恩田光代さんへのお手紙
寒くなってまいりました。もう12月ですね。
お元気でお過ごしのことと存じます。
移転後の雀荘の居心地はいかがでしょうか。「赤まむし」に潤平の代わりのバイトは入ったのでしょうか。ファミレスはクリスマス仕様になり、忙しくなってはいないでしょうか。こちらも、里穂子の代わりのバイトは入ったのでしょうか。
いまも変わらず、プロ雀士の夢を追いかけておられるでしょうか。
めっぽう強い雀士としての姿、てきぱき働く店長の姿も印象的でしたが、私の頭に今も浮かぶのはあなたが潤平と里穂子に注ぐ、温かいまなざしです。
自身が夢を持ち続けるハードさを知っているからこそ、光代さんは二人に優しかった。そう思っています。
潤平に変わって入ったバイトの子、里穂子に変わって入ったバイトの子。
もし光代さんのそばに居るのであれば、きっとあなたの温かいまなざしを感じていることでしょう。
見守る。
口にするのは簡単ですが、とても難しいことです。
メイクシラーズの場所を知っていれば、光代店長がバイトの子たちを見守る様子が観察できるのに。
光代さんの温もりに触れ、明日から頑張ろうと思えたのは潤平や里穂子だけではありません。
こんな人がそばに居てくれたらと願う、私もその一人でした。
もう、あなたの温かさに触れることが出来ない。残念です。
願わくば、またどこかでお会いできますように。
敬具
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