ワシントン・ウィザーズ、プレーオフ出場!
今朝のプレーイントーナメント、vsインディアナ・ペイサーズを制してウィザーズが第8位としてプレーオフに出場することが決定しました!
今回は、本日のvsペイサーズについて解説します。
◾️【プレーイントーナメント】8位決定戦ウィザーズvs.ペイサーズ①
〜ペイサーズオフェンスとウィザーズディフェンス〜
ポイントセンターのドマンタス・サボニスを中心にオールレンジの高確率なシュート力を誇るマルコム・ブログドン、アグレッシブなT.Jマッコネル、3ポイントの上手いダグ・マクダーモットら豊富なタレントがいるペイサーズ。
今シーズン、今までのアイデンティティであったディフェンスがあまりうまくいかず、コーチを含めたチームケミストリーが良好ではないうえに、チームのスター級選手が複数名怪我などで離脱するという不運な年でした。
そんなペイサーズを倒すためには、オフェンスのほぼ全ての起点になるサボニスを止める必要があります。ウィザーズはどういった対策をするのか…と楽しみにしていると、アレックス・レンがマンツーマンディフェンスでマッチアップしました。
これが大成功。サボニスはフィジカルで劣るレンに対してリズムを掴めず、本来、1対1をがつがつするタイプでもないので、周りとの連携は不可欠ですが、チーム全体もいつものような連動がなく、得点が全然伸びませんでした。時折、ウィングプレイヤーが単発のドライブを決めていました。試合開始からしばらくは、ドライブはウィザーズには非常に有効な攻めでした。
しかし、ここでウィザーズのダニエル・ギャフォードが躍動しました。前半だけで5ブロックを記録し、カバーディフェンス、アウトサイドからの1on1、様々なシチュエーションで相手のドライブを封じ込めました。結果、ドライブも単発では意味をなさなくなり、ペイサーズオフェンスは停滞しました。
また、サボニスはオフェンスでリズムを掴めず、ディフェンスでも前半からファールトラブルに陥り、後半も試合時間を10分以上残してファールアウトしました。サボニスのあのやるせない顔を見るのが辛かったです。それでもサボニスはトリプルダブルを達成し、偉大なプレイヤーであることに間違いはありません。
ウィザーズは、ペイサーズ攻略に不可欠なサボニスのストップを成功し、他のアウトサイド選手のアタックも簡単には許さなかったことが本日の勝利の大きな要因でした。
◾️【プレーイントーナメント】8位決定戦ウィザーズvs.ペイサーズ②
〜破壊的だったウィザーズオフェンス〜
前項でペイサーズの特徴と抑えるべきポイント、本日のウィザーズのディフェンスについて解説しました。
ウィザーズは本来ディフェンスのチームではなく、ステフィン・カリーと得点王争いをしたブラッドリー・ビールと爆発的な能力を持つラッセル・ウェストブルックを中心としたオフェンスのチームです。
本日はそのオフェンスが見たことないくらい機能しました。ビールは足を痛めながらも、要所要所で1対1で打開する力を見せつけ、勝負を決める3ポイントも沈めました。ウェストブルックは常にオフェンスの起点となり、ロールプレイヤーたちの大量得点に貢献しました。
ロビン・ロペスはリーグで最も高確率なフックを決め続け、ギャフォードはウェストブルックのアシストからエネルギッシュなダンクを叩き込みまくりました。
イシュ・スミス、ハウル・ネトのガード陣もそれぞれの特徴を活かし、スミスはコートを切り裂く鋭いドライブとペリメーターのシュート、ネトはその柔らかいプレーでフローターや3ポイントでしっかりポイントを稼ぎました。第3クォーターにはチームで48得点を荒稼ぎし、ペイサーズにトドメを刺しました。
◾️【プレーイントーナメント】8位決定戦ウィザーズvs.ペイサーズ③
〜八村塁〜
そしてやはり気になるのが八村選手。
大活躍でした。ずっと残るレベルのハイライトも出ました。
第1クォーター、両チームいまいち乗り切っていない中でシーズン中は平均2本しか打っていなかった3ポイントを1クォーターで3本打ち、2本メイクしました。また、セレクションも非常に良くケチのつけられないプレーぶりでした。
また、先日のセルティックスとの試合ではミスマッチを攻めきれない場面も見受けられましたが、今日はマクダーモットに対して強烈なドライブを決めていました。
何より、トップドライブからの鷲掴みレイアップが衝撃的でした。Twitterなどで八村選手の名前を検索すると見れると思いますが、本当に他の優れたNBAプレーヤーたちですらほとんど見せたことのないような素晴らしいプレーでした。マイケル・ジョーダンと比較されるような、本当にインパクトのあるプレーでした。八村選手の成長には本当に驚かされるばかりです。
◾️️【プレーイントーナメント】8位決定戦ウィザーズvs.ペイサーズ④
〜プレーオフ1stラウンドvs.76ers
本日の試合を制したペイサーズはプレーオフで東1位の76ersと激突します。リーグトップのディフェンスを誇り、MVP候補筆頭のジョエル・エンビードやベン・シモンズ、ドバイアス・ハリスら超大型ラインナップを擁する76ersはかなりの強敵です。下位シードのウィザーズが勝ち進むことはなかなか難しいですが、八村選手にとって初のプレーオフの舞台。1位シードとの連戦は確実に彼とウィザーズの来シーズンを明るくするものでしょう。何より、リーグ最高級のバックコートコンビのビールとウェストブルックが大暴れするのが楽しみで仕方ありません。