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京都の珈琲屋さん
最近、人と話すことが楽しいと感じる。
以前もこのようなことを書いたように思う。
利害関係のない人と、一対一で話すのが楽しい。
慣れ親しんだ人というよりは、初対面の人の方が色んな話が出来るからより、好奇心をくすぐられる、数年前の自分からしたら信じられないことだ。
話しかけられたくない時も、無論あるが。
この間京都に行った。お昼の祇園を一人で歩くのもなかなか高揚感がある。来るたびに海外の人が増えているのは肌で感じる。
色々ゆっくり散歩したかったのだけど、時間が限られていて、大阪に戻る時間が迫っていた。
そんな時、ふと歩き慣れたはずの祇園の道を歩いていると、あれ、こんなところに珈琲屋さんがあったっけ?というお店が。
こじんまりしているようで、中が伺えるガラス張り?の仕様?何か大きなマシーンと茶器が並んでいた。
すると、中から私の母親と同じくらいの年齢の女性が声を掛けてくれた。
第一声は「海外の方ですか?」というもの。
「いえいえ、日本人です、」と笑って答えた。
「この辺はもう海外の人が多いから〜7割型外国の人。」「へーそうなんですねー」
そういいながら、そのお店の方は次々に店の前を行き交う、外国の方と思わしき人に手を振る。
なんとなく、知り合いかなーというような温度感。
すごいなーと思った。
このまま帰るのもな〜という気持ちももちろんあったが、そこは珈琲店らしく、私もちょうどのみたかったので、エスプレッソを頼んだ。(エスプレッソだったたしか、あの小さい珈琲カップにわりかし苦いとされる)
私は旅先では恥ずかしながらというか、実際ブルーボトルに行ったのは2回なのに、もう何十回もブルーボトルの紙袋だけを取り寄せて、サブバッグとして使っている。
なので、今回もそうだった。
「ブルーボトル行ってきたんですか!」そのお店の人がいう。「あーいや、これはたまたまちょっと笑」
そういってる間に珈琲が到着した。
(コーヒーと珈琲どっちが正しい表記?)
京都の雅な風景というか、行き交う人は様々でもきっと変わらない、美しい景観の道をただただ眺める。
なんともいえないいい気分。というか、私はエスプレッソを頼んだのは正直やすかったからで、実際のところ、珈琲が到着してから正直愕然とした。
(あ、あの苦いやつだ。カップを見ればその小ささから分かる)
コーヒーの種類に関しては正直そのレベルだ。何がカプチーノだか、エスプレッソだかわかっていない。
え、私カプチーノ飲んだんだっけ?
が、一口飲むと思った。おいしい。
そんなに苦くない。
「でもきっと、ブルーボトルに行くってことはコーヒー好きなんでしょうね」そのお店の人がいう。
全く詳しくないのになんだか申し訳なくも恥ずかしかったが、
まあコーヒーは好きには好きなので、
「えへへ、まあ、はい」と言うことにした。
それで、最近のコーヒーでおすすめなのが、
京都で言うと「〇〇」、でもあそこのお兄ちゃんはちょっと接客が上手じゃないんだよね笑でも、本当にイチオシ。
私が九州から来たと言ったら、
熊本だったら「▲▲」、そして私の住む地域の珈琲屋さんの名前まで出てきた!すごい!網羅している…。
あいにくその日は珈琲屋さんのハシゴはできなかったが、そんな珈琲屋さんとのエピソードがあった後、
なんだかやはり旅先で人と話すことの醍醐味だとか、自分が興味を持って立ち寄ったところで、繰り広げられた会話、そこから広がる世界の素晴らしさを改めて感じた。
今日も若干の遠出をしているが、
もう少しコーヒーに詳しくなりたく、ドリップパックを購入した。香ばしい香りに誘われるのが楽しみだ。