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ゼルダの伝説『知恵のかりもの』プレイ記録
以前switchで発売された「夢を見る島DX」もプレイ済です。あのレゴのような可愛らしい世界観でまた遊べるのが楽しみでした。
予めダウンロードしておき、準備万端の発売日の2日後。予定は入れず、飲み物を用意し、満を持してプレイ開始です。
ゼルダ姫をプレイできる喜び
最近ではブレワイやティアキンが印象深いですが、私の個人的お気に入りゼルダ姫は『大地の汽笛』。表情豊かで、ちょっとおてんばで、それでいて女の子っぽい可愛らしさがあって、歴代NO1だと思っています。
そんなゼルダ姫ですが、主人公に協力してくれることや間接的に動かすことはあっても、プレイヤーが直に操作して冒険することはありませんでした。そんなピーチ姫的ポジションのお姫様を、はじめて主人公として操作できるというのは相当ホットニュースです。
ちょっと面白かったのが、「ゼルダ姫を主人公にゲームを作ろう」が動機で制作したわけではない、というところ。
今作の重要な要素として、「ゼルダ」シリーズで初めてゼルダ姫が冒険の主人公になりますね。
青沼
最初は主人公、リンクだったんですよ。
でも「カリモノ」の遊びを軸にしてリンクにフィールド上で
ものをコピー&ペーストさせていると、
剣と盾が邪魔になっちゃったんです。
だって剣と盾があったら、それで戦えばいい。
わざわざモンスターの力を借りる必要はないでしょう?
<中略>
それなら剣も盾も使わない人じゃないとダメだよね?
それって「ゼルダ」シリーズだと誰になるの?
・・・じゃあもうゼルダ姫しかいないって。
「カリモノ」という遊びを主軸に考えて、必然性があってゼルダ姫が主人公となったということですね。さすが任天堂さん、エンターテインメント作品を作る基本的な考え方、姿勢がもう素人とは全然違います。これからも頑張ってください。
たのしかったところ
1:操作感
操作感は「さすがゼルダ!」というもので、直感的に分かりやすく、すぐに慣れました。過去作の良いところ取りをしているようで、最初から違和感なく動かせます。私のように順応性の低い人間でも戸惑うことなくゲームに没入できるのは、ありがたい限りです。
2:古き良き時代と新しい時代の融合
最近見なかったアキンドナッツや川ゾーラが出てきた時は(私の中で)大盛りあがりでしたね。特にテンション上がったのは空きビン!この小さな小ビンに詰められてしまう妖精の心情やストレスに思いを馳せるのも懐かしいです。
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こういった昔からの要素や、持っているアイテムを駆使して謎を解いていく、というゼルダの核となる部分はブレずに遊べます。
それに加え、自由度の高さ。どんなアイテムを使ってどうクリアしてもよい、という最近のゼルダならではの楽しみはいいですね。
すべてのギミックを「水のかたまり」で避けてみたり、変なルートで辿り着いてみたり。製作者の想定とは絶対にかけ離れているけど、力業で何とかなっちゃった!というのも醍醐味です。わたしはアクションが苦手なので、「シンクで相手の動きを止めカリモノ魔物に集中砲火してもらう」という正義感のかけらもない、卑怯で倫理観の欠如したリンチ戦闘方法で駆け抜けました。
そのように、「古き良きもの」と「新しいもの」が融合された楽しさが、今回いちばん良かったなあと思います。
フィールドのBGMが「ゼルダの子守唄」からスタートするのも心躍りますね。時オカファンならゼルダといえばこのBGMだと思います。
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こんな遊び方も楽しい時間
3:謎解き難易度がちょうどよいし、怖くない
ゼルダの伝説って基本ちょっとだけ怖いんです。そのホラー要素が人をハマらせる要因でもあるのですが。
これは非常に個人的なお話しなんですが、わたくし意気地なしでして。最近だとティアキンの地底世界、あれがホントーに無理でした。暗くて、BGMが不気味で、モンスターもなんか変な色してて、どこにも心安らげる場所がない・・・。いかに素早く抜け出すかが課題でした。
今作はグラフィックが可愛いので、余計な焦りなしに謎解きに集中できるのがいいですね。謎解きの難易度も個人的にはちょうどよく、「子供だとちょっと難しいけど、大人だと攻略サイトなしに自力でできる」よいラインじゃないかと思いました。
逆に頭の回転が速い人やアクションが上手い人には物足りないかもしれませんね。
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あいかわらず叫び声は強烈にビビったけど
4:トリィの物語
リンクもゼルダ姫も、最初から勇者として完成していると思うのです。強く優しく、悪に立ち向かう勇気を既に持ち合わせています。そのためスキルや体力などのフィジカル面の成長はあっても、精神的な面の成長は物語の中であまり感じられません。
その分今作のストーリーでは、案内役ともいえるトリィの変化が感慨深いなあと思いました。最初は人間の感情の機微に疎く、「ほかの生物」感が強かったです。相棒というよりはゼルダ姫にくっついてくる可愛らしいマスコット、という認識でした。
しかしストーリーが進むにつれ人の心に触れ、徐々に人間らしい反応をみせるようになり・・・最後の別れのシーンでは、プレイヤーのこちらも寂しさを感じるほどの相棒に成長していました。
これはトリィの物語でもあるな、と思いました。
少し話はそれますが、ラスボス戦の共闘は熱かったです!いちばん緊張するラスボス戦で「一人じゃない」というのは、ゲームの中であっても何と心強いものかと感動しました。
残念だったところ
1:カリモノ選択が煩わしい
正直、これがストレスでした。様々なカリモノを駆使して冒険するのが主題なのに、肝心のカリモノを選択する操作性が悪すぎます。
そのため最後まで全く使わないカリモノも多々ありました。できればすべてのカリモノを楽しめた方が、満足度は高かったのかなあと。「水のかたまり」と「床ビュン」で大抵の場所の移動は済ませてしまいましたし、攻撃力のない魔物はベンチにも入れませんでした。
「お気に入り機能」「種類ごとにタブ分け」「自分で並べ替え」くらいの機能はつけて欲しかったなあと切に思います。
2:ストーリーがあっさりしすぎ、ボリューム不足
前作ティアキン、前々作ブレワイと比較したら可哀そうだとは思うのですが、今作はちょっとボリューム不足は否めません。
ちなみに私は「かなりのんびり寄り道しながらストーリーを進め、コンプも目指した」にも関わらずプレイ時間は35時間です。
ストーリーがシンプルすぎたところが一番残念です。ゼルダの伝説って元々そこまでストーリーに重点を置いていないというか、「ゼルダならではのアクションや謎解き」を活かすのが最重要で、ストーリーはその彩りくらいの立ち位置だと思います。今作、セリフや世界観の説明は本当に最低限です。会話も少ない。それが私にはちょっと没入感が足りなかったかなあというのが率直な感想です。
意外性の欠片もない、「まあそうなるわな」という起承転結の分かりやすいエピソードの連続。失礼ですが、かなりのキャラクターがプレイ直後の今でさえ記憶に残っていないです。
ゲームに限らず娯楽作品が溢れている昨今「斬新で見たこともないストーリー」というのは生まれにくいですし、そこまでは期待していません。しかしベタでもいいからもう少し物語に深みは持たせてほしかったとは思います。
ゼルダシリーズ追いかけ続けます
とはいえ、やっぱり面白いゼルダシリーズ。今作も、しばらくして記憶が薄れたら再プレイしようと思います。
一生追いかけていく所存ですので、また次回作も楽しみにしています。
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登場時から最後まで笑かしてもらいました