだった。

平日なので静かな境内
楠、なんと樹齢2600年だそうで、すごすぎる……


神社の参道沿いには、食べ物屋も数軒ある。キューバサンドを売っている店や猪出汁ラーメンの店もあり気になった。が、我々のお目当ては大三島みんなのワイナリー。島の栽培放棄されたみかん畑で葡萄栽培をしているんですって。ストアでは試飲もできる。とりあえず、ワインを2本買った。

道の駅とスーパーで買い出し。大三島には道の駅が二つあるが、しまなみの駅御島のほうが、野菜類の品揃えがよい印象。高速ICに近い多々羅しまなみ公園のほうは今治タオルとか酒の品揃えがよい。

少し、写真を撮ったりして、昼ごろ宿に戻る。

昼ごはんには、今治牛交雑牛のイチボが売っていたのでそれを焼いた。大三島のパクチーとレモンを角切りにしたのをオリーブオイルで和えてソース代わりにしてみたがこれが美味しくてよかった。こっちのレモンは香りがめちゃくちゃに良くて酸味がおだやかで、本当に美味しい。

さっき買ってきたワイン 島白の泡をあける。のみやすくてするする飲んでしまう。こんなのめちゃくちゃチルでしょ…

酔っ払って、縁側で寝転がっていたらジョウビタキが遊びにきた。この時期の島にはジョウビタキがとても多い。あとヒヨドリ。

縁側で寝転がりながら撮った写真

私と同じくカメラを買ったばかりの夫が、ジョウビタキ撮影に勤しんでいた。

ジョウビタキのオス 本当にたくさんいた

だらだらだらだら時間をすごして、また夕暮れ時になったので砂浜へと降りた。

まだ青いみかん
しずかな夕暮れ

夜はスーパーで売っていたアコ(キジハタなんですね これも北海道ではみない魚)と牡蠣のアクアパッツアにした。あとは、大三島の大根菜としらすのアーリオオーリオと、昨日と美味しかったのでまたイカと鯛の刺身を買った。

結局ワインのもう一本も開けてしまった。島白のシャルドネ。これもスルッと飲めて気候に合う感じのワインだった。
アコと牡蠣のアクアパッツア 魚丸々一尾入る大きさのフライパンも置いてあってありがたい

昨日の残りの富久長も飲んで、よく飲んだ1日でした。

デザートに道の駅で買ったフェイジョアという果実。パイナップルとキウイの系統の味なのかな。おもしろかった。旅中かけて食べたけど、熟すと雰囲気がまた変わった。

二つに切ってたべた あと台湾で買ったお菓子とお茶
フトモモ科らしいです。フェイジョア

6日目前半

昨日と同じくらいの時間に起きる。結局猫は昨日の朝以降は来なかった。

今日も走りに行きたくなって、昨日と同じコースをまた走った。
途中で溜池があるのだけれど、そこに鴨がたくさん浮いていて、我々が近づくと一斉に飛び立つのだ。そんなにびっくりしなくても…

戻ってシャワーを浴びて朝ごはん。道の駅に大三島産のミルキークイーンが3合分で売っていたので今日は米。少量で売ってくれるの、助かる。1合半炊いて、余った分はおにぎりにしておいた。大三島で米育ててるの結構驚いたんだけど美味しいお米だった。平飼い卵の目玉焼きは一人2個と瀬戸内海のしらすと味噌汁。内容はいつも家で食べているのとほぼ同じなんだけど、旅先で作ると全然違う感じがして楽しい。

米、目玉焼きと生野菜、ニラの味噌汁、しらす、河内晩柑のジュース

荷造りをして9時半ごろチェックアウト。

コテージに続く狭い道。ここに車を置くこともできる

大三島も、この宿も本当にいいところだった。今度は違う季節にまた泊まりに来たいなーー
あ、あと次こそはサイクリングをしたいですね。

名残惜しいが、海道を渡り、四国へと向かう。


いいなと思ったら応援しよう!