三浦春馬と私 その2
なかなかヘッダ写真のようにスッキリ晴れた空のような気分になれない今日この頃ですが、写真だけでも気持ちが明るくなるようにと思っています。
さて、「三浦春馬と私 その1」からの続きです。
ラスト・シンデレラあたりまでは「王道若手イケメン俳優」として順調にキャリアを積み上げていた三浦春馬さんですが(演技力の素晴らしさは、様々な作品で確認できます。Amazonプライム等で無料で観られるものも多くありますので、そちらでご確認ください。百聞は一見に如かずとも言いますし)、このあと彼が挑むドラマが私の心をつかんで離さなくなったきっかけとなります。
ドラマのタイトルは「僕のいた時間」。
普通の青年がALSという難病に侵されながらも、周囲に支えられながら懸命に生きるヒューマンドラマです。なんと彼はこのドラマの企画を自ら持ち込んで実現させたそう。この時24歳になる直前ぐらい。相手役は「君に届け」でも共演した多部未華子さん。
このドラマの中で、彼は普通の優しい青年を演じています。が、少しずつ体が動かなくなっていく怖さ、周囲に支えられながら自分を取り戻す強さを見事に体現しており、ドラマ後半の彼は本当の難病患者のようでした。
そこからは、テレビドラマに限らず映画や舞台もなるべく観に行くようになりました。先ほど調べたところ「僕のいた時間」は「リーガル・ハイ」の2作目の後枠で行われており、ドラマ自体の視聴率も「リーガル・ハイ」は平均18%超に対し、「僕のいた時間」は平均10%程度。今のように見逃し配信なんかもあまりなかった時代なので、話題に上ることもすくなかったように思います。
それほど話題にはなりませんでしたが、私はこのドラマを境に彼から目が離せなくなったのです。演技力の高さもさることながら、彼が当時番宣のために出た色々な情報番組やバラエティで見せた、真摯に自分の言葉で「ぜひ観てほしい」と伝える姿にも私は心をつかまれてしまったのだと思います。
そして、こんな若いのに命の大切さ素晴らしさを訴える内容のドラマを、自らテレビ局に持ち込んで実現させる、その心根のまっすぐさと熱意。「ラスト・シンデレラ」以降同様の路線を歩んでいれば、かつての竹野内豊や反町隆史あたりと同じように、しばらく庶民の記憶に残るキラキラした時代を過ごせたであろうに、彼は自らそれを拒んだということ。演技者としての心意気というか、魂のようなものを感じました。
私はこのドラマをなんの疑いもなくお気に入りドラマ認定し、全話DVDに保存しました。こんなドラマは数年に1回お目にかかれるかどうかでした。
そして、私は2015年、彼からさらなるプレゼントをもらうことになります。その話はまた次回。