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【妄想】tourist ツーリスト番外編 パリ

このnoteは、2021年9月7日に発表された、『tourist ツーリスト』Blu-Ray/DVD発売決定を受けて書いた、私の妄想です。そして、今回は『tourist ツーリスト』本編の妄想ではなく、姉からのハガキに導かれた旅の途中で、偶然天久真が巡り合った女性とのエピソードです。いわば番外編となります。

真はいつも、旅先で悩み多き女性たちと出会い、彼女たちが自身を取り戻す手助けをしてきました。今回、振り回されるのは天久真のほうです。そして、真の出会った女性に、特に悩みはありません。『tourist ツーリスト』本編のような展開ではありませんので、ご了承ください。

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tourist ツーリストとは?

2018年に放送された1話完結のオムニバスドラマで、全3話からなる。アジアの活気ある都市、バンコク・台北・ホーチミンを舞台に、各都市に旅に出た3人の女性がミステリアスな男・天久真(三浦春馬さん)と出会い、自分を取り戻していく物語である。

妄想による「第4話」はこちら

【プロローグ・天久真の独白】

ルルドでヒロさんと別れた俺は、もう一度ロザリオ聖堂に行った後、さて、と考えた。急ぐ旅ではない。またTGVでパリまで戻ろうかと、ルルド駅で次の列車の出る時刻を訊いてみた。パリまで行く電車は、今日はもうないという。仕方なく、俺はルルドの空港に向かった。

ルルドからパリ・オルリー空港まではおよそ1時間半。15時ごろには着きそうだ。夜のパリの街をぶらぶらしてみるのも悪くない。シドニーは遠いし、飛行機についてもまったく調べていない。あとでゆっくり考えることにしよう。そう決めて、俺は搭乗手続きを済ませた。

次は南半球への移動だ。一体この旅は、どこまで続くのだろう。
決して快適とは言えない狭いシートに身体を押し込めながら、終わりの見えない旅のことをぼんやり思い、俺はしばらくまどろんだ。

マルセイユ・プロヴァンス空港にて

天久真がルルドを発つ、ちょうどそのころ。フランスの港湾都市マルセイユ・プロヴァンス空港から飛び立ったパリ・オルリー空港行きの飛行機に、1人の日本人女性が乗っていた。手入れが行き届いているとはいいがたい、ボサボサの髪。シートに腰を下ろすなり、鞄の中からノートを取り出した彼女は、髪を掻きむしりながらノートに何かを書きなぐっていた。彼女は、ブツブツと何かをつぶやきはじめる。

「いや、こうじゃないな。もっとこう、なんか・・・」。乗客のまばらな機内には、見たところ東洋人はほとんど乗っていない。幸い、女性の周囲にほとんど人は居なかったので、彼女の独り言は空に吸い込まれるばかりだった。フライト時間はあまりに短く、キャビンアテンダントが周囲をうろつくことも、あまりなかった。

結局、飛行機がパリ・オルリー空港に到着するまで、女性はブツブツとつぶやき続けたのだった。

パリ・オルリー空港にて

ボサボサの髪をさらにボサボサにして、マルセイユを発った飛行機から降りてきた東洋人女性に、キャビンアテンダントの女性は目を奪われた。見た目は一見いかにも冴えなさそうだが、スタイルの良さが尋常ではない。彼女がこれまで見てきた東洋人はどちらかというと小柄で、なんだか漫画のキャラクターのようにしか見えなかったのだ。

ところが目の前の女性はどうだ。細く長い手足、小さい顔。高い鼻。ここフランスでは背が高いとまでは言えないだろう。しかし、あのような驚異的なスタイルを持ち合わせた人間など、そうそういやしない。

同僚に尋ねてみた。「あれは、どこかの国のモデルか芸能人?」
同僚は答える。「さあ?なんかブツブツ言ってたし、違うんじゃない?」

それっきり、キャビンアテンダントの会話は途切れた。次から次へと降りてくる乗客の中の1人にクレームを入れられたからだ。東洋人女性の姿はどこかに消えていた。

オルリー空港を出てすぐのタクシー乗り場の上には、抜けるような青い空が広がっていた。タクシーを待つ人はそれほど多くない。天久真は、自分の前にアジア人らしき女性が並んでいるのに、気がついていた。無造作に結んだ髪、化粧っけのない顔。一見地味だが、なかなか日本ではお目にかかれないスタイルの良さが、彼の目を引く。突然日本語で話しかけられたことに、真は心底驚いた。

「あの、日本の方ですよね?」
「そうですけど?」
「良かった。私ちょっとフランス語に自信が無くて。助けてもらえません?一緒にタクシーに乗ってくれたら、お代は私が払いますから」

突然のことに少し警戒したが、真にとって悪い話ではなかった。おまけに、行き先を訊ねてみれば、パリでも有名な一流ホテルだ。改めて彼女を一瞥すると、身につけているものは高級品ばかりに見える。タクシー運転手に行き先を伝える程度のフランス語なら、造作もない。真は、提案に乗ることにした。

真の返答を聞いて微笑み、「ありがとうござ・・・」と言かけたその女性は、彼をまっすぐに見た瞬間、大きく目を見開いた。彼女の脳内で、先ほどまでノートに書きなぐっては消し、書きなぐっては消ししていたキャラクターが、目の前の人物にぴったり重なった。

白いTシャツにジーンズ、黒い大きなリュック。顎には少し伸びた無精髭、日本人離れした目鼻立ち。シンプルな装いの中にたたえた美しさと少しの男くささが、彼独特の魅力を放っていた。彼の美貌に一瞬驚いた様子を見せたものの、女性は小さく息を吐き、背筋を伸ばし、真に言った。「ありがとうございました。本当に助かりました」。

いいえ、と真は返す。

「お礼と言っては何なのですが、今夜付き合っていただけないかしら?」悪戯っぽく、さもいいことを思いついたかのように、その女性は意味ありげな笑みを浮かべた。

どうせ、今夜の宿も決まっていなかったのだ。一晩ぐらい、この女性に付き合ってみるか。そう思った真は、彼女の提案を受け入れた。

天久真は、タクシーの中で彼女の話を聞いた。今夜はあの有名なキャバレー「ムーラン・ルージュ」でショーを観るのだという。二人で来るつもりで予約したのだが、一緒に行く相手の都合が悪くなり、一人で来たのだそうだ。一人ででも観ようと勇んでやってきてはみたものの、思いのほか言葉が通じないことで弱気になっている。せっかくだから一緒に来てくれないだろうかと考え、真に声をかけたのだという。遠慮がちなのか、大胆なのかよく分からない。

「そういうところって、ドレスコードとかないんですか」
「あります。普通に」
「俺、そんなところに入れるような服、持ってませんよ」
「私が誘ったのだから、私が何とかします。いったんホテルに荷物を置いたら、すぐ出かけましょう」

ずいぶん強引な女だ。言葉遣いこそ丁寧ではあるものの、有無を言わせぬ頑なさが漂う。真は、鼻から小さくふっと息を吐いた。

「そういうことなら、名前ぐらいはお互い知っておいた方が良いんじゃないですか。俺は天久真。マコトは、真実の真。」
「大塚夏生です。といってもペンネームだけど。作家をしています。呼び方は・・・真くんで良いかしら?」
「うん。こっちは夏生さんって呼ぶことにする。よろしく。夏生さん」

そうこうしているうちに、タクシーがホテルについた。夏生はチェックインを済ませ、すぐに外へ出てきて、真に声をかけた。

「さあ行きましょう。ドレスコードに合う服を調達して、ホテルに戻って美容室でヘアメイクもお願いしないと。」
「ヘアサロンは予約したんですか?」真が問う。
「さっきチェックインついでに予約してきたわ」夏生が答える。「だから、あとは服だけよ。急ぎましょ」

いつの間にかフランクな話し方になっている夏生は、ホテルのエントランスを背に大股で歩き出した。すでに目的地は決まっているようだ。真はついていくしか、選択肢が無かった。

リアル『プリティ・ウーマン』

シャンゼリゼ通りのルイ・ヴィトン本店には長蛇の列ができていた。夏生がその場にいた店員に短く何かを告げると、夏生と真は、あっさりと店内に通された。

「予約しておいたの」事も無げに夏生は言う。なんなんだこの用意周到さは。日本語の話せる店員が彼女をうやうやしく出迎え、彼女が店内を見て品定めする後ろをついて回っている。2,3着試着したところで、あっさりと彼女は買うものを決めたようだ。夏生はよほど店員を信頼していると見えて、全く迷う様子は無かった。

「さて、次はあなたね」日本語のできる店員は、頭から足の先までゆっくりと視線を動かした後、真を正面から見据えて言った。

「大塚様、お任せいただいてよろしいでしょうか?」と問われた夏生は、満足そうに頷いてこう言った。「素敵な大人の男にしてあげて」

言われるがまま、見つくろってもらった服を身に着けた。下着以外はすべて着せ替えられた。そこに置かれた自分のものではない靴を履いて、天久真はフィッティングルームから出てきた。

夏生は思わず目を見張り、口を半開きにして見入ってしまった。

そこに立っていた男性は、夏生が今までに出会ったどの男性よりも、魅力的に見えた。小さい顔、男らしい体躯。日本人にしては背も高い。夏生が頭に思い浮かべていた通りのルックス。彼女は高揚した。

「どうかな?」目を三日月のようにして、少し照れたように笑う真を見て、夏生はうつむき、唾を飲み込んだ。次の瞬間、視線を上げた夏生は、何事も無かったかのように、店員に会計を頼んだ。

「どうかな?」もう一度、真が訊ねる。
「まあまあね」少し頬を紅潮させた夏生が応じる。

見たことのない黒いカードを取り出し、夏生は支払いを済ませた。一体いくらになったのか真が訊ねると、「そんなの見たことないもの。買い物するとき」と返された。作家というのは、そんなに儲かるものなのだろうか。

ホテルに戻って、大量の荷物を持ったまま夏生は予約したヘアサロンへ直行した。シンプルな青いシャツと黒いパンツスタイルだった夏生が支度を終えて出てくるまでに、どのくらい時間がかかっただろう。いい加減に退屈してきたころ、真は後ろから声をかけられた。

「真くん、お待たせしてごめんなさい」

振り向いた真は、一瞬自分の目を疑った。まるで、映画祭かなにかに呼ばれたハリウッドスターが立っているように見えたのだ。長い睫に縁どられた潤んだ目に、高い鼻、透き通るように白い肌。アップにした髪の、うなじから顎にかけてのラインがあまりに美しくて、真は見惚れてしまった。現に、夏生とすれ違うホテルの宿泊客の何人かは、振り向いて真と同じように見惚れていた。

「どうかした?」さっきまでと同じ声で、夏生は問う。さっきまでオシャレとは全く無縁そうだった女性と、本当に同一人物なのかと疑いたくなる。

「いや、何でも。それより、時間は大丈夫なの?」真がそう問うと、夏生は時計を見て、「いけない。急がないと」と慌てはじめた。ホテルのフロントに英語でタクシーを頼んでいた。タクシーに迎えに来てもらってから向かう程度の時間的余裕はあるらしい。

「どうかしら?」と問う夏生に「いや、びっくりした。とても似合っている」と素直に返す真。言葉に詰まっていると、やがてタクシーが到着した。二人でタクシーに乗り込んで、「ムーラン・ルージュ」へと向かう。

ムーラン・ルージュにて

二人はおそらく世界一有名なキャバレー、「ムーラン・ルージュ」のそばでタクシーを降りた。入り口を目指して歩く途中、真と夏生のあまりの華やかさに多くの人が振り向いた。劇場の入り口で夏生は、日本で購入したバウチャーチケットを2枚出した。どうやら、ディナー付きチケットらしい。

食事をしながら、ショーを堪能した。夏生は何故か少し不満そうではあったが、手元の小さなメモに何か走り書きをしていた。もしかして、これも作家の仕事の一環なのだろうか。

ショーが終わって二人で感想を言い合いながらエントランスを出てきたその時、夏生の背後から男の声がした。

「夏生!」

まずい、という顔をした夏生は、真に訊ねた。「真くん、ちょっと走れる?」
何だか分からないが、「もちろん」と答えた次の瞬間、夏生は全速力で逃げ始めた。意外と足が速い。真は全速力で後を追った。

夏生に声をかけた男(演:中村倫也)は、走って追いかけたりはしなかった。彼女の宿泊先は知っている。先にそちらで待っていればいい。そう判断した男は、ゆっくり歩き始めた。しかし男の頭には一つ疑問が残った。

「誰だ? あの男?」絞り出すようにそう吐き捨てると、男は足早に地下鉄のエントランスへと歩きはじめた。

真と夏生は、夜のパリの街を走った。静謐さをたたえたパリの街並みと、少し遠くに見える寺院。それらを照らす街の明かりが、走りながら笑う二人も照らし出す。明かりが作る二人の横顔の陰影が、なんとも言えない色香を湛えていた。

ひとしきり走った先で男が追いかけてこないことを確認した夏生は、真と顔を見合わせて笑った。タクシーをつかまえようとしたその手を、真はつかんだ。

「今ホテルに戻ったら、さっきの男、きっと居るよ?」

それもそうだな、と思う夏生に真は言う。「せっかくだから、夜景を観に行かない? この辺りは治安もよくないみたいだから、さっさと移動しよう」

すぐホテルに帰れない夏生に、選択肢などあるはずもない。真はタクシーを呼び止めて、運転手にこう告げた「エッフェル塔の近くまで。適当でいいから」。

エッフェル塔の夜景を眺めながら

エッフェル塔を近くに眺めながら、真と夏生はまだ開いている店で買った水を飲んだ。飲みながら夏生が話し始める。

「あれは誰?って訊かないの?」
「訊かない。だいたい想像はつくし」
「まあ、そうだよね。そう。あれが一緒に今日『ムーラン・ルージュ』へ行くはずだった人」
「うん」
「私、こう見えても結構売れっ子でね」
「お金の使い方からして、想像はついたよ」
「でもここのところ、全然書けなくて。今は日本のある劇団の舞台脚本を書いてくれって言われててね。舞台はフランス。何かヒントになればと思っていろんな都市を回って、最後にパリ。でもどうしても、ヒロインの恋の相手となる男性キャラクターが全然思うように書けなくて」
「そうなんだ」
「で、真くんに会った。雷に打たれたみたいだった。これだ!!って」
「どういうこと?」
「真くんが、私の考えるヒロインの恋の相手にぴったりだったの。少年のような笑顔と、大人の色気。声もセクシー」
「夏生さん、俺は小説のキャラクター?だから今日一緒にいたの?」
「そうだよ。じっくり観察したかったの」

真が、途端に不機嫌になる。不機嫌なまま、夏生を抱き寄せてキスをする。

「え?え??なんで?」
「傷ついたから。すごく」
「私、何かひどいこと言った?」
「そういうところがひどいよ」
「あの人にも、そういうこと言ったでしょ」
「あの人?」
「さっき夏生さんを『ムーラン・ルージュ』の前で待ち伏せしてた人だよ」
「言ったのかなあ。言ったのかも。わからないけど」
「わからない、っていうのがひどいよ」
「で?さっきの人は恋人なの?」
「こ・い・び・と? いや。付き合ってる人は他にいるけど」
「ますますひどくない?っていうか何で恋人じゃない人とパリの夜の街へ繰り出す計画立ててるの」
「ひどいのこれ?だって彼は頼んできた劇団の演出家だよ。取材の一環でしょ?どう考えても」
「夏生さん、自分の顔、鏡で見たことないの?」
「あるに決まってるでしょ」
「その顔とスタイルでそんなこと言われたら、勘違いする男は大勢いるよ?」
「考えたこともなかった」

そのとき、夏生の携帯が鳴った。着信を見た夏生の表情が華やいだ。
「もしもし? ああ、うん。大丈夫。こっちはね・・・」声がゴムまりのように弾んでいる。少し離れたところでしばらく話していた夏生は、戻ってくると、真に仏頂面で受話器を差し出した。

「はい」
「え?何なに?どういうこと?」
「今日あったことを一部始終話したら、真くんにかわってくれって」

俺のことも話したの?どういう神経してんの?と思いながら真は恐る恐る電話をかわった。「もしもし?」
「真さんですか?すみません。夏生がご迷惑をおかけしたみたいで」受話器の向こうから聞こえてきたのは、女性の声(声の出演:戸田恵梨香さん)だった。

そこから何を話したのかは、はっきり覚えていない。色々しゃべった後、もう一度通話がつながったまま、夏生に電話を返した。叱られているのか、どんどん夏生の背中が小さくなる。見ていて、真は何だか笑ってしまった。

電話を切った後、夏生は真を正面から見据えて言った。「ごめんなさい」
「いいよ。それより、あの人はどうするの。ちゃんと話した方が良いよ」
「うん。そうだよね。分かってるんだけど・・・」

躊躇う夏生に、真は伝えた。
「ちゃんと好きな人がいる。その人を大切にしたい。大切にしたい人はあなたじゃない。それで十分じゃない?それ以上踏み込む必要あるかな?」

夏生は、顔を上げた。「そっか。そうだよね。うん」
「ちゃんと話してみる。ホテルに帰ろう。真くんの荷物もあるし」

【エピローグ 天久真の独白】

タクシーを再びつかまえて、ホテルに戻った。奴は居た。夏生さんは、自分一人で対処するから大丈夫だという。俺は心配だったが、さすがにあれほどの高級ホテルで、大騒ぎする勇気はあの男にもないだろう。

「夏生さん、これは?」俺は自分の服を指して、訊いてみた。
「ああ・・・良かったら持っていって。私じゃ着られないし。そもそも普段は、あの子が買ってきてくれたものしか着ないの。買い物とか面倒臭いし」
「夏生さん、もしかして、今晩みたいな服装は初めてだった?」
「いや?大きな賞を頂いたときのパーティーとかで着たことが。でも今日と同じように、人任せよ。基本的に。ぜんぜん分からないもの」

宝の持ち腐れ、という言葉が俺の頭に真っ先に浮かんだが、飲み込んだ。もしかして、あの電話の彼女さんはなかなか、やり手なのかもしれない。あれほどの美貌を常にさらして街中を歩き、自分の目的を果たすために並外れた集中力をそこらじゅうで発揮されては、恋人としては心臓がいくつあっても足りないだろう。

3か月後、シドニーへ行った後、再びアジアへ戻って旅を続ける俺のスマートフォンに、日本のとある劇団の公演についてのニュースが届いた。脚本は大塚夏生、演出家の写真はあの時の男。どうやら、仕事に支障は生じなかったようだ。

※作者注:私のイメージでは、大塚夏生さんは明日海りおさんです。

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はるまふじ
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