言い訳

私は強いネタ、おもしろいネタが書けなかった時に「元々自分にセンスがないから」で解決する人が嫌い、と言うかその考えは違うんじゃないかなと思ってて、なぜかと言うと

●いや芸人って「おもしろい話考える職業」なのは自明で、それになるって事は最初から自分でそう言う仕事って分かってた上で選び取ったわけで、そんな仕事選んだって事は自分の中で「自分はおもしろい話考えられます」と言う人がなる仕事なのにセンスがないからって、じゃあ最初からこの仕事選ぶなよ、と思うから

●こうやってお笑いが「職業」として成立してると言う事は、「いつもこれさえ踏んどけば必ずウケる」と言う確実な根拠があるから毎回当てられて、だから職業として成立できる訳で、そんなセンスみたいな当たり外れがある博打みたいな運みたいな事にお笑いがなってしまってたら職業としてやってけないから

●単純にそうやって「センス」と生まれつきのどうしようもない事にしといて、「生まれつきのものだから努力で解決できない事だから努力勉強しなくていいや」とそう言う理屈で努力勉強しなくて済む言い訳を作りたいだけだから

と思うから

特に2個目の理由のように、逆にセンスでお笑いができてしまうほうがやばいと思う
そんな当たるかどうかわからない一か八かみたいなみたいな不確実なものでお客さんからお金取ろうとしてる方がヤバいから

しかもそうやってセンスとかじゃなくてちゃんと計算で理論で当てられるからこそお笑いと言う職業はおもしろいのであって、逆にじゃあセンスと言ったような、自分でも何でお客さんが笑ってるか理由が分かってないままの博打みたいな状態のネタが大爆笑で、それでウケてもそんなたまたまウケたものを「自分の実力」と言っていいのか
そうじゃなくて計算して、理由を考えて、そう言うちゃんと「狙ってやった、偶然じゃないもの」でウケたほうが自分の実力と言えると思うし

何より自分の経験則で言っても、ネタがおもしろい人のネタを徹底的に研究分析勉強してネタ作り直したら準々決勝に行けたと言う自分の実体験があるから
それは紛れもなく「センス」じゃなくて「努力勉強理論」で行った事だから


とにかく、そもそも最初から「おもしろい話作る仕事」と分かった上で自分で選んだくせに「センスがないから」みたいな「じゃあ最初からこの仕事選ぶなよ」「その理由やったら最初からこの仕事できへんやん」と言うような事は言いたくないし、

何より一番の理由は実際自分がセンスでなく努力で行けたと言う事実があるから「センスと言う理由で単に努力勉強したくない事を正当化した言い訳用意したいだけなんだな」と思うから、

だから私はあまり強いネタ書けるか書けないか問題を「センス」では片付けたくない

特に職業としてやっていくつもりなんだったら

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