天外者 〜田中光敏監督 談〜フェリシモ神戸学校講演より その❷
ただここにいる三浦翔平くん、西川くん、森永くん、もう本当に最高の三浦春馬くんの仲間がキャスティングできて、もう楽しみで楽しみで、僕自身としてはしょうがなかった。
映画って凄くこう難しくてですね、クランクインを決めてもなかなかクランクインできない時ってやっぱり映画のいろんな大人の事情もありましてできなかったりもするんですね。役者さんとのスケジュールが全員合わないとか、逆に言うと撮影所が合わないとか、うまく合ったとしても今度はスタッフだとか、いろんな人達のスケジュールも合わないとか、結果三浦春馬くんやみんなに声をかけた時から1年伸びることになるんです。この作品は。そして結局1年後に、1年経ってやるはずだった作品が、その翌年に持ち越されてクランクインをするって言うことになるんですね。
だから三浦春馬くんに会った時に、凄く印象的だったのは、凄い笑顔で「監督、俺2年も待ってんだけど、2年間一生懸命殺陣の練習やって、結構うまくなったし、凄い楽しみにしてるんだけど。」って話をして「ごめんね。何か1年待たせちゃったなぁ。」って話をしながら、京都松竹の撮影所に彼と現場で出会う、そして翔平くんや西川くんや森永くんと出会うって言う風になって行くんですけど。
なんか凄い三浦翔平くんも京都に坂本龍馬のお墓があるんですけど、そこでキャスティングプロデューサーが、僕のところに来て
「監督、三浦(翔平)さんが朝からずっと竜馬の墓でずーっと居るって言うんですけど。」って、結局翌日話聞いたら1日その場所に居た、本読みながら脚本読みながら、ずーっとその場所で多分彼は何か坂本龍馬から何かをもらってたのかなぁって。何かそう言う役者が、そう言う思いを持った役者が坂本龍馬をやってくれるのは、凄くいいなぁって、何かそう言う風に感じた瞬間でもありましたかね。
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