国道2号線
8月22日、快晴。
故郷を離れるとき、自分だけの名所に自転車で挨拶に行く。セルフ聖地巡礼。
覆いを剥がして古い自転車を起こすと、雨のにおいがした。厳密には、自転車にこびり付いた記憶が蘇る。自転車本体に嫌なことはされていないけど、憂鬱な日々をともに過ごしてくれた自転車が変わってないから、自転車に感情移入すると自ずとそんなことも思い出す。
好きなものは変わっていくけど、嫌いなものはいつまで経っても嫌いで今日も残念。逆ならいいのに。好きなものを永遠好きでいたい。まあそれもそれで、って感じですけれども。
右に行くと国道に、左に行くと学校に行ける。どっちに行っても青春を遡れる。タイムマシンは無いけど、昔と同じ道を進めば昔に戻れる。当時聴いていた曲もラジオも好きだった人も思い出す。
憂鬱な今日は、右に行く。理由は分かってないけど、なぜかその方がワクワクする気がする。
国道2号線は、表は優しいけどプライベートは絶対に侵入させない大学生みたいな雰囲気があり、しっかり距離をとってくる。
仲良くなれたと思っても意外と仲良くない。
昼間の信号は敵でも、夜は友達になれる気がする。夜だと、めちゃくちゃデカい右翼のトラックが優しい気がする。昼間なら気持ち悪い薄着のおっさんも、夜なら一緒に酒飲んで話したい。
夜の国道は、NG無しのスラム街。
なんでも許してもらえてありがたい。
22才で働かない人間がこんなnoteを書いていたら、母が洗濯し始めたので手伝います。
今回は、
「国道で聴きたい曲10選!」
「国道で聴きたいラジオ神回3選!」
をやろうとしたけど、酔いが醒めたのでやめます。ごめんなさい。
(また酔ったらやろうかな)
ぐっないみなさま。
おやすみ
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